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映画『ジョーカー』感想

※『ジョーカー』のネタバレがあるのでご注意を〜
というか、あらすじすっ飛ばしてただの感想を書いてます。しかも長ぇ。。。






これを書いているのは台風前夜です。

なんとなく落ち着かなくて寝れない!

となったので、先日観た『ジョーカー』について書こうと思いました。

夜は長いからね、長文です。すみません。



まず、この映画を観た直後の私は

「最高!!!!」とか「マジ卍!!!!!」
とテンション爆上がり状態でした。


(マジ卍の意味わからないけど、ノリと雰囲気的には合ってるのだと思う。)


後味悪かったらどうしよう…とか心配したのですが、
それがむしろスッキリした感覚で驚きました。


それは、『ジョーカー』という作品が
時代とリンクしたかのような映画だったからだと思います。


「めっちゃわかるよ、今この雰囲気だもん。」
みたいな共感とか、


「本当このシステムなんなんだろーね」
と思ってるところに
ジョーカーがぶっ壊してくれるシーンとかもう最高でしかない。


だから、この作品を今この時代で生きて観られたなんて幸せだなぁ…と思ったのです。


タイミングがずれて観たら絶対この感覚は分からない。

そういうのが映画の醍醐味ですね。
マジ最高だ。

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あとちなみに、私は今回の主人公アーサーには同情や共感はほとんどしていないと思います。(多分…)


むしろ私が共感したのは、ゴッサムシティで起こる状況のすべてでした。

もう街に対して「わかる」って思ってたw



だってゴッサムシティって、
最近の日本そのものじゃないですか。

貧富の差は広がり、富裕層だけが得をするいわば「勝ち組」と、
貧しく不満が募る一方の「負け組」という分断が起こっている。


今回の消費税増税で庶民の怒り、不満はピークに達している状況で公開。


ここに一番の素晴らしさを感じましたよ。
なんなの?神様のイタズラ?



ちなみにアメリカでも不満爆発寸前なのは、
『サウスパーク シーズン23』を見ても分かりますね。


もうトレイとマットが本当に怒ってて、いろいろ社会問題を詰めすぎているんですよ。


皮肉しかないw

(なのに1話にまとまってしまうのがSPの凄いところで、しかも制作時間は6日というヤバさ。)



本当に狙って作ったかどうかは知りませんが、
時代の空気感とか雰囲気をリンクさせることができる映画って素晴らしいと思うのです。


で、私は日本はこのままだと治安が悪化(ゴッサムシティ化)すると思っていたので
これは何の「ジョーク」かと思いましたね。


この映画は、最近の私の意見しかなかった。そう感じた人も多いと思う。


治安悪化と言えば、
実際に先日、生活苦が原因で館山で自分の娘を殺害するという本当に心が傷む事件が起きていますよね。


これは、富裕層に対する不満がたまって無差別に殺害…というわけではありませんが、
実際に生活苦で殺人は起きています。


今後もっと殺人や事件が増えると確信してますし、
日本が治安が良いだなんて嘘になるのではないでしょうか。




じゃあゴッサム・ジャパンでどうしたらいいのか?と言ったら、この映画、

仮面つけて笑うしかねぇ!!!!」なんですよ。

もう、それすら「ジョーク」じゃん!
草。大草原。


で、すごいなぁと思ったのはアーサーがジョーカーになるところです。


法の中にいる時(既存の社会システムの中)の、アーサーの生活は悲劇そのもの。
みんなから気味悪がれ、ひどい仕打ちを受ける始末。
さらには生い立ちや環境も最悪で、この映画のほとんどが悲劇として描かれます。


しかし、法の外に出て(既存の社会システムからの離脱)からはみ出すと、めっちゃ楽しそう。笑いに変わるんですね。



もうこの老朽化したシステムから完全に抜けるって…
めちゃくちゃみんなが望んでいることじゃん!


それをやり遂げちゃうのと、
その結果めちゃくちゃハッピーな顔になってるのが良いんですよねー。


だからこのジョーカーに惹かれてしまうのかも。


しかも、法外に出た時の狂気ったらすごい!
野生を開放した人間のヤバさをめっちゃ描けてますよねぇ。

理性なんて無ぇ!

(バットマンは法の中の存在だから正義が危うくなったりするんですね、、、はぁ素敵。)


ゴッサム・ジャパンでもいつかジョーカーが現れると思うな。

だってこのままじゃ人は幸せになれないって分かってるから。

あー治安悪い、治安悪い。




あと、もう一つ書きたいのが、
ジョーカーとバットマン、二人の「存在」について。

こいつら二人は見た目も、
白(&カラフル)/黒(&一色)という対比になっているのも最高なのですが、
二人はもうどっちかが欠けても存在できない存在。


もう陰陽論で辛い。この世の真理かよ。

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あのジョーカーになる前の優男・アーサーの目の前にもしバットマンがいたら?


もしかしたらジョーカーは存在しなかったかもしれません。


しかし、ジョーカーがいたからバットマンは生まれたわけです。


でも、ジョーカーが存在するためにはウェイン家が必要だった…と永遠ループ。



このどちらが欠けても存在しない、どっちが先とか後とかではなく、
ゴッサムシティで二人は必然的に生まれたというヒーロー哲学!

美しいかよ!





もうね〜バットマンシリーズがこんなに面白いだなんて知らなかったんですよ。

なんで教えてくれなかったんですか。
周りの人が、もっと熱量を持って語ってほしかった。

だから深夜に大興奮。

語りたくて語りたくて死にそう。
(だから書きまくった)

はぁ〜。ジョーカーを観れて本当によかった。


そういえば、私みたいに観劇後「イエーイ!最高!」となる人もいれば、
後味悪いと感じる人もいるようなので、
なんか不思議な作品ですね。(そっちの意見も聞きたい)


いやー。。。久々にやられた映画。

アメコミそんな好きじゃなかったのになー。笑





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