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【まんが】BEASTARS 「約ネバ」併走記。たまたま同時期に手に取ったらシンクロ作品だった報告

おそらくですが、この両作品を内容から関連づけて語ることは、もうすでに先達が充分やってくれていそう。なので、私は個人的なタイミングだけメモします。
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私は数十年ぶりに手に取った少年マンガが「BEASTARS」だったのですが、厳密には「約束のネバーランド」と同時に1巻をカゴに入れ、よーいドンで同時並行で読み始めました。
片や週刊少年チャンピオン、片や週刊少年ジャンプ。
コミックス1巻が「約ネバ」は2016年、「BEASTARS」は2017年初版とあるので、おそらく連載も「約ネバ」が先行スタートしつつ、併走していたものと思います。
(それと、「BEASTARS」は全22巻、「約ネバ」は全20巻と、長さが私には程よく感じて読み始めたという点も、ギリギリ両者の共通項であります。)

◇当初は、ヘールシャム感に気をとられていた。

私が「約ネバ」を手に取った理由は、実写映画化で原作マンガの存在を知り、物語の導入も映画の誘客宣伝が盛んに教えてくれたので、「事前情報が何かしらあるお蔭で、とっつきやすいかなー」と思ったこと。

そしてその設定情報がカズオ・イシグロの小説「私を離さないで」(マクドナルドで期間限定さくらんぼシェイクを飲みながら読んだら、「な、なんだこの作品に流れるとてつもない不穏さは…」と衝撃を受けたのを記憶しています。また、なのでその後、TBS系列で連ドラ化された際も、張り切って週間録画セットし、迎撃態勢を整えた。)を連想させ、興味を引いたから。

勝手に、「あれに着想を得つつ、少年ジャンプの文脈にぶちこんだら、新たな大人気作品が生まれたのですね。それは気になる」と解釈してのことでした。
なので、すっかり小説との関連しか頭になく、GF(グレイス・フィールド)ハウスにへールシャム感を感じながら読み始めました。

◇引き寄せ、シンクロニティって、あるよね

いざ読み始めると、肉食の禁忌、非捕食者側の悲哀、といったモチーフが共通で、「こりゃまた、よくもまあ同時に手に取ったもんだ」と偶然の導き(というと大袈裟に過ぎるけど、それをかなり軽量にしたライトver.みたいなもの)を感じました。(さらに約ネバの物語が進むと、こちらの作品にも捕食者側のジレンマも出てくるし。)

そして、「BEASTARS」9巻では、部活中に不幸な不慮の事故が発生しますが、その巻まで読み進めてたとき、「約ネバ」も10巻まで来てて、バイヨン卿が末期の力でオリバーの脇腹に…のシーンにほぼ同時期に到達してしまい、思わず2冊の発刊時期を見比べました。ちなみに、そのビースターズ9巻は2018年7月初版、約ネバ10巻が同じく2018年の8月と、おそらく連載時の発表時期も相前後していたのでは…というタイミング。
ただでさえどっちのシーンも怖いのに、それがシンクロして目の前にやってきて、一層ゾクッとしました。

また、「約ネバ」15巻で鬼のもとに出向き、囲まれ、「すまないね。君があまりにも美味しそうだから」と言われても、平然と「構いません」と返答していたノーマンの姿。
その頃のノーマンと同じく「ボス」と呼ばれていた頃の誰かさん(その際、めっちゃ囲まれて固められてた…)の姿と、ダブって見えますよ…。

◇少年ジャンプの培地も凄まじい


「約ネバ」に関して当初の印象に立ち返り、仮に「ヘールシャム」リスペクトで始まったと勝手に考えたとしても、その細胞の切片をシャーレに移し、週刊少年ジャンプで培養した結果、こんな恐るべき化け物作品に育っちゃうんですね。ジャンプという培地のすごさを、改めて再認識した思いです。
平たく言うと、「約ネバ」もたいへん面白く読んでいます。イマドキの少年マンガはすごいのう…。

さてさて、これを書いている今、「約ネバ」は16巻まで読み終わり、あと4冊で完走のクライマックス。
いっぽう「BEASTARS」は折り返しの11巻まで読んだところで、この先がツラくて、こうやって道草を食み食みしています。

もちろん「BEASTARS」の続きだって、早く読みたい!気になって仕方ない!
でも、…ツラい! ツラ過ぎる! 精神力がもたない…。立ち向かえない! 
もうちょっと、息を整え、覚悟を決めてから、「BEASTARS」の続きに向き合いたいと思います。
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#まんがBEASTARS #BEASTARSドはまり中 #どうぶつ #約束のネバーランド #約ネバ #マンガ感想文

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