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NFTアートってなに? 普通のデジタルデータとの違いは?

どうも、雰囲気でNFTをやっているアカネです(・ω・)ノ
「NFTって興味あるけどよくわかんない!」って人向けに、NFTにまつわるいろいろを私なりにご説明させていただきます。

NFTってそもそもなんて意味なの?

NFTは "Non-Fungible Token"(ノン・ファンジブル・トークン) の略です。
…っていろんなところに書いてあると思うんですけど、だからなんだよ!って思いません?(私は思ってました)

「ファンジブルじゃないトークン」ってことなんですけど、
では「ファンジブル」とは?
そもそも「トークン」とは??

わからないことだらけですね!
では、地道にいきましょう🚶‍♀️

トークンってなに?

トークンとは、おおむね暗号通貨(≒仮想通貨)のことを指します。
ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)が有名かと思いますが、実は誰でも作れちゃうので星の数ほど種類があります(金銭的価値がついているのはその中のごく一部です)
ブロックチェーンという技術が使われていますけど、ブロックチェーンがなんなのか知らなくてもNFTと触れ合えますからあんまり気にしなくて大丈夫です🙆‍♀️(私もよくわかりません。HAHAHA!)

「物理的に存在しないデジタルなコイン(=お金)」だと思っていていただければ大体OKです🙆‍♀️
では普通のお金やポイントとはどう違うのでしょうか?

  1. 実体がない
    トークンは現実世界には存在しません。デジタルデータです。これのいいところは、国境が関係なくて取引がめっちゃ速いところです。
    あと、どれだけ持っててもかさばらない! !

  2. 誰でも使える
    何かのトークンを手に入れるためにはどこかの企業と契約しないと…あの資格がないと… なんてことはありません。お金さえあれば誰でもどんなトークンでも買えます。
    あと、例えば「Tポイントを使えるネットショップ」とか「TポイントとPontaポイントを交換するアプリ」なんてものは個人で勝手に作ることはできないですが、トークンならそういうの好きに作り放題です。誰にも許可を取る必要はありません。

  3. 動きが丸見え
    「10時にAってアドレスからB宛に1,000円送ってるな」とか、「Bは12時にCというトークンを1,000円で10枚買ってるな」みたいな情報を、世界中誰でも見ることができます
    悪いことしたらすぐわかっちゃいます。「おいお前、みんなからカンパして集めたお金を勝手によそに送っただろ」みたいな。
    政治資金とか全部トークンで管理すりゃいいって誰かが言ってました😂

  4. 誰がどれだけ持ってるか丸見え
    「Aってトークンは全部で100万枚あって、所持してる人はのべ1,000人で… ちなみにBってアドレスは500枚持ってる」とかも丸見えです。
    従来のデジタルデータってコピペし放題なのもあり「自分が売ったデータは今誰が持ってるのか? データを持っているこの人は、本当に買ってくれた人なのか?」とか確かめるのは難しかったですけど、トークンなら簡単に調べることができます。
    前に海外で、高額なトークンをたくさん持ってる人が特定されちゃって強盗にあった事件がありました😨 皆さんもともと十分気をつけてらっしゃるかとは思いますが、SNS等から個人を特定されないようにくれぐれも注意しましょう。

  5. 勝手になくならない
    企業が発行しているいろんなポイントもデジタルデータですが、発行元の企業が「やっぱやーめた」と思ったり倒産したりしたら、ある日突然消えてなくなるかもしれません。
    トークンは手元から勝手に動いたり消えたりしません。そうなるのは自分が許可した時だけです。
    ただし、急に金銭的価値がなくなることは…ある!😇

  6. 勝手に増やせない
    上にもちらっと書きましたがデジタルデータって普通、いくらでもコピペして増やすことができますが、トークンの場合はルールに反して勝手に増やすことはできません(トークンによっては作り放題の場合もあります)
    そのため、例えば「あの時に1,000枚だけ発行された記念コイン」「その記念コインを使って将来何かできるようになる」みたいな条件が揃うと、急に高額になることがあります。

以上の特徴から、私が持っているイメージは
離れた人と簡単にやり取りできる通貨であり、
なんとなく実在感のあるデジタルデータ と言ったところでしょうか。

ファンジブルってなに?

ざっくりいうと、「同じ種類のものが全て同じ価値を持っていて、交換可能なこと」です。

例えば100円玉ってたくさん出回っていますが、どれも100円として使えますよね。また、私が持っている100円玉とあなたが持ってる100円玉を交換したとしても、お互いの資産に変化はありません。
つまり普通のお金はファンジブルということになります。

ではその反対のノンファンジブル、「同じ種類のものでもそれぞれ価値が違っていて、交換できないこと」ってどういうことでしょうか?

記念切手とかがわかりやすいかと思います。
同じ値段で買った切手だとしても、他のと交換したくないですよね? だって別物ですから。それに、売ろうとしたら金銭的価値だってそれぞれ違うかもしれません。
それか、サイン色紙などは?
10枚組で購入した後、1枚に推しのサインを書いてもらいました。すると、その1枚だけは特別になりますね。「同じ値段で買った色紙持ってるよ。それと交換して」って言われても「同じじゃないだろ!」ってなるでしょ?

普通のトークンは全てファンジブルなので「100円玉は全部100円」で、「誰が何枚ずつ持っているか。全部で何枚あるか」という概念しかありません。
しかしNFTの仕組みなら同じトークンでも1枚ずつの特徴を区別できるので、
「1番に作られた100円玉はAが持っていて、赤く塗られている。前はBが持ってた」
「2番に作られた100円玉は最初からずっとCが持ってて、青い」
ってことまで調べることができます。
扱える情報がずいぶん増えましたね。

このように「同じトークンでも1枚ずつ別物として扱えるようになり、それぞれの特徴を記録できるようになった」のがNFTです。

NFTアートとは?

ここまでを簡単にまとめると、「NFTとは 1枚ずつ異なる特徴を持つ(ことが可能な)デジタルコインである」と言えます💁‍♀️
この「特徴」についてもう少しお話ししちゃってよろしいでしょうか?

NFTには画像や音声などのデジタルデータを紐づけることができます。
1枚ずつ「お前にはこのデータだ!」ってくっつけてあげるかんじです。そのデータの多くはクリエイター/アーティストが手がけたアート(大体は画像)ですから、NFTに紐づけられた作品、またはNFTそのものが「NFTアート」と呼ばれています。
デジタルデータをトークンに紐づけることを「NFT化する」とも言いますね。

つまりNFTアートとは、デジタルデータがトークンと合体することでトークンの特徴を持つようになって… そう、デジタルデータが実在感を得たものと言えます。
(この実在感、侮れないんですよ… お気に入りのアート集めるの めっちゃ楽しいんですよ…!)

では、上に書いたトークンの特徴を思い出しながら、単なるデジタルデータからどう変わったのか考えてみましょう。

アートをNFT化(トークン化)するメリットは?

  1. 国境を越えて売買ができ、誰にも決済を邪魔されない
    トークンは誰かに勝手に消されることはないので、際どいイラストをくっつけたNFTの売買が禁止されたり没収されたりはしません。もしかしたら、NFTを売買するプラットフォームに表示してもらえなくことはあるかもしれませんが、モノがなくなるわけではないので最悪自分で表示する場を作っちゃえばいいです(とは言え、公序良俗に反したり法に触れるような創作はやめましょう)
    「勝手に消されない」のって嬉しいのは作り手だけじゃないです。買い手にとっても、いつまでもデータが残るということですから。

  2. 中抜きがほぼない
    NFTの売買でプラットフォームに取られるお金はせいぜい2〜3%とかです。10%超えるところはなかったと思います。しかも売り場を自分で作っちゃえば0%です。
    ただ、何をするにも手数料がかかってしまうんですけどね。これについては別の機会に。

  3. 複製されない
    紐づけたアート作品自体はコピペできちゃいますが、NFTそのものを偽造することはできません(めっちゃ難しいらしい)同じデジタルデータを別のトークンに紐づけることでそっくりさんを作ることはできます。ただ、トークンの区別は誰でもできるので注意していれば本家と間違うことはないです。

  4. 持ち主がわかる
    トークンの持ち主を調べて、記念品として別のNFTを配るとか、持ち主だけ閲覧可能なサイトを作ったりなどが可能です。
    どっかのライブチケットがNFT化されてましたね。スマホがあれば会場で持ち主確認できるんです。これはただのデジタルデータではできなかったことのひとつですね(ただのデータだと簡単に偽装できちゃうから)

  5. 発表時期に嘘をつけない
    トークンを作ったり動かしたりすると全て記録に残ります。そしてそれを偽造することは、やっぱり難しいです。
    創作界隈(イラスト界隈かな?)でたまに「お前の絵は俺のパクリだろ」みたいなイチャモンつけてくる人がいます。もしあなたが、自作イラストを全てNFTアートとして発表していたら「このアートをこれより早く発表した証拠を持つ人はいない」という証明になります。
    それか、無断転載や盗作の被害にあった際、元のアートがNFTとして販売中だったら明らかに営業妨害ですから訴えやすくなりそう。
    NFTアートは販売目的じゃなくても、とりあえず作っておけばいいんじゃないかなと個人的に思います。

  6. 中身を隠すにはひと工夫必要
    電子書籍をNFTに…するのは今のところ難しいです。ややこしくなるので詳しい説明ははぶきますが、「中身丸見えになる」か「勝手に消えないメリットを捨てる」の2択になりそうなので、NFTにするメリットが薄いんですよね。
    どうにか別の選択肢が見つかってうまい具合に実現したらいいんですけどねえ。

なんやかんや言いましたが、
クリエイター/アーティストが自分の活動で収入を得ようとする時、「作品をNFTアートにして売る」という選択肢が増えたことは喜ばしいことだと私は思います。選択肢は多ければ多いほどいいですから。

NFT コワクナイヨ… オモシロイヨ… I˙꒳​˙)コソコソ

NFTアートはなぜ高く売れたのか?

NFTのことをよく知らなくても、「どっかのNFTがめっちゃ高く売れた!」みたいな話を聞いたことある方は多いんじゃないでしょうか。
やれ何千万だとか、何億だとか。一体なんでそんな高いの?💦

すごく雑な説明になっちゃうんですけど、
暗号通貨を触ってる人たちって、お金持ちとかお金を稼ぎたい人が多いので、暗号通貨の一種であるNFTを最初に触り始めたのはまんまそういう人たちだったんですね。
で、彼らはアートの良さとかより「将来もっと高額になりそうだ」とか「お金持ちや有名人がよくこのNFTを持ってるから」などの理由で、ガンガンお買い物をしました。
「なんでこの絵がこんな高いの?」ってやつは大体こういう事情です。

ただ最近は「NFTの転売って思ったほど儲からないな」って気づいたみたいで、お金稼ぎのためにNFT買ってた人たちが減ってきました。そのため前より値段が下がったNFTが多くあり、全体の取引量も落ちています。
バブルが弾けたんですね。今は冬(=全然売れない時期)だって言われてます。
(冬になった原因は他にも、NFTと深く関わっている暗号通貨が高くなりすぎちゃった!などがあります)

じゃあNFTはオワコンか?っていうと全然そんなことはなくて、個人クリエイター/アーティストにとってはそれほど悪影響はないと私は思ってます。お金儲けのために買ってた人やアートに興味がない人が減ったので、むしろ普通になったと言っていいくらいです。
今でもNFTを買っている人は純粋にNFTアートが好きな人が多いです。
ご縁があれば買ってもらえるし、ご縁がなければ売れません。当たり前のことですね。

まとめ

ずいぶん長々と書いてしまいました。
要するにNFTは「ちょっとすごいデジタルデータ」です
以上!!

お付き合いいただきありがとうございました 🙏


👇 私が作ったNFTが全部わかるポートフォリオ
見てやってくださいな(・ω・)ノ

次のテーマ何がいいですかね??
規格かな? それともオン/オフチェーンとか? 作り方はまだ早い? 身の守り方は早めにまとめたいですね🤔
どなたでもご意見いただけると嬉しいです🙋‍♀️
それか間違ってるとこあったら教えてください!

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