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アカシジア

抗精神病薬の副作用を調べていて、アカシジアという単語に行き当たった。

これだ。

私を苦しめていたものの正体。


アカシジアは,動かずにはいられない衝動があり,同じ坐位,立位姿勢をとり続けることができない状態である。このため身体を絶えず揺り動かし,体位を変え,下肢を組んだり,直したり,歩き回ったり,を繰り返す。


まさしくこれ!である。

私の『どうにも落ち着かない病』は、アカシジアという名前の付いた立派な副作用だったのだ。

日本語にすると『静座不能症』。
分かりやすい。

wikiはこちら
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%82%B7%E3%82%B8%E3%82%A2


原因になったお薬、コントミン(クロルプロマジン)も誘発可能薬の一つであるから間違いないだろう。

今度の診察のとき、主治医に聞いてみようと思う。
もしかしたら最初に言われたのかもしれないけど覚えていない。


アカシジアは、結構笑えない副作用だ。

とにかく身体が落ち着かない、それで心にも焦燥感などの悪影響を及ぼす。

そわそわとして、一時も心の休まる暇がなかった。
教科書にあるような副作用にイライラと追い込まれていき、自分の身体を傷付けるようなところまで心が蝕まれる。

現に私も、気を紛らわせるために、壁に頭を打ち付けたり、青アザができるまで太ももを殴り付けたりしていたのだ。

こんなに辛いならしにたい、と思ったこともあった。

前の主治医に、落ち着かなくて困っていると訴えたことがあった。
ただ、それが精神的な意味ととられて、コントミンを増やされた。
それにより、私の場合は気が狂うほどのアカシジアという副作用に悩まされた。

今の主治医に話を聞くまで、この症状は元々のうつ病や不安障害が悪化して起こるものだと思っていた。

薬のせいでこんなことになることもある、と知っておくことは大事なのかもしれない。


似た副作用にジスキネジアという、無意識に口をモグモグ動かしてしまうものもあるそうで。

これも数年前に心当たりがある。
いつもガムを噛んでいるように口を動かす癖が直らなかった時期があった。
それが薬の副作用だったなんて、知らなかった。


これからは飲む薬について、もっと勉強しようと思う。
どこにどんなふうに作用するのか、どんな副作用が起こり得るのか。

先に知っておけば、気付くことができる。
気付くことができれば、医師に相談できる。
なんとなく調子悪いかも、を放置してしまうことで、入院するまで悪化させずに済むかもしれない。

素人には限界があるだろうけども、自分が口にするものに無関心ではいけないのだ。

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