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本の紹介をご覧いただけます。100文字だったり、推薦したり。 キーワード:働き方、生き方、仕事とお金、創作、本
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#本の感想

「内向型の生き方戦略」 感想

ずいぶん時間がかかってしまいましたが、「内向型の生き方戦略」(中村あやえもん著)を読了しました。近頃、移動時間が多かったことを幸いとしておきましょう。 きっかけは、こちらの、deconbatchさんのnoteです。 外向型を社会維持型、内向型を境地開拓型、と捉えなおすことで、内向型の人々が生きてゆきやすくなるよう、と願いを込められた本です。 ほぼ生まれつきに持った性質の違い……体質であるなら、また、世の中の多くが外向型であるなら、内向型が生きにくいのは道理。 刺激への

「表現は翼ですよ」(推薦図書)

――絵を描いてなにになる? ――この文章が誰のためになる? ――投稿してなにが変わる? まるで出口の見えないトンネルの中にいるよう。 今日はおすすめしたい小説があります。 「活版印刷三日月堂 海からの手紙」ほしおさなえ シリーズものの2冊目にあたります。 ゆるくつながった短編集なので、どのお話からも読むことができます。 活版印刷所を亡き祖父から継いだ孫娘、月野弓子。 印刷所に訪れる人々はなにかしらの事情を抱えています。 彼女は店主として人として、寄り添うように商品を

ひらかれた新刊書店(推薦図書)

本は好きだが漠然と「推薦」するのはむずかしい。 というのも、相手あってのことだから。 例えば、私の周囲には理系修士の会社員が多く、おススメするのであれば、と考えてみる。 仕事と直結させずに娯楽として読みつつ、なにか感じてもらえそうな、「バッタを倒しにアフリカへ」を手渡すだろう。 例えば、もし私のように、このまま会社で働き続けることに違和感を持ち始めた人にならば、「LIFE SHIFT」を挙げるかもしれない。 書きながらamazonを開けてみると、どちらもカテゴリー1位だ

危機感はここから具体的になった

学生、社会人、リタイア後。 3ステージの時代は終焉を迎えた。 変化はもう始まっている。 各々が自身の価値観を見つめ、長い人生の舵をとる強い意志と、お金だけではない、見えない資産を築いていく覚悟が必要である。 「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」 リンダ・グラットン アンドリュー・スコット 池村千秋(訳) 2016年11月3日 東洋経済

発刊から1年、ほんとうに実現されているすごさ

資本主義という網からこぼれ落ちた幸せの定義たち。 ひとつひとつ丁寧に拾い上げるように、声を上げられるしくみを育てていく。 思いに共感し、共有する楽しさと優しさとお金が、血液のように、めぐる社会を目指して。 「なめらかなお金がめぐる社会。あるいは、なぜあなたは小さな経済圏で生きるべきなのか、ということ。」 家入一真 2017年8月31日 ディスカヴァー・トゥエンティワン

起業は遠い世界のことではない、と。

10代のあなたへ、周りの大人たちへ、著者の思いは起業という選択肢を示す。 「好き」や「助けたい」を行動へ移す最初の一歩に背中を押す。 居場所につながる生き方のひとつ。 若者の実例は、悩む大人にも勇気を与える。 「15歳から、社長になれる。」 家入一真 2013年11月11日 イースト・プレス

大人の「学び」の原理と行動とは

頂を目指す登山から遠くの尾根を眺める。 向かう道は自ずと姿を現す。 挑戦し、立ち止まり、対話する中で生まれる。 地図の再構築を促す7つの行動と、ケーススタディ。 あなただけの働き方を創り出すための糸口を示す。 「働く大人のための『学び』の教科書」 中原淳 2018年1月15日 かんき出版

仕事と余白の答えを探して

お金とのつきあい方の見直しは、生き方を探す地道な作業とも言い換えられる。 始まりの逃避は、終わりのない更新へ。 あなたが今支払おうとしたそれは、どんな感情の対価か? 豊かさのめぐる社会を思い描く、一つの本。 「なるべく働きたくない人のためのお金の話」 大原扁理 2018年7月17日 百万年書房