プレスリリースのタイトル

「何となく」ではスルーされる!効果的なプレスリリースのタイトルの書き方とコツ

企業の広報活動の中で、切ってもきれない活動であるプレスリリース。
そのタイトルづけに皆さんはどれだけこだわっているでしょうか。
毎日大量の情報を受け取っている記者にとって、プレスリリースのタイトルは詳細を読むかどうかを判断する重要な要素です。

例えば、ある健康食品のメーカーが、新商品を発売したとします。
以下の2つのリリースのタイトルは同じことを言っていますが、印象は異なるかと思います。

A:
健康食品メーカーA社、ダイエットをサポートする新商品『●●』を発売
〜栄養成分を考慮し、健康面に配慮したチョコレートを実現〜
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B:
健康食品メーカーA社、ダイエットをサポートする新感覚チョコレート『●●』を発売
〜糖質60%オフ、食物繊維を10g配合し「食べたほうが身体にいいおやつ」を実現〜


今回は、上記の例を用いて、記者が見たくなるニュースリリースのタイトルの書き方についてお伝えします。

1. 伝えたい相手を明確にする

リリースを書く際にもっとも重要なのは、「目的」と「伝えたい相手」を設定することです。
・このニュースをどんな人に届けたいのか
・読んだ結果、どんなアクションを起こして欲しいのか

上記の2点を明確にせずに書き進めてしまうと、「誰に何を伝えたいか」がぼやけた内容になってしまい、結果的に誰の目にも止まらない内容になってしまいます。また基本的にプレスリリースは「1プレスリリース 1メッセージ」が基本なので、もしお客様とビジネスパートナーなど伝えたい相手が複数の場合、優先順位を決めましょう

Aの例もBの例もダイエットをしている人がターゲットとなっているのがわかると思いますが、Bの方がよりダイエットをしている人の中でも甘いものが好きな人に対して魅力的な内容になっています。

2. その相手にとっての価値を明確にする

伝えたい相手にとって、「何がどうすごいのか」「どんな関係があるのか」を想像し、具体的かつ簡潔に書きます。この時、同じ意味の言葉でもより受け手の関心が高まるワードを含めたり、専門用語や話題になってる内容を盛り込むことで、よりターゲットに刺さる言葉となります。

Bのタイトルの方が、「食べたほうが身体にいい」「糖質60%オフ」「食物繊維10g」などのすごさを明確にすると同時に、それによって「ダイエットをサポートするおやつ」だという価値を提供しています。具体的なアピールポイントとそれによって得られる価値を書くことで、メディアの目を引く「価値があるニュース」を作ることができます。

3. 客観的事実や数字を盛り込む

上記のリリースの見出し例のように「糖質60%オフ」や「食物繊維10g配合」などの受け手にとって当たり前になっている基準の数字を含めることで、よりインパクトを持たせることができます。

リリースを書く際には、何かキャッチーな情報がないか確認し、客観的事実や数字を盛り込むことを意識しましょう。

4. 時流に絡める

自社で発信した情報がメディアにニュースとして取り上げられる最も効果的な方法の1つは、「すでにあるニュースに乗っかること」です。季節や流行っているものと自社のニュースを絡めることで、メディア露出に繋がる可能性が一気に高まります。以下に考えるヒントとして一例を掲載します。

通年で使える時流
毎年の行事やイベント…クリスマス、節分、入学式、内定式
毎年発表される数字…就職率、合計特殊出生率、人口比率、業界の市場規模 など

今年の時流
新元号「令和」、働き方改革、改正出入国管理法、ライブ動画配信、
タピオカ、東京オリンピックチケット、ラグビーW杯     など

最後にもう一歩

私がタイトルを考える際には以下の7点をチェックしながら作ります。タイトルを決める際のチェックリストとして、ぜひ使ってみてください。

①伝えたい相手が明確か?
②伝えたいことが1つに絞られ、アクションに繋がるか?
③伝えたい客観的事実 (ファクト) が含まれているか?
④受け手が興味を持ちそうな単語が含まれているか?
⑤インパクトのある数字や固有名詞がある場合、それらは含まれているか?
⑥受け手が得られる価値が明確か?
⑦トレンドや時流との関連付けができているか?


「何となく」で書き出してしまう、プレスリリースのタイトル。
メディアの目を引くポイントをしっかりと抑えて、効果的なメディア露出に繋げてくださいね!


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