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雨の匂いがする至高のバラード れるりり / “いつもより泣き虫な空” #ボカロの雨曲集めてみた

れるりり / “いつもより泣き虫な空”

雨の匂い

 雨の匂いがする。この曲を初めて聴いたときに、そう思いました。

 雨の匂いを感じた曲といえば、松任谷由実さんの“雨のステイション”が真っ先に思い浮かびます。

 “雨のステイション”も“いつもより泣き虫な空”も、しっとりとした雨の曲で、どちらも聴き入ってしまいます。

 そんな本作“いつもより泣き虫な空”で特にお気に入りなのが、イントロと曲のタイトルです。

イントロ

 アコースティック・ギターの音色から始まって、雨の雫が零れ落ちたみたいなピアノ、それから雨の匂いがするギターと控えめなハイハットの音が加わって、ベースがピアノに寄り添ってからのドラムが入って、初音ミクが歌い出す。

 たった36秒のイントロの中に、曲を構成する楽器たちのいいところが詰まっています。

 初めて聴いたときに、心惹かれたイントロです。

いつもより泣き虫な空

 「雨」を何かに例えて表現するなら、あなたは何に例えますか。私は、「雨」を「空の涙」と例えます。

 この曲では雨が降ることを、「空が泣いている」と捉え、雨の時期が続く空のことを「泣き虫な空」と呼ぶ。本作を聴こうと思ったのは、そんなタイトルに惹かれたからです。

 いつもは泣き虫ではないので、“いつもより泣き虫な空”と呼び、そんな雨空を穏やかに受け止めるかのように、またいつもの笑顔=晴れになることを願っている。 

 とても素敵なタイトルです。


最後に

 この曲は、作者のれるりりさんがセルフカバーしたものや、初音ミクV3でリアレンジしたものがあります。

 ぜひ聴き比べてみてください。

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