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ぼんやり生きていこう

うつ病を抱えて生きていると、数年前、数か月前、過去の自分と今の自分が別な人のような感覚に陥ることがある。わりとよく、ある。
人は変わっていく生き物だし、だけどなにも成長できていない気がして焦るものだし。そんなことはとっくに分かっているのに、何度も同じ穴に落ちる。

今の私はね、なるべく正気にならないように、をテーマに生きている。
できるだけぼんやりと、すべてのものが輪郭を持たないように。

一個前の記事とは特に変わってないです。ていうか、あれ書いてから数か月経ってるの!?!?という感じである。成長はできず、同じ場所をぐるぐる回っているような気持ちで、相変わらず焦っている。

でもね、何もしていないわけではないんだよ。人は変わらないまま生きてはいけない。黙って立っていたって時間は巡るもの。

就業に向けての能力チェックみたいなものを受けてみたりもしました。
いろいろ不安だったんですよ。私は、そもそも、仕事ができるだけの能力があるのか?目の当たりにするのも怖かったしね、先延ばして先延ばしてやっと受けて。
結論、能力的には問題なし。というか、あくまでテスト上の数値だけど、一般的にみても優秀なほうだという評価をいただきまして。あー、ね、って。正直ね、私は学校でも職場でも、勉強や運動や仕事が苦だと思うことがあんまりなかった。むしろ、机に向かって作業すること、自分に振り分けられた役割をこなすことは得意だと思っていた。なのになんで、周りとうまくやるということだけが、こんなにできないんだろうって思ってた。
うまくできないというと、コミュニケーションがとれないとか、いつもうつむいてて話せないとか、そういう人を思い浮かべると思うんだけど。私の場合は表面上はうまくやれるように見えて。うまくやろうとしすぎてしまうことが問題というか。空気を読んで、読んで、読めないのに読んで、どんどんどんどん消耗していく。どう考えてもキャパオーバーの仕事を引き受けたり、ずーっと思ってもいないこと言って、求められているであろうという返事をして、へらへらいい顔してるから疲れちゃって。家に帰って一人にならないと本当の自分には戻れない。相談?しない、できない。そしてたぶん、私ができないわけではないからこそ、頼むほうの遠慮もなくなっていって、私は勝手に爆発する。それでいくつ仕事を辞めただろう。
そういうのがね、テスト受けてみてものすごく腑に落ちてしまったんでした。

そうやって外でいい顔してしまうのは、家庭環境とか子供の頃のいじめとかいろいろ原因はあると思うんだけど、それってたどれば傷口は塞がるもんなのかなぁ。思い出したくないことがいっぱいありすぎるよ。
人の顔色を伺いながら生きていく人生はむなしいし、自分にも他人にも嘘をつき続けて生きていることになるわけだから、そんな考え方さっさと手放したいんだけどそれがうまくいくんならこんなに苦労しないよね。私の人生をこれまで生きてきたのは私じゃないのでは?って思っちゃう。人と対峙するとき、素の自分で発言した言葉、今までにどれくらいある?ある??
そのへんのところをどうにかしようと、デイケアでは失敗の練習をするんだ、受け身をとれるようになるんだって気持ちで通ってるけど、染み付いたものはなかなか抜けなくて、苦戦しています。
これまで自分として生きてきたやり方を変えるのはとっても難しいよ。

そんな感じなので、薄目でね、夢の中を生きるように、ぼんやりと、周りを正視しすぎないように。我に返らないように。

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