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仕事のストレスがヤバすぎたので家に帰らずカプセルホテルに一泊してみた

家から職場までが遠い。
通勤自体は別に苦じゃないけれど、1日の大半の時間を仕事にとられているのに通勤時間にも時間をとられるせいで睡眠と自由に過ごせる時間がすごく犠牲になっている。

そもそもの話、1日8時間労働って長いと思う。休憩時間も職場で過ごすので実質9時間だし、朝の支度も含むと10時間ほどを仕事のために使っている計算になる。

睡眠はせめて7時間はとりたいが、そうすると自由に使える時間は1日のうち7時間。
結構あるように見えて、食事や風呂など生活上必要なことを差し引くと4時間くらいしか残らない。
そして残った時間は通勤時間に消えるのだ。しかも残業もある。辛い。

アンパンマンの歌の「何の為に生まれて何をして生きるのか」という歌詞が頭の中に思い浮かぶ。

家に帰ってる場合じゃない気がして、カプセルホテルを予約した。
職場の途中にある、風呂・サウナ付きのホテル(サウナ&スパ カプセルホテル大東洋)だ。
結論からいうととても良かった。

帰宅の労力が大幅カット、というだけでも精神的にも体力的にもかなり楽だ。ホテルのフロントでチェックインするとまるで旅行に来たかのような非日常感も味わえる。

チェックイン後はカプセルのある階のロッカーに荷物と靴を置きにいく。
館内着がロッカー内にあるので着替えて寛ぎモードに切り替える。

カプセルには鍵がついておらずカーテンのようなもので隠しているだけなので、静かにしなければいけない。
そのため音を出してもいいラウンジが用意されているのだが、このラウンジがとてもいい。


家以外で自由にくつろげるスペースといえばカフェなんかもそうだが、時間を気にせず利用できる場所はなかなかない。
仕事終わりに即ダラダラできるのは至福だ。
飲み放題のドリンクまである。


家と違う環境だからかただぼーっとしているだけでも時間を無駄にしている感じがない。
でも、せっかくなのでスマホを充電しながら読書をしてみた。
ちなみに備え付けの本や雑誌もある。

他の宿泊者も利用しているので、くつろぎすぎてそのままうっかり眠ってしまうこともない。
普段はめんどうくさい風呂にもスムーズに移行できた。

風呂の下の階には簡単な喫茶スペースがある。夕食もまとめて済ませられて楽だ。

普段はシャワーで済ませてしまうところだが、外で入る風呂という特別感や通勤の疲労の軽減のおかげで久々にゆっくり湯船につかることができた。

サウナもせっかくなので入ってみる。
サウナも水風呂も2種類あって温度が高い方と低い方が選べるので初心者にはありがたかった。
「ととのう」がいまいちよく分かっていないのだけれど水風呂からあがった後のちょっとフラフラしてじんわり温かい感じがそうなんだろう、多分。


サウナから出て自律神経が整った(か、どうかは分からないけど)ところで寝ることにする。
カプセルの自分一人しか寝られない狭さは安心感があって落ち着く。
上段のカプセルで寝ると二段ベッドへの憧れも満たせるので良い。

余計なものは何一つないシンプルな空間だけど、テレビはついていてヘッドホンをつけて視聴することができる。
そのヘッドホンを使って音楽を聞きながら寝ることにした。
通勤時間が短くなるぶん、1時間ほど長く寝られる嬉しさ。


朝ごはんはラウンジにセルフサービスでパンと卵が用意されていた。
パンはトースターやレンジで温めることができて、卵はゆで卵かポーチドエッグか選べる。
ポーチドエッグは置いてある生卵と調理器具を使って自分で作るシステムだ。

周りの人達を眺めながら、この人たちもこれからどこかへ出かけて行くんだなあ…と寝ぼけた頭で当たり前のことを思いながら朝食を用意して食べた。

清算は先に済んでいるのでチェックアウト時は鍵を返すだけだ。
ただ出勤するだけなのに、これから旅が始まるような素敵な錯覚を与えてくれる。疲れもとれてスッキリした気持ちでそのまま職場へ向かった。




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