仰倉あかり

北九州在住、フリーライター兼主婦。 お墓の選び方や上手な片付け方が分かる『我が家のお墓』(ごきげんビジネス出版)を電子書籍サイトや三省堂書店等で発売中。『AGE100PRESS』では、お墓関連のコラムを執筆しています♪ Twitter:@akariOkr

母というひと-074話

母の自殺願望を止められなかった。
 これは自分には大きな後悔となった。

 離婚して自由を手に入れれば母は幸せになるのだろうと信じていたのに、何が叶っても不幸そうな顔をやめない。愚痴をやめない。
 結局はまた死に向かおうとする。

 この人は何がしたいんだろう、とチラリと思った。
 大量に睡眠薬を飲みながら、少ないとは言えない量を床に落とし、コタツの中に入れ込んで隠していたあの様子……。

 狂言

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StationTV Linkとおしどり夫婦

仕事で使っているMacBookでテレビを見るために、StationTV Linkを購入した。
インストールするだけでテレビ番組や録画した番組をパソコンで見ることができるアプリである。

フリーランスでライターをしていると、仕事の9割は家の中での作業になる。残り1割が取材での外出だ。
加えて現在、通信制の大学で学んでいるためにレポートを書く時間も必要で、ここ数年間はほぼ引きこもり状態で暮らしている。

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本日はお盆前のお墓のお掃除へ。
空が高く風が強くて、髪が乱れる。
それでも凛として白百合が太陽を見つめていました。

お盆が近づいて、夫のご先祖さまの気配がお仏壇の周辺に増えたりして。
あちらもそう楽ではなさそうですね、なんてお線香をあげながら話しかけてみたりする。
だっていつまでも昔の姿のままだから。
死んだら楽だなんて、そう簡単にはきっと行かないのよね。

母というひと-073話

あれは深夜2時か3時。枕元に置いていた携帯が鳴って目が覚めた。
 どうせまたいつもの母のヒステリーだろうと思ったのに、通知は意外にも父からのものだった。

(何かあったんだ)

「もしもし」気持ちを落ち着けながら通話ボタンを押すと、父の声が久しぶりに聞こえてきた。
「こんな時間にすまん。起こしたか?」
「うんまあ。でも母さんからこれくらいの時間に時々電話が掛かってくるから…」
「そうか。すまんがな

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このお酒は美味しすぎ