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TOKYO油田視察ツアー合宿で墨田区の魅力を再発見!

元CAのWEBマーケター
Voicy公式パーソナリティの
田畑あかね(@akanetabata)です。

先週末は、丸の内プラチナ大学 ソーシャルシフトコースの同期の皆さんと、老舗の油リサイクル専門会社「TOKYO油田」(東京 墨田区)への見学を兼ねた、一泊の合宿イベントを開催しました。

なぜ、歳もキャリアも環境もまったくバラバラのメンバーこんなに集まったのかというと、そもそものきっかけは、社会問題への解決意識が高いという共通項にくわえて・・・メンバー全員がお酒が大好き!であること^^

コースは卒業しても忘年会〜新年会と、親睦が深まる宴の場がたくさんありました。

そんな今年の新年会の時の話、

「夏になったら、天ぷら油を使った100%自然エネルギーで沸かした"ドラム缶風呂"に入りたいね〜」

「どうせ、ドラム缶風呂に入るなら泊まっちゃおう」

という話になり、同席していたTOKYO油田の染谷さんにもご協力をいただき工場見学ツアーとして企画されたのでした。

結局、油田の近所のゲストハウスが取れず、油田見学が合宿2日目というスケジュールになったため、"ドラム缶風呂"は次回に持ち越し(?)となったのですが、深い学びと体験に溢れる合宿となりましたので、備忘録をかねてレポートさせていただきます!

企画の段階からワクワク

この合宿の開催趣旨は、
仲間との親睦を深めるとともに、ソーシャルシフト研修としてTOKYO油田の現場を視察。情緒豊かな産業のまち墨田区の魅力を再発見しよう!

私は、お宿の選定から予約などを担当。イベント企画〜意見出し〜内容承認〜決定までをすべてメッセンジャーでおこなったので、いろいろなツールが役立ちました。

日程調整は、もちろん「調整さん」

泊まりたいゲストハウスの投票は「Facebookのアンケート」機能を使い、部屋決め(布団、ベッド、ツイン)は、「あみだくじドットコム」で決定しました。

部屋割は田畑さんが勝手に決めていいよ、という意見もあったのですが、
あとから「イビキがうるさくて眠れなかった」という責任を回避すべく(笑)オンラインあみだくじを決行したところ、これがなかなか盛り上がりました^^

最後に、Googleドキュメントで作った簡単な旅のしおりをお渡ししたところ、「修学旅行みたいなワクワクです〜」と喜んでもらえてうれしかったです。

また、Googleマップの「マイマップ」機能を使って、訪れるスポットを一枚にまとめた地図を共有したのですが、個人的にはこれはかなり重宝しました!

押上でもつ煮を堪能〜3次会まで

飲み会担当のメンバーが、この日のためにわざわざ下見までしてくれて、予約をしてくれたお店がこちら。

・もつ焼き 「稲垣


・もつ焼き角吉


まさかの、予約の時点で、もつ焼きやさんのハシゴです。
レバーもシロコロも最高でした!

さらに、3次会として、訪れた業平4丁目の「御酒」という小さな居酒屋さんも良かった!Google検索しても出てきませんが、お料理もとにかく絶品で、深夜にもかかわらず麻婆豆腐やボンゴレを豪快に胃袋に収めてしまった私たちです^^

下町のゲストハウス初体験

参加メンバーの中には、一部上場企業の役員さんもいたり、普段出張などで良いホテルに泊まり慣れている方も多いはず…と思ったのですが、あえて下町合宿らしく、外国人やバックパッカー向けのゲストハウスに初めて泊まりました。

今回お世話になったのは、押上の「東京ヒュッテ」さん。

ドミトリールームは、まるで寝台列車のような2段ベッドのようでありながら、和の趣があります。そして、自分のお布団スペースに滑り込めば、妙〜に落ち着く絶妙な空間の狭さがたまらなかったです^^ふかふかのお布団も快適で、自分の家のような快適さ。ぐっすり眠ることができました。これぞ、おもてなしJAPAN!

現役CA時代は、月の半分近くはホテルに泊まる生活でしたが、広い部屋ほど落ち着かず、狭小ホテルなほどリラックスしてすごせたなあ〜と思い出しました。

人生初の「銭湯」は、予想以上の感動!

さて、早朝の自由行動タイムには、
人生初の「銭湯」へ!
私は、宿から徒歩10分ほどの大黒湯さんに入りました。

「スパ」や「サウナ」にはない、銭湯のイメージといえば、
・黄色いケロリン桶 と
・浴室の壁に富士山の絵!
ですよね〜。

今回お伺いした大黒湯さんには、ケロリンの桶ではないものの、いかにも銭湯に来た気分が上がる黄色い桶と、見事な富士の絵があり、心に描いていたイメージ通りの銭湯を存分に味わうことができました^^

さらに、驚いたことに、箱根の温泉宿を思わせる立派な露天風呂に、ハンモック付きのウッドデッキまであり、至れり尽くせりの施設です!

また、写真でお伝えできないのが残念ですが
浴室の男女エリアの境目になっている洗い場の上には、
色とりどりの江戸切子の作品がずらり!

これには、WOW〜ディスカバリーTOKYO〜!と唸りました。

他にも、趣向を凝らしたイベントの案内や掲示物も楽しく、湯船につかりながら、思わずクスッと笑ってしまったものもちらほら。
(詳しくは現地で!)

下町の銭湯は、古き良き銭湯文化を継承しつつ、「SNSでフォローしてね」という掲示物も忘れないソフト面のおもてなし精神の高さにも感銘を受けました♡

TOKYO油田視察レポート

いよいよ、合宿のメインイベントとなる、「TOKYO油田」さんのへの見学タイム。

TVでも、何十回も取り上げられているTOKYO油田なので、聞いたことのある方もいるかもしれませんが、はじめての方へ少し解説を交えて、見学ツアーの話に行きますね。


■まだまだ知られていない、天ぷら油のその先

みなさんは、揚げ物をした後の「油」を
どうしていますか?

「固めてポイ」とか「吸わせてポイ」だよ、
というご家庭が多いかもしれません。

私自身も昨年まではそのように処理していました。

でも、油だってちゃんとリサイクルすれば、
「地球に優しいエネルギー資源」として、こんなものに変わります!

・石鹸
・家畜の餌
・塗料の原料
・キャンドル
・バイオ燃料(VDF)
・電力!

■TOKYO油田とは?

今回見学させていただいた、TOKYO油田は、油のリサイクル専門会社で、
都内近郊の飲食店や家庭で使い終わった食用油(廃食油)を回収し、資源に戻す仕事をしている企業です。


TOKYO油田とは「東京地域で使われた家庭や事業者の天ぷら油を回収し、二酸化炭素を増やさないバイオディーゼル燃料などへの再資源化を通して、私達の生活環境の改善に貢献していくための、新時代のリサイクルプロジェクト」です。

そして、他の廃油の回収業者と違うのは、
1993年に、世界初の食用油(廃食油)を使ったバイオ燃料の開発に成功!
2016年。生のままの油で発電するという世界初の発電機の開発に成功し、TOKYO油電力という天ぷら油発電所も稼働しています!

捨てればただのゴミになっていた天ぷら油を
集めてエネルギーに変えるって
すごくないですかーーーーー!

油を通して「循環型社会」を構築する
いうミッションを掲げて活動しているそうです。


■油田モールで朝食&オリエンテーション

さて、合宿の話に戻ります。

墨田区八広にあるTOKYO油田さんの工場は同じエリアに複数あるため、
まずは、「油田モール」という今や区民の憩いの場にもなっているカフェやリサイクルショップなどが集まる場所に集合しました。

油田カフェでは、国産小麦を使ったパンを毎朝焼いているということで、
ランチ営業前の時間帯にもかかわらず、特別に焼きたてのパンを
いただくことができました!

あまり検索しても出てきませんが、
油田カフェのメニューには、こだわりパンの他にも、ガッツリお肉メニューや、カレー、フォーなどもあり、本当に美味しいです。さらに、コーヒーも本格派なのでご賞味ください^^

■いよいよTOKYO油田の工場見学!

TOKYO油田のプロジェクトリーダー 染谷ゆみさんのナビゲートで、
まずは、東京都内から運ばれてきた天ぷら油を、ろ過して綺麗にする工場へ。

ここでは、毎日20-30トンの油が運ばれてきて、処理されています。
コンビニでからあげクンを揚げたあとの油とか、飲食店や家庭から出た油なども混ざっているので、食べ物のカスや、爪楊枝、水分などを取り除くのだといいます。

なんとなく、工場の周りは、天ぷら油の香ばしい香りが漂っているような気がしていました。実は、工場の排気口には脱臭の機械を設置することが東京都の条例で決められており、周辺地域への空調への配慮がなされているということです。

お話を聞いていると、ちょうど工場で綺麗になった10トンの油を運ぶ大型車両がやってきました!綺麗になった油は、肥料や塗料や石鹸や、地球に優しい燃料などに再利用されます。あとは、海外への輸出!日本の油は、安くてクオリティーが高いということで、自然エネルギーの使用が義務化されているヨーロッパの地域などに輸出されているようです。えっ?日本で使えばいいのに!と思いますよね!もう少し、日本も自国の資源を活かして循環していけるようになったらいいなと感じます。

次に、歩いてすぐの別の工場に移動しました。バイオ燃料のプラントのある施設です。地球に優しいバイオ燃料は、環境に配慮したコミュニティバスなどにも使われています。また、油をジャーっと流し込むと、電力になるすごい発電機があり、これは、野外イベント「アースデー東京」「肉フェス」「目黒川みんなのイルミネーション」などでも使われているそうです。

TOKYO油田では、なんと天ぷら油の電力会社東京油電力も立ち上げており、墨田区と群馬県藤岡市にも発電所があります!2020年には1000キロワット(メガワット)の発電所にしていく予定だといいます。TOKYO油田力に切り替えると、おおむね電気代が5%安くなるとか^^これからの時代、電気代をどこに払うのかはとても重要。大会社を選ぶと中央にお金が集約されますが、地域に根付いた小さな会社を選ぶと地域にお金が落とされます。


見学を終え、油田モールへの帰り道、工場の近くの保育園の前に、油の回収ステーションがありました!

雨なのに、たくさん集まっています!TOKYO油田では、墨田区はもちろん、葛飾区、渋谷区、所沢市などの自治体とも連携して回収活動をおこなっています。

もし、自治体で油の回収を行っていない場合でも、関東近郊には、油の回収ステーションがあるので、自分の家の近くの回収ステーションを調べてみてください^^

「ヨーロッパでは、自然エネルギーの循環を通して、循環型のエネルギー社会を作っている地域がある。日本でも地方でそのようなエネルギー社会を作れたら、雇用が生まれ、地域経済やコミュニティ経済が潤ってくる。TOKYO油田の活動をまず東京で成功させ、地方に移管していきたいのが次の次の夢」と染谷さんは言います。

TOKYO油田の活動の模様は、テレビ朝日「ソノサキ ~知りたい見たいを大追跡!」でも取り上げられたので詳しくはこちらもチェック


キッチンオイルキャンドル作りワークショップ開催レポート

TOKYO油田視察ツアー合宿の、お楽しみにコンテンツの1つとして、今回は、家庭のキッチンにある油を使って作る「キッチンオイルキャンドル」の制作ワークショップをおこないました!(キットの企画にも携わっている私が講師役)おじさまの手芸教室みたいな光景がほほえましいです↓

ジャム瓶など、自宅にあるものを有効活用して、災害時に重宝するアイテムを作れるんですよ。

こちらが、完成したキッチンオイルキャンドル。(まだオイルは入れてない状態)
普段はインテリアとして飾っておけるよう、↑こんなふうに、少しデコレーションすると可愛いですよね!

このなかに、賞味期限切れのサラダ油(オリーブオイルなどでも🆗)を入れて点火させれば、災害時にろうそくの火や懐中電灯がなくても灯りを確保できます。(ちょっと濁ってしまってもOKならもちろん廃油でも点火できます)

キッチンオイルキャンドル活用のメリットは
✅ランプを3つ程あわせれば10分でお鍋のお湯が沸く
✅アルコールランプと違って、こぼれたら消えるので安心!
✅火をつける紐がなければ、新聞紙やティッシュでも代用可能


今回はスピンオフ企画で、人生の諸先輩方を前に、プチレクチャーさせていただきましたが、じつは夏休みの自由研究のテーマにもぴったり!

これからも色々な場所で、身近なエネルギー資源を考えるきっかけとなるようなイベントを開催していきたいなあと思いました!

スペシャルな制作キットをご用意いただいたアトリエキャンドルルミエールの仙名 るみ (Lumi Senna)さん、ありがとうございました😊

合宿のフィナーレは、古民家カフェで南プロヴァンスなランチ会

大充実の合宿のフィナーレは、美味しいランチ!八広駅からすぐの、カフェ パザパ さんという、古民家を改造したレトロ可愛いカフェを貸切にさせていただきました。どれもお料理は超ー本格的。今日も焼きたての窯焼きピザをいただき、ほっぺた落ちました。

そして、"すみだ野菜"ケールを使ったシフォンケーキも名物のひとつ!植物工場併設型の農業研究所アグリガレージで生産された無農薬野菜なんです。ふわっふわなのにしっとりとした弾力があって、絶対に家庭では再現できない気がします。

そんなご当地スイーツ、ケールのシフォンケーキは、じつは東京スカイツリーのソラマチ5階「すみだまち処」でも購入できます。

まとめ

TOKYO油田視察ツアー合宿の様子をまとめましたが、いかがでしたか?最後までお読みいただき本当にありがとうございます!ぜひ、たくさんの方に読んでいただき、身近なエネルギーの使い道を考えるきっかけとなったり、墨田区の魅力を再発見いただくきっかけになれば嬉しいです^^

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