ボールを蹴る罪悪感:バスケットボールの文化心理学
バスケットボールを蹴ると怒られます。
これは何ででしょうか?
僕はバスケ部でした。
だからかはわかりませんが、何となくバスケットボールを蹴ることには嫌悪感があります。
みなさんはどうでしょうか?
バスケットボールを蹴って、バスケットゴールへ入れる遊びをやったら、「バスケットボールを蹴るな」という声が絶対出るでしょう。
なぜ、そうなんでしょうか?
やはりバスケットボールというルールからそう思うのでしょうか?
バスケットにはキックボールという反則があります。バスケットボールを蹴ってはいけないというルールです。
そういうルールがあるから、何となくバスケットボールを蹴るのは嫌悪感があるのでしょうか?
もしそうだとしたら、一つ疑問が残ります。
だったら、サッカーボールを投げることにも嫌悪感がないとおかしいということです。
サッカーにはハンドという反則があります。サッカーボールを手で触ってはいけないのです。
そうすると同じように、サッカーボールを投げることはできません。
しかし、僕は、サッカーボールを全然投げれます。
サッカーボールを投げて、サッカーゴールへ入れる遊びをやったら、「サッカーボールを投げるな」という声はあまり出ないと思います。
「ただのハンドボールじゃねーか」は出ると思いますけど。
ということで、ルールから嫌悪感がきているわけではないということです。
じゃあ何ででしょうか?
僕が思うに、手と足に差があるのだと思います。
もうそれしか考えられません。
手と足には上下関係があるのです。
例えば、商品を手で触るのはいいけど、足で触るのは怒るみたいな。
手と足では手の方が上という認識があるから、バスケットボールを蹴ることに嫌悪感があると思います。
そうです。手の方が足より上なのです。
なので、手に「焼きそばパン買ってこい」と言われたら足は買いに行かないといけないのです。
手「ちょっと足君、これ5部コピーしといて」と言われたら足はコピーしないといけないのです。
手「足!ゲームばっかりやってないで宿題やりなさい」と言われたら「手だって足のころ、ちゃんと宿題やってたのか?」と反論しても手は聞かないのです。
この関係が我々はしっくりくると思っているのです。
他に理由があるでしょうか?
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