化粧と嘘の美学

寺山修司が化粧についてこんなことを言っていました。

一言でいってしまえば、私は化粧をする女が好きです。そこには、虚構によって現実を乗り切ろうとするエネルギーが感じられます。そうした化粧はゲームでもあります。顔をまっ白に塗りつぶした女には「たかが人生じゃないの」というほどの余裕も感じられます。
化粧を、女のナルシズムのせいだと批判してしまうのは、本当の意味での女の一生を支える力が、想像力の中に在るのだということを見抜くことを怠った考え方です。

詩人は素敵ですねえ。

この言葉に出会ってから、化粧をすることに肯定的な気持ちになれました。
やらされてる気もしなくなりました。

私は化粧は嘘の象徴行為だと思います。
仮の姿で、笑顔で、美しく、騙して騙してなんとか乗り切るのです。
せっかく女に生まれたので、私は嘘をつきたいと思いました。
守り、生き抜き、人生を楽しむための嘘です。
ペルソナです。

岡崎京子先生『チワワちゃん』も思い出します。
多面的で、色んな仮面を持っていて良いのです。嘘をついてると言われようがなんだろうがそうやって生き抜いてくんです。

化粧はしなければならないからするのではない。
嘘の美学がそこにある。
常に本音で、ありのままは疲れちゃう。
だから私達は自然な形で仮面を被ります。
それが私たちの特権です。
堂々と嘘をつきましょう。

私は不思議と化粧が嫌じゃなくなりました。

ナチュラルメイクの方がいいだとかなんだとか、こういう顔の方がモテるだとか言う男子いるけど…
化粧してから化粧を語れ〜!
嘘が上手くなってから嘘を語れ〜!

なんて本音は隠し、笑顔でニコニコナチュラルメイクで「ふふふ。そうなんだね〜」でやり過ごすのですね。

そして女同士集まったときに仮面を外すのです。ふふふ。

ちなみに私は嘘が下手っぴで、みんなにバレているのに嘘を通すみたいなことをしちゃいます。嘘の美学を語る資格なし。

ごめんね、みんな大人だね。
私は子ども。

私はまだまだ女の強さを使えてないなあ…なんて思いました。
美しい嘘をつける女になりたぁい…

#毎日更新 #毎日note #寺山修司 #化粧

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