赤松隆一郎(アンチモン)

クリエイティブディレクター / シンガーソングライター / アンチモンのVo. / サ…

赤松隆一郎(アンチモン)

クリエイティブディレクター / シンガーソングライター / アンチモンのVo. / サントリー「GREEN DA・KA・RA」(やさしいマン)「角ハイボール」J:COM「ヨシタカ先生」etc.その他CMソング、NHK「みんなのうた」への楽曲提供等。愛媛県出身。

マガジン

  • ごごしま音楽プール2023の記録

    コロナでの自粛期間を経て4年ぶりに現地開催された音楽フェス「ごごしま音楽プール」。再開に至るまでのこと、準備〜本番当日の様子、これからのことなどをテキストと写真でお届けします。

最近の記事

アンチモン結成10周年ツアーと会場限定グッズについてのお知らせ

ツアー詳細・チケット購入はこちら ↓ ↑ 今回は僕のソロ活動サイトにまとめてあります。 各会場のアイコンをタップしてもらうとチケット購入サイトに飛びます。 新作アルバムと限定グッズはこちら ↓ 会場限定グッズの先行予約はこちら 写真のCD ・トートバッグ・缶バッジをセットにした、10周年記念セットを各ライブ会場のみで販売します。50セット限定になっております。ぜひお求めください。 ライブチケット購入者の方に限り、先行予約を受付けております。 下記までメール

    • ごごしま音楽プール2023の記録(6)

      しあわせでしたか? 大きな拍手の中、高野寛さんのライブが終わった。太陽が山の向こう側に隠れる。日陰がプールの水色を少し濃くした。あとは出演者全員でのセッション1曲を残すのみだ。高野さんに呼び入れてもらって、奇妙さんとわれわれアンチモンも再びステージへと向かう。笑顔で迎えてくれるお客さんたち。 ギターのセッティングをしている間、高野さんから「赤松さん、何かしゃべって」と言われた僕は、何も話す言葉を用意していなかった。用意することができなかったのだ。その理由はここに至るまでの

      • ごごしま音楽プール2023の記録(5)

        # 1 ごごしま太鼓クラブ 「奏」 12:00ちょうど。ライブ開演を告げるチャイム鳴る。会場はプールサイドまで、約300席が埋まった。満員御礼。いよいよ演奏開始。オープニングアクトは、ごごしま太鼓クラブ 「奏」(かなで)。 興居島で「太鼓を打ちたい!」という気持ちにあふれる人たちが集った和太鼓チーム。最近は市内から船で渡って練習に参加するメンバーも。島に古くから受け継がれている「船踊り」のリズムを原曲としながら、かつて瀬戸内海で活躍した水軍の戦いを和太鼓で表現した「伊豫

        • ごごしま音楽プール2023の記録 (4)

          08:00 am 本番当日。8時過ぎに、メンバーが島に借りている家の2階で目が覚めた。階下へ降りると誰もいない。一緒に泊まっていた徳永や矢野、PAスタッフの勝間田さんらは、早朝から最後の準備のためにすでに会場にいる。(それもあって前日から島の家に泊まっている)毎年、当日の朝はみんな僕を起こさないで出ていく。「当日くらいはちゃんと出演者として扱うけん、ゆっくり寝とけ。現場のことはまかせといたらええ」という徳永が全体の指揮を取る。二度寝するほどでもないしなあ、とコーヒーを入れて

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        • ごごしま音楽プール2023の記録
          6本

        記事

          ごごしま音楽プール2023の記録(2)

          「思いとどまれないですか?」 長い沈黙のあと、藤内さんの口から出た言葉に、僕は驚いた。「・・え?」藤内さんが続ける。ごごプー(ごごしま音楽プールのこと)をいま終わらせるのは惜しい。このフェスには他のイベントにはない不思議な引力がある。島の人たちからも、「今年はごごプーはやらんの?」 と開催を待つ声も出るようになった。7年やって、やっとここまで来たんでしょう? 今、終わってはいけないと思います。プールの損傷は補修すればまだなんとかなるはず。問題はむしろ人なんでしょう?メンバ

          ごごしま音楽プール2023の記録(2)

          ごごしま音楽プール2023の記録 (3)

          まかせた。 まかせとけ。 5月13日のプール掃除を終えてから本番前日の6月3日までの間、メンバーと直接会うことはなく連絡手段はメールやラインであることに変わりはなかったけれど、僕の中では変化があった。送られてくるメッセージの文字を読むと、プール掃除の時に交わしていたメンバーたちの声が聞こえる。顔も浮かぶ。必要以上に相手を推し量る必要もない。人に会うってすごいことだと思った。たまに意見の食い違いから軽い言い合いのようになっても、それはそれとしてして次へ行こうとする空気がある

          ごごしま音楽プール2023の記録 (3)

          ごごしま音楽プール2023の記録 (1)

          おいしい料理のような。 「ごごしま音楽プール2023」を無事に終えてほぼ2ヶ月が過ぎた。なんだかもうだいぶ昔のことのような気がする。6月4日。晴天の日曜日。おいしい料理のような1日だった。丹精込めて作って、夢中で食べてくれる人たちの笑顔があって、あっという間にお皿が空になって。おかわりある? ごめんもう売り切れ、また作るね!っていうあの感じ。このnoteでは、その料理ができる手前のところから書き始めたい。約3年半のコロナの自粛期間を経て、ごごしま音楽プールが再開に至るまでの

          ごごしま音楽プール2023の記録 (1)

          CMソングを作るときには

          今日は、僕が広告の仕事でCMソングやPRソングを制作する際に、どんなことに気をつけながら作詞・作曲しているかについて書いてみます。 船の歌を作ることになった! 小さくてかわいらしいでしょう? 名前を「しとらす」と言います。(写真はフェリーを運行されている「株式会社ごごしま」さんのHPからお借りしました。)このフェリーは僕の故郷・愛媛県にある、興居島(ごごしま)の泊(とまり)港とその対岸の松山・高浜(たかはま)港をおよそ10分ほどで結ぶ船なんですね。島の人たちにとっては日々

          CMソングを作るときには

          LPレコードのようなCD

          14年ぶりのアルバム「祝祭」が完成しました! この特装アートCD、ぜひ見て欲しいので写真でご紹介します。 なかなかに素敵でしょう?なぜこのような仕様にしたかと言いますと、 1)私自身が、普通のサイズのCDパッケージを買いたいと思うことがほぼなくなった。とはいえ配信だけでは伝え切れない思いもある。 2)しばらくすると「邪魔だな」と思われるものにしたくなかった。 3)歌詞をスマホやPC画面でなく絵本を読むように楽しんでもらいたい。 4)音楽と一緒に、アートを持ち帰ってくれた

          LPレコードのようなCD

          会社を辞めてよく聞かれた3つの質問

          会社を辞めて独立し、「NEW HORIZON COLLECTIVE」に参加して気がついたらあっという間に1年半が経っていました。(独立までのいきさつ、「NEW HORIZON COLLECTIVE」って何? という方、こちらの記事をどうぞ。) 何はともあれ元気で2年目を迎えられたこと、確定申告も無事に終わったことに安堵。少し気持ちの余裕もできたので、今日はこの1年半でよく人に聞かれた3つの質問について書いてみます。 まず、最も多かった質問から。 Q.1「独立して、いち

          会社を辞めてよく聞かれた3つの質問

          MONSTER 〜暴力と性〜

          今日はアンチモンではなく、ソロでの活動について書きます。 いま、来年早めのリリースを目指してソロアルバムを制作中でして。 実にフルアルバムというかたちでは13年ぶりの作品になります。 折にふれて曲はずっと作り続けていたのですが、 思いのほか歌詞に苦労したり、アンチモンの活動に時間と気持ちを傾けていた時期もあったり、震災やコロナで制作を中断することもあったりで、気がついたらずいぶん時間が経ってしまいました。 ようやく自分としては納得できる歌が9曲揃ったので 一昨年からフルア

          すべてがそうとは限らない

          「夏休みは地獄」という歌を書きました。 「なんでこんな歌詞を急に書いたの?」と、聞かれたりするのですが、 自発的に思いついたわけではありません。(なかなかこんなこと思いつかないですよね。)お題は人からいただきました。 僕はアンチモンという音楽ユニットでVo.と作詞作曲を担当しているのですが、以前「アンチモンのそれ 歌ってみよう!」というラジオ番組を3年間やっていました。リスナーのみなさんから毎週寄せられる投稿をもとに、即興で歌を作って生演奏してお応えする、というものです。

          すべてがそうとは限らない

          つくり方を変えてみる

          アンチモンの新曲 「あいあい傘」を公開しました。 今回の〆切は、「梅雨明けまでに出す!」でした。(ゆるい) さすがに梅雨が明けて夏日が差し始めてからリリースしたらアウトです。 いやあよかった。毎回ハラハラしますね。 お聴きいただけるとわかりますように、歌詞の内容がかなりラブリーな感じになっています。自分からこういった歌詞は書くことはふだんないのですが、じつはこれ、2年ほど前までアンチモンがレギュラーで担当していたラジオ番組「アンチモンのそれ、歌ってみよう!」に寄せられたリ

          つくり方を変えてみる

          会社を辞めた話、カンガエルの誕生、渾身のイメージスケッチ

          一度ちゃんと書いてまとめておかねばと思いながら、ばたばた(あたふたとも言う)しているうちに時が過ぎてしまいましたが。会社を辞めたんです。昨年の12月末にそれまで勤めていた株式会社 電通を退社し、独立しまして。いまは営業性個人として活動しています。 やってることは変わりません。「クリエイティブディレクター」「CMプランナー」「コピーライター」です。あと、兼業ミュージシャンでもありCMソングの作詞作曲なども行っているので、独立を機に「シンガーソングライター」も肩書きに加えました

          会社を辞めた話、カンガエルの誕生、渾身のイメージスケッチ

          サクラ 、 さくら 。

          東京の桜は、もうだいぶ散ってしまいました。まあ、散ったら散ったで地面は喜ぶといいますか、ランニングシューズの先にぱっとはなやいだ道ができるので、それはそれでいいものです。 桜の季節にあわせて、 アンチモンで新曲「さくら2021」をリリースしました。 素敵なイラストは北村 人(きたむら じん)さんの手によるもの。 住宅街の桜たちが、とてもかわいいです。 実はこの歌は、3年前にリリースした「サクラ」という楽曲の 歌詞の一部を書きかえて、アレンジに変更を加えたものです。 3年前

          サクラ 、 さくら 。

          兼業ミュージシャンとして

          これまでの noteでは、雑文を書き散らす感じだったのですが、いったんそれらを整理しました。今後は音楽活動のこと、広告の仕事、企画のこと、いま自分が何を考えているかといったことについても書いていこうと思っております。 なぜそうすることにしたかと言うと、 会社をやめてフリーになったからなんですね。 (このことについても、またいつか書けたらと思っています。) せっかく独立もしたし、これからは自分がやっていることを今までよりも少し具体的に発信していきたいなと思いまして。 とい

          兼業ミュージシャンとして