ダスト

描けその手で、未来への軌跡を。 クワガタP / “ダスト”

今日ーー1月30日は、巡音ルカさんの10回目の誕生日です。おめでとうございます。

ということで、去年のマジカルミライのアンケートでルカさんに歌ってほしいとリクエストした曲について、書いていきます。

その曲は、クワガタPさんの“ダスト”です。

巡音ルカさんの歌声は、落ち着いていてR&BやJAZZによく似合います。でも、Rockも似合うんです。あと、可愛らしい曲も似合います。

実は、どの曲について書こうかかなり迷いました。

結局、一番最初に思い浮かんだものを書こう。そして、本作について方てみようとしています。

まず、イントロが星の軌跡=流れ星を思わせます。あっという間に曲の世界に連れていかれます。

その光が消えてくのを
ここでずっと眺めていた
冷めていくこの感情で
どこまで飛べるかな

この歌の主人公は、目指していた光(星)が静かに消えていくのを見て、心が冷たくなっていくのを感じ、この先どうなるんだろうと不安になります。

見え透いた希望や夢は
砕け散って突き刺さるから
大気圏の途中で
星に願うのをやめた

薄っぺらな希望や夢は、現実に負けてしまうから途中で願うことをやめてしまいます。

僕を忘れた世界で
描いたのは曖昧な理想
どんな声で歌えば
届くだろう響くだろう

この歌の主人公=“僕”が忘れられた世界を思い描いては、自分の歌声がどうやったら届くのだろうか、響くのだろうかと悩みます。

愛されたいと嘆く太陽
その色は美しくなくとも
遥か遠く揺れる孤独を照らすだろう 
また手を伸ばしたその先に
見える光はなくとも
涙が凍りつく前に行こうか

愛されたいと命を燃やしながら嘆く太陽は、僕でその姿がたとえ美しくなくても、誰かの孤独に光を差し伸べるはず。


たとえ差し伸べたその先に光がなかったとしても、進むことを決めた“僕”でした。

“涙が凍りつく前に”は、燃やしている心が冷め切ってしまう前にという意味なのではないでしょうか。

指差し見つけた星は
今はどこを廻っている
鮮やかなその軌道に
囚われたままで

見失ってしまった星に心奪われている“僕”。

僕が見てた未来に
届くはずだった煌めき
暗くなった明日を恐れて
エンジンは錆び付いた

未来=星に届けるはずだった煌めきをいつの間にか失ってしまった“僕”。
光を失ってしまった“僕”の情熱はどこかへ行ってしまいました。

口をつくのはありふれた言葉で
諦めた理由を隠していく

“僕”は、「でも」「だって」こぼれてくる言葉たちで、本当の理由を隠してしまいます。

生きる意味なんて見つからなくたって
僕ら笑っていたはずなのにねえ

ここのフレーズが好きです。生きる意味=星なんてなくったって、楽しく生きられたはずなのに、いつの間にこんなふうになってしまったんだろう。

なのにねえで、“僕”の瞳から一筋の涙がつたう様子が思い浮かびます。

愛されたいと嘆く太陽
その色は美しくなくとも
遥か遠く揺れる孤独を照らすだろう 
また手を伸ばしたその先に
見える光はなくとも
涙が凍りつく前に行こうか

サビ1の繰り返しです。“僕”は前に進むことを決めます。

そして

描けその手で

目指す星の軌道を見失ってしまった“僕”は、自分自身の軌跡を描きます。自分自身を奮い立たせながら。自分の光で未来を照らすことを決めて。

叶えたい夢や達成したい目標があって、頑張ってる人に届けたい一曲ですね。

巡音ルカさんの歌声は、落ち着いた中に熱を秘めていて好きです。

もしもルカさんが、マジカルミライで人差し指で魔法をかけるようにしながらこの曲をーー“描けその手で”を歌ってくれたら。

私はどうなってしまうんだろう。泣くのか、キャパオーバーで思考停止するのか、泣きながら笑うのか。

ライブ好きなボカロファンなら自分の好きな曲を歌ってくれる想像を、一度くらいしますよね。

私は巡音ルカさんに未来の軌跡をこれからも描いてほしいので、“ダスト”を歌ってほしいです。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

あなたのお気に入りのルカ曲について、よかったら語ってみてください。

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