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私たちの作ったものはいつまで残るのだろう。

部屋をぐるりと見渡す。

この部屋の中で一番大切なものって何だろう?

電子ピアノやトイピアノも大切ですが、一番って感じじゃないな。

結婚指輪。これも大切ですが、最悪失くしても生きてはいける(かなり大切だけど)。

パソコンとスマホ。これがないとあらゆることが止まるけれど、5年おきぐらいに買い替えるから、これじゃなきゃダメ!というものでもないな。

失くしたら代わりがないのは、そうだ、外付けハードディスク。


外付けハードディスクというか、正確には保存してあるもの。

作品。作ってきた歌たち。

作ってきた歌たちが一番大切なものです。


外付けハードディスクは二つ用意し、どちらにも同じデータを入れて管理しています。
壊れるのが怖いのでね。

どちらかが壊れたら、また新しいものを買って二つにして……と回していく予定です。

でも、二つあっても、災害や火事が起きたら一発でおしまいなんですよね。

有事の際はハードディスクを持って逃げようと思っていますが、必ず持っていけるとも限らない。

ハードディスクは振動に弱いし、持ち運びや地震でいっぺんに壊れるかも。

作品って儚いな……。


ハードディスクが無事だとしても、考えてみれば、旦那に何かあったあと、さらに私に何かがあったら、もうハードディスクのデータを維持してくれる人がいなくなるんですよね。

そうしたらもう、データは壊れるのを待つだけ。

頒布したCDもありますが、CDの寿命は30年くらいだったはず。
30年経てばもう聴けない。

動画サイトに投稿した作品は、サービス終了までは残りますが……。
いずれ終わりはあります。

ハードディスクとCDと動画サイト、すべてなくなった時が私の作品の終わりなのでしょう。

もしかしたら外部アップローダーに上げているmp3が生き残ってくれる可能性もありますが、そちらもサービス終了でおしまいです。
アップローダーは動画サイトより寿命は短い可能性が高いのではないでしょうか。


芸術の命は長いといいますが、それは選ばれた人だけだと思います。

いつか私も私の音楽もなくなってゆく。

その日を想像するとさみしくなりますね。


いつか消えてしまうとしてもね、今同じタイミングで生きている人たちの心に私の音楽が少しでもあったらいいなと思います。

それが音楽がこの世に残るということなのかもしれません。

そのために音楽を作っているのかもしれません。

なんとなく聴いて、いいなあ、と思ってもらえたり、
思い出したときにまた聴いてくれたり。

何か音楽を聴いて考えが膨らんだり、
何か思い出と結びついたり。

ただぼんやりとした時間に聴いて楽しんでくれるだけでも。

誰かの人生の一瞬に私の音楽があったらいいなと思う。


ひとまずは私が生きている間、ハードディスクを大切にしなくては。

実は動画のデータは一部乗り継ぎを失敗したらしく紛失していたりします。
あとは、昔作ったUTAUカバーのデータ。かなりの数を紛失してしまいました。

私の生歌だけは残っています。特級呪物。それは消えたほうがよかったのでは!?

他にも、昔書いた小説や、それから一部写真もどこかで見失ってしまいました。

なかなか後悔していますが、でも仕方がない。

生きていてもちょっとずつ作品をなくしていったりもしますね。


でも、その失くした作品たちも私の記憶には残っています。

作品たちの最後の姿は、私やあなたの記憶なのかもしれません。


(Day 17 今日のお題「あなたの一番大切なモノ」)




今日紹介するのは「無限」です。2021年バージョン。
初版は作曲初めて3曲目に作った曲です。


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