電子書籍とわたくし

 電子書籍、利用していますか? いいですよ、電子書籍。なんと言っても 「かさばらない」ところが魅力的。あの薄い板に何冊もの本が収蔵されているなんて……技術の進歩ってすごい!未来きてます!(今更感すみません)

 私はKindleのPaperwhite(第7世代)ユーザーでして、主に洋書や趣味のテキストブックなどを入れて利用していました。いわゆる勉強用ガジェットという扱いで2年ほどお付き合いしています。
 それが昨年末、某出版社のセールがきっかけとなって結構な冊数の小説をお迎えしたら、文字通り「箍がはずれた」状態となってしまいました。以来ちゃんと電子書籍で「読書」するようになったんです(今更感…)。ですが。
 物足りない!
 電子書籍、なーんか物足りないんです。(※個人の感想です) 
 どこが?といいますと……以下、個条書きします。

・今、全体のどれくらいまで読み進んだかな?が分からない。つらい。
  →「%表示」「バー表示」で現在地が分かりますが、味気ないのです。ピンと来ない。これくらい!と厚みを確かめたいんです。
・「ページをめくる」「紙に触れる」感覚がない。
  →そりゃそうなんですよ、「電子」書籍ですから。しかーし!紙モノ好きとしては、そういうところも味わいたい。
・そもそも「本」って感じがしない。
  →こだわりの装幀とかも省略され、文字だけが表示される板になっちゃってるのが悲しい。

 とはいえ、欲望のままに紙の書籍を片っ端から我が家にお迎えすることにも限度があります。だってもう本棚から溢れているし。その上、日々気になる本がどんどん出版されていくわけです。積みあがるばかりの未読本。家族の顔色を窺いながら、さりげな〜く少しず〜つ背丈を伸ばしていく我が積読本ノ塔。さあ、どうしよう?
 ……でもですね。それでもやはり私は「紙」が好きなのです。紙とインクの織りなす香り、めくるときの音、書籍の余白、小口の手触り、紙の質感、そして重み……うん、やっぱり紙の本が大好き。

 そんなこんなで現在私にとっての電子書籍は「試し読み専用」という位置づけとなりました。つまりは、私の(本物の)本棚に加えてもいいかどうか、それを検討するための準備段階。ステップとしての電子書籍。見た目「板」なのに踏み台扱いごめんなさい。これはあくまで個人の意見ですハイ。
 もっとよい着地点があればいいのだけど、当面はこんな感じで。

追記:きっとKindleの最新の、最上位機種を手に入れたなら、また印象が変わって付き合い方にも変化がでてくる……かもしれません。今のところ機種変の予定はないんですけど。

ご支援を活力に変換して、今後の創作活動に生かしてまいります。各種沼への軍資金、猫たちへのおやつとなる可能性も捨てきれませんが……なにとぞ……!