11月23日に公開を控える『劇場版ポールプリンセス!!』

常日頃からプリティーシリーズのファンの方には「ポールプリンセス!!」を見て欲しいなと思っているのですが、なかなかポルプリに関心が向かない方も多いようで、今回はプリティーシリーズのファンの方向けに「ポールプリンセス!!」の魅力について紹介させていただこうと思います。

「ポールプリンセス!!」のことを知らない方や小耳に挟んではいても「なんでポールダンス？」と思ってる方も、本作の魅力や本作がポールダンスを通して描いているものを知っていただければと思います。

「ポールプリンセス!!」とは

「ポールプリンセス!!」はエイベックスピクチャーズ×タツノコプロの送る世界初のポールダンスアニメ。ポールダンスの魅力にみせられた少女たちの熱い青春が描かれます。

「劇場版ポールプリンセス!!」が11月23日に公開を控えていて、
現在はその前日譚に当たるショートアニメやポールダンスショームービーなどのコンテンツがYouTubeで公開されています。

プリティーなスタッフ陣

「ポールプリンセス!!」はプリティーシリーズのCGディレクターでお馴染みの乙部善弘さんによる企画で、監督はプリパラやプリチャンでライブ演出等をされた江副仁美さん、プロデューサーはプリティーシリーズの依田健さんと西浩子さんのキンプリのペアで実質的なプリティーシリーズの精神的後継作とも呼べるような作品となっています。

公式サイトには本企画に込められた想いが語られています。
少し長いですが全文読んで見てください。

『「ポールダンス」は、あらゆる人々に、生きる希望を、夢を、何度でも与えてくれる』

『失敗しても、落ち込んでも、もう一回、もう一回。目の前のポールに手を伸ばせば、何度でもやり直せる。』

ポールダンスへの熱い想いが込められていてスタッフのマジを感じますね。
決して思いつきだけでポールダンスというテーマを選んだわけではないのがわかります。

また、キャラ原案とステージ衣装デザインを務めるトマリさんは本作の話がくる前からプリティーシリーズの作品を見ていてキンプリの応援上映にも行っていたそうで、本作もプリティーシリーズに負けず劣らずの魅力的で印象的なキャラや衣装がたくさん登場しています。

ポールダンスショーがすごい！！

本作は企画がCGディレクターの乙部善弘さんということもあってポールダンスショーにはとびきり力が入っています。

めちゃめちゃ可愛いし、躍動感あふれる動きの数々に力の入り具合がよくわかりますね。ポールダンスの技の一つ一つがプリズムジャンプのような必殺技のようでもあり、プリティーシリーズらしさも顕在です。

モデリングやモーションなども細部までこだわり抜かれていて、何気なくポールダンスをやってるように見えますが関節が破綻しなかったり、モデルがポールを貫通しないのはめちゃめちゃ凄いことで、とんでもない労力がかかっているんじゃないかと思います。

ポールダンスはソロが中心になるのでレインボーライブやプリチャン2期やプリマジやキンプリに近い感じで、それぞれのキャラクターの内面を描く個性豊かなショーが展開されます。

また、11月23日公開の劇場版ではさらにパワーアップしたポールダンスショーが見られるとのことです。

このワンカットだけでも発狂もののかっこよさです。

ポールダンスが凄すぎる！！

ポールダンスショームービーも素晴らしいですが、ポールダンスそのものの持つ魅力も凄まじいものがあります。

本作のポールダンスショーはSTUDIO TRANSFORMで代表を務めるKAORI先生が監修をおこない、プロのポールダンサーさんが振り付けとモーションアクターを担当されています。

日舞やバレエを題材にしたポールダンスショーもありますが、実際に日舞やポールダンスをされていたポールダンサーさんがモーションキャプチャーをつとめていますし、中には日本チャンピオンの方や世界チャンピオンの方もいらっしゃり世界トップレベルのポールダンスをCGショーで見ることができます。

モーションキャプチャーとの比較動画も上がっていますが、これは必見です！！

⇩⇩⇩ ⇩⇩⇩ ⇩⇩⇩ ⇩⇩⇩ ⇩⇩⇩ ⇩⇩⇩

CGショーを見ただけでは本当に人間ができるのか疑いたくなってしまいますが、実際にやっているんですね。想像を超える動きの数々にもはや魔法のようにすら思えてきます。

この素晴らしいポールダンサーさんたちがあってこその「ポールプリンセス!!」というわけですね。

なぜポールダンスなのか？

そうはいってもやはり、一番の疑問は「なんでポールダンス？」ということでしょう。

プリティーシリーズでポールダンスと言えばルヰくんのルナティックDEStiNyです。

ルヰくんのポールダンスではポールが男性器のメタファーにされるのを利用して赤色のポールでM型のシャインを表現し、F型のりんね(ルヰくん)との関係性をポールダンスを通して描いていました。

ポルプリでもこの文脈は継承しつつさらに発展させ、ポールは心の芯のポールとして描かれます。
心のポールとは何かと言えば、それは私たちを支えるものです。

例えば、日舞の家元のノアは日本文化の中心にある自然というポールに支えられてポールダンスを踊りますし、主人公のヒナノは過去にバレエで挫折をしましたが、そのバレエ経験を活かしたポールダンスショーをおこないます。
バレエで挫折した過去もポールとなって彼女を支えているわけです。

他にも、私たちの中にはプリティーシリーズが心のポールとして確かに支えてくれていますし、ポールプリンセスというコンテンツもまたプリティーシリーズに支えられてあります。

私たちはプリティーシリーズをはじめ様々なものに支えられて、さながらポールダンスをするかのように生きているわけです。

「みんなともだち、みんなアイドル」風に言えば
「みんな私を支えてくれるポールで、みんなポールダンサー」です。

それだけではありません。
キンプリが私たちの応援なくしては成立しなかったように、他のシリーズにしてもそうで、ファンの支えなくしてコンテンツはありません。
私たちもまた誰かを支えるポールのような存在でもあるのです。

そうした、誰もが支え支えられながらあることがポールダンスを通して描かれています。

ポールダンスという一見すると奇抜なテーマですが、そこにはプリティーシリーズから紡がれる確かなメッセージが込められているのです。

オーロラの夢は終わらない

そんなプリティーシリーズの原点と言えばなんと言っても『オーロラライジングドリーム』です。

私自身はプリパラからプリティーシリーズに入りましたが、それでもあいらの見せたオーロラライジングドリームは特別なものとして心に残っています。

オーロラの翼で世界中が空を飛ぶ『オーロラライジングドリーム』

プリティーシリーズはそんな理想郷のような夢の世界を現実のものとするために、プリリズ、プリパラ、キンプリ、プリチャン、プリマジと物語を紡いできたと言っても過言ではないと思っています。

グレイトフルシンフォニア、七色のgift、みんな友達みんなアイドル、ユメ目で見たみんなが幸せなプリパラ、ユーフォリアレビュー・・・

オーロラドリームを見たことがないよ、という人でも他のシリーズを通してその夢の物語に触れていたことでしょう。

何度転んでもアイドルであることを諦めないガァララやみれぃの姿に涙したのは、かわいいとかっこいいの全く異なる個性が手を取り合うリングマリィに心打たれたのは、プリティーシリーズがオーロラの夢を追い続けてきたからこそだと思います。

そんな、私たちを支えてくれているオーロラの夢、
そして、ポールプリンセス!!で描かれるポールダンス。
この２つにも繋がりがあります。

「オーロラ」は「極地」付近で見られることから「極光」とも呼ばれます。
「極地」は英語で「pole」です。
つまり、オーロラとはポールの周りで見られる光なのです。

ポールに支えられて舞い踊るポールダンス、そのポールダンサーが放つ輝きとは、まさに“オーロラの輝き”そのものなのです。

オーロラの夢とポールダンス。
不思議ですね。オーロラの夢から始まった物語ですが、まるでポールダンスにたどりつくことが宿命づけられていたかのようにすら感じます。

オーロラの夢は終わりません、いや、むしろここが新しい始まりなのかもしれません。

みらいちゃんが歌っていましたね
「やってみたら、夢は終わらない」

『失敗しても、落ち込んでも、もう一回、もう一回。
目の前のポールに手を伸ばせば、何度でもやり直せる。』

一緒にオーロラの夢の続きを見ませんか？