長男のiPhoneが突然壊れた。

モバイル通信が使えなくなり、販売店に持って行ったが原因不明。
容量不足の関係で、アップロードが中断したままの可能性があり、家のパソコンに繋いでアップロードしてもダメだったらApple修理になると。
とりあえず代替機を借りて帰宅した。

我が家の壊れかけのMacBook Proは、現在ほぼ夫が使っており、いつしか子供用二段ベッドの上階が夫の部屋のようなピーターパン空間になっていて、最近のMacの定位置はそこだった。

深夜、長男と2人でアップロードを試みようと、寝静まるピーターパンおじさんのベッドからMacを回収。

リビングのダイニングテーブルで、私がノート型Macを置いた対面に長男がいた。

早速取り掛かろうとMacを開き、電源をポンッと押した瞬間にとんでもない衝撃映像が飛び込んできた。
下腹部の少し緩んだ派手顔の熟女が男性に跨り、あられもない姿で垂れ乳をユッサユッサ揺らしながら上下上下しているではねぇか。
！！！！！！！
対面にポカン顔で座る長男に悟られぬよう、平静を装いながらも内心は大慌てで、必死でファイルから最近使った項目をクリック。
はぁ、無事に消えた...。変な汗かいた。消音だったのがせめてもの救い、不幸中の幸いだった。
てか、消せや。
観るのは自由だが、観たら消せ。
家族共有のPCで、よくもまぁ観て閉じてそのまんまにしたなピーターパンジジイ。

長男のiPhoneは結局Apple修理になったが、深夜に17歳の息子と2人きり、熟女AVを目の当たりにするという最悪の事態だけは免れて心底良かった。

翌朝、目覚めた瞬間枕元にMacがないことに気付いたピーターパン夫、
「アレ？パソコンは？誰か持ってった？？」

出来るだけ長く慌てふためいて反省しろと思い、暫く寝たフリを決め込んだ。
いつもなら、目覚めてもスマホをいじったりウンコしたりダラダラと過ごし、子供達が登校するまで姿を現さないのに、ものすごいフットワークの軽さで二段ベッドから飛び降り、Macを小脇に抱えてリビングへとタッタカ走り下りて行った。
私は時間を置いてリビングへ。

フッ軽ジジイ
「アレ？このパソコン誰か使った？」

私
「知らん。あ、そういえば男達が３人で開いて、ワーワー言って騒いでたよ。（嘘）」

フッ軽エロ爺
「エッ！！俺のエロビデオ見ちゃったの？（アホ面の半笑い）」

私に先に言われる前に自分からカミングアウトしてきた愚か者めが。
暫くのあいだ泳がせて、動揺する様子を十分に楽しんでから、本当の一部始終を教えた。
そのままにすんなや。消せやと。

フッ軽エロピーター爺
「それは悪かった。ごめん。
でも、女子高生とかギャルとか少女とかじゃなくて逆に良かったよね？
いや〜観てたらつまんなくなっちゃって、途中で閉じてそのままだった。申し訳ない。
だから最後までイッてないよ！イッてないからね！だから、今日、いい？？」
良かねーよ。

まさか、本当はフィニッシュしていても、イッてないと言い張ることが、妻に対する礼儀だとか優しさとでも思っているのだろうか？
あんなものを観ていたのがバレて内容観られて、この期に及んで今度はそこを強調してきたが、イッていようがイッていなかろうが、私にとってそこはマジでどっちでも良かった。とにかく消せ。