音楽の熱病におかされて:星野源 / “Pop Virus”

あなたは音楽に何を求めますか。共感できる歌詞や心地いいメロディー、好きな歌声etc.

巷には音楽が溢れています。たくさんの作品の中で、自分の心に響く音楽に出会いたいですよね。

今回紹介する“Pop Virus”は、作者の星野源さんが音楽をどのようにとらえてるのか表現している作品だと私は思いました。

歌詞を見ていきます。

音の中で 君を探してる
霧の中で 朽ち果てても彷徨う
闇の中で 君を愛してる

この場合の“君”“音楽”を示します。

たくさんある音の中で自分だけの音を求めます。

霧の中でも、作りたい表現したい音を探し続けます。

視覚がない音だけの世界で、自分の中で鳴り続ける音楽を愛しています。

刻む 一拍の永遠を

自分の生きている証を音に込めて刻みます。鼓動のように。

歌の中で 君を探してる
波の中で 笑いながら漂う
今の中で 君を愛してる

歌いながら生まれたかった音楽を探し続けます。
ときには音の波(音楽)に身をゆだねながら、心をまかせてます。
今というこの生きている時間の中で、生まれてきた音楽を愛でます。

刻む 一拍の永遠を
刻む 一粒の永遠を

一粒の涙のような感情も音に刻みます。

ふざけた人間なんだ
偏る生活を歌舞いた

自分のことを“ふざけた人間”と言い表して、音楽に偏った生活をして勝手な振る舞いをしていたと書き表しています。ちなみに歌舞いたは傾(かぶ)くの当て字で、歌で舞っている様子も思い浮かびますね。

そう君の手の平
美しくクルクル返ったんだ

音楽の手のひらに転がされ、振り回されることもあったけど、ときには自分が予想してなかった出会いや作品が生まれることもありました。

口から音が出る病気
心臓から花が咲くように

口を開けば音楽が生まれてくる。もはや病気。それは心から直接音が生まれてくるようで、誰にも止められません。

魔法はいつでも
歌う波に乗っていた

私(作者)だけが使える魔法は、いつだって音楽を作って歌うことで使うことができた。

始まりは 炎や
棒きれでなく 音楽だった

人類の始まりは炎や棒(道具)を使えることじゃなくて、音楽を生み出すことなんじゃないか。そう作者は言っているような気がします。

音の中で 君を探してる
霧の中で 朽ち果てても彷徨う
闇の中で 君を愛してる
刻む 一拍の永遠を

一番の繰り返しですね。

歌の中で 君を探してる
波の中で 笑いながら漂う
今の中で 君を愛してる
刻む 一拍の永遠を
渡す 一粒の永遠を

最後だけ“刻む”から“渡す”になっていますね。一粒の涙のような感情を込めた音楽を、誰かに伝えたいーー音楽の命のバトンを渡したい。そんな風に感じました。

本作を聴いていて、星野源さんは音楽が本当に大好きなんだなと思いました。ある意味音楽の熱病=Pop (Music) Virusの感染者と言えるでしょう。

私は、この曲を聴いたときから、頭から離れなくなってしまったのでレビューを書いてみました。

私は、音楽を残念ながら作ることはできません。でも、こうして文章で好きな音楽のことを書くことはできます。いつも素敵な作品に心動かされ、それをエネルギーにしてDJしたり、レビューを書いています。

さて、みなさんにはどんなふうにこの曲が聴こえましたか。

よかったら教えてください。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

読んで下さって、とてもありがたいです。
8

茜涼夏

音楽レビュー

コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。