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オンラインショッピングでポチる勇気

自粛生活が始まってから、ヨガが日課になっている。去年まではランニングと筋トレが趣味だったが、外に出られないこの状況下でモチベーションを保つのが難しくなった。ヨガはB-lifeというYoutube アカウントのマリコ先生に教えてもらいながらいろいろなヨガのポーズを楽しめるので良い。リフレッシュやデトックスの効果も感じているので毎晩風呂に入る前や、勉強で疲れた時など積極的にヨガをするようにしている。おかげで、この自粛期間で2キほど痩せた。

この、4ヶ月ほど続いているヨガだが、ずっと地べたで行っている。ヨガマットを買おうかと最初は思ったが、続けられるかわからなかったので買わなかったの。それから、時は流れ、習慣化した今でも硬い畳の上で汗びっしょりになっている。

今日、久しぶりに長めのヨガをした。気がつくと、膝があざだらけになっていた。ヨガは膝を地面につくポーズが多いので、その時についたのだろう。それに、地面には汗が垂れてしまっていた。私の部屋は和室で畳が張ってあるのでちょっとまずい。さすがにこれはヨガマットを買うときではないのか…?と思い、アマゾンを開いた。

私はネット通販より、実際に見て買いたい派である。お金の流れが目に見えないのに納得できないのと、実際に見た時の直感を大切にしたいからである。特に実際に見た時の直感があるかないかでは自分の買い物に対する意欲が全然違う。実際にその商品を見て「ア!これ好き!」と思うものに出会うと、買わなければ!という衝動に駆られるのだ。このタイミングを逃したら、私の財布はこんなにも潤っていないかもしれないし、まず、売り切れてしまうかもしれない、今買わなければ!と強く思うのである。なので、そういう商品に対してお金を払うのはさほど苦痛ではない。私が価値を感じたものにお金を払っているのだからいいのだ!と心から思えるからだと思う。

逆に、ネット通販だと、「なんかな〜」の連続なのだ。実際に見ていないから質感やサイズ感など細かいところがわからず、自分の価値観に見合っているものなのか判断するには足りない。それに、ネット通販場合、同じような商品がゴマンと並んでいるのだ。その中から一つに魅せられ、ポチるのは至難の技だと私は思っている。なので、私はネット通販で商品を買う方が緊張する。常に、「ああ、今ポチって届いたものを私は好きになれるだろうか…お金払っていいのだろうか…」と葛藤しながらのポチなのだ。

結局、今日はヨガマットをポチれなかったので当分はあざだらけの膝で過ごすことになりそうだ。汗が畳にしみるのは嫌なので明日からはタオルでも引いてヨガをするのだろう。しかし、この新しい生活様式の中で実際に見た時の直感で買い物をする機会は確実に減っている。少しずつ、価値観を変えていかねばなるまい。悲しような、でもネット通販に価値を見出す未来の自分が楽しみなような、複雑な気持ちで膝のあざを見つめる2020年夏の某日であった。

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