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M-1グランプリ2023で感じたお笑いのジレンマ:ウケるか面白いか

M-1グランプリ2023を見て思ったのですが、お笑いってウケなきゃダメなんだなと改めて思いました。

それは最終決戦。
令和ロマン、ヤ―レンズ、さや香の3組で行われました。
3組ネタをやってから誰が優勝か審査員が決めるというものです。
最後、さや香が終わって、僕は優勝はさや香かなと思いました。
審査員の結果はさや香に一票も入ってませんでした。
僕はビックリしてしまいました。

その時、僕自身が許容範囲が広くなっているんだなと思いました。

さや香のネタは「見せ算」という四則演算にもう一つ加えてはどうかという提案です。
面白そうです。
確かに笑いの取り方は、「見せ算」以外で多く取っていました。
しかし、「見せ算」という新しい計算方法というがとてもいいなと思って、3組の中で一番印象に残りました。
でも結果は一票も入らず…。

やはり笑いを取ったかどうかが決め手なのか?
お笑いなのでもちろんそうかと思うわけですが。

よく賞レース向きのネタじゃないと言います。
よく単独ライブの中の一つだったらいいと言います。
確かにそうなんですけど、そういう文言が出てきてしまうことがどうなんでしょうか?

これが賞レースの落とし穴になるかもしれません。
今後「見せ算」みたいなネタ、つまり、面白いんだけど笑いは取れないかもしれない、そういうネタはやらなくなるということです。
そして、そういうネタは作らなくなる。
M-1グランプリが大きくなるほど、そういう傾向になるのかなと。
どんどんお笑いが狭くなっちゃうのかなと。
そうなったらそうなったで、逆のことをやった人が脚光を浴びるようになっていいのですが。
ただ、それが出てくるのが遅くなります。
本当だったらもっと早く出てきたかもしれないのに。
なんか難しいわからない話になってきちゃうのでやめましょう。

何が言いたいかというと、僕の面白いの許容範囲はだいぶ広くなったなということです。
良いことだと思います。
それはなぜか?

広いところから狭くはできます。
しかし、狭いところから広くすることは難しいです。無理矢理感が出てきちゃいます。
なので、広めに捉えられる方が僕はいいと思います。

他の人はどうか知りませんが、僕の考えです。

そんなわけで書く予定はなかったのですが、M-1グランプリを見て以来、ずっと頭の中にあったので書きました。

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