たいせつなもの
あの日、私は感情を失った。
いつ、どこで、誰が、何をした。
それはさておき
あの日、私は感情を失った。
それは、
今まで沢山辛いことがあったけど、
その中でも、特に衝撃的な出来事だった。
眠れなくなった。
食欲も失せた。
乱れた想いですら、崩壊した。
涙だけが、私の心を映していた。
愛も勇気もわからない。
あれから1年と、少しの期間が経った。
少しずつ、帰ってきた意思。
少しずつ、向かい合えるようになった夢。
専門科目に頭を抱える日々。
だけど、
まだ、言葉に出すのは苦しくて、
愛も勇気も、私にはわからなかった。
「********」
いけませんか?
何もしてあげられない。
そんな円周率を奏でる音楽をヘビロテしながら、
私は8両編成の電車に乗り込んだ。
気付いた時には、終わりを告げられていた。
その日はまた、風が冷たくて、
あの日、百鬼夜行の後で、別れた君との記憶が脳裏に映った。
逆夢
それは呪いの様だった。
ふと、思い出す言葉。
背景事情。
共通項。
何故か、同じ地名。
それは丁度、入れ違いで起きたのだ。
何か、私の中で、クロスしたかの様な。
偶然なのか、必然なのか。
そんな出来事だった。
初夢。
一富士二鷹三茄子。
というが、私が見た夢は、逆夢だった。
もう笑い合えないかもしれない現実。
夢の中では笑っていたのに対し。
本当はこう、いつまでも一緒に居たかったのだろう。
入れ違いのように帰ってきた感情。
それはまるで、私の鏡の裏側を覗かれているようで。
やっと、言葉に表せた過去。
やっと、問題に向き合えた箱。
それは、とても、難しいことで。
滅多にリアルに耳にしない、現実。
その隣り合わせにいた私。
経験なんて、いらない。
その想いに至った、あの出来事を。
誰かの経験談と共に。
やっと、一意見を、私は受け止めることができた。
最後の1つは、やっと、ここで帰ってきた。
が、タイミングはとても悪すぎた。
みらい。
この先、私は、何がしたいって思っているんだろう。
向き合うべき現実に向き合いながら、
私は自分を見つめ直した。
1年後、3年後、5年後、10年後。。。
それまでに必要なものは。。。
信頼、信用、能力、経済的なもの。
その前に、今の自分は、何をやりたいの?
経験値が何もない。そんなことに頭を抱え。
今の自分は、まず学がないと、
そして、どこか、世界の標準からずれていると。
悩んでいる内に、その歪みは大きくなっていたことが、
すべてを取り戻すまで、気づけなかった。
まあ、普通って何よ?と言い始めたら、切りが無いが。
自分軸がない、のではない。
自分に、愛と勇気が無かっただけなのかもしれない。
そんなもん、誰かが教えてくれる訳でもないし、
ただ、否定されていた過去だけが、
何か拒絶の感情を生み出していたのか。
否定されるようなこと、それは、何だったのだろう。
わからない。
だけど、
とりあえず、勉強しよう。
必要最低限、私が絶対に叶えたい夢を
真面目に叶える努力をしよう。
それすらできない私は、自分軸も何もない。
ただそれだけ。
どう思われても良いけど、
薬剤師にはなろう。
その為の努力とその過程で、辛いことばっかりだけど、
その裏で楽しんでいる自分の存在に、気付いてくれる人がいれば。
苦しんでいるところを、人一倍沢山見せるかも知れないけれど
どこかで励まし合える誰かに想いを寄せたい。
ただ、それだけ。
なんだけどなあ笑
社会の理不尽に、今日も私は向き合う。
もう、向き合う必要なんて、
頑張る必要なんて無いのかもしれないけど。
気にするのは5年後くらいまでよそう。
誰かに反対される未来も、見えなくないのだけど。
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