それぞれの道を(まゆ)

10月の3連休。去年までの3年間は松本にあるヴィオ・パーク劇場で過ごしていた。
2日間のイベントで、ほとんど同じメンバーで、両日パフォーマンスをする。

去年、主催の方が10年間続いたイベントにいったん区切りをつけられた。

この時期の松本の山奥はかなり寒い。
冬のジャンパーや靴下を引っ張り出して、どうにかこうにか風邪をひかないように過ごす。カイロで手を温めないとギターが弾けないくらいだ。

しんと澄み切った空気の中、身体表現を中心にさまざまなパフォーマンスがおこなわれる。

まだ歌っていない頃に観客として見に行った2日間で、私は心の奥底の小さな火種の存在を知ることとなり、その2年後、私は出演者としてその舞台に立つことになった。

この出会いがなければたぶん、私は歌っていなかっただろうと思う。

舞台に立つことの震え上がるようなこわさも、感動も、この場が教えてくれたことだった。いろんなことがずっと心に残っている。


歌い始めて3年がたった。数えてないけれど、舞台には100回くらいは立っていると思う。

いろんな場があった。いろんな自分がいた。いろんな感情が湧き上がった。
どの舞台でも、私は確かに生きていた。
どこまでもふがいない自分をさらして。それを見てくれた人たちがいて。隣には正敏がいて。そして、ひとりで。

今松本では、去年まで私が出ていたイベントを主催していた方が、形を変えて新たにイベントをやっている。
私は明日、ずっと私たちを支えてくれている場所で歌う。誘ってもらえて本当にうれしい。

私たちはどこまでも痛々しいのだと思う。
しかし、ここにしか私の思う美しさはないのだとも思う。

私は楽しいという感覚がよくわからない。だから、歌うことが楽しいのかと言われるとよくわからない。
声を出すことがとてもしんどいことがあるし、逃げ出したい時もある。

それでいいと思っている。自分にとっての本当があれば。それが舞台にあると信じている。

この3年、本当にいろいろあった。正敏とも本当に本当にダメだと思う時が何度もあった。
明日2人で舞台に立てること、それだけでも奇跡だと思う。


それぞれがその時に必要なことをして生きている。
簡単ではないけれど、そのことを素直に肯定できればいいなと思う。

そんなお互いの道の途中で出会えることがあったならば、とてもうれしい。

明日7日は京都・二条nano、24日は私たちがなやカフェで水曜日だけ開いているお店「畑とカリー」にて、ライブがあります。
よかったらぜひ。

10/7(日)二条nano(京都)
出演/
藤原亮(フジロッ久(仮))
アフターアワーズ
わたなべよしくに
センテンス
開場17:30
開演18:00
前売り2000円/当日2500円

10/24(水)なやカフェ(京都)
畑とカリー営業中に時間をいただいてアコースティックライブを行います。
センテンスのワンマンです。
charge:1000円、ワンオーダー制とさせていただきます。
開演18:30  
終演20:00
*18時まで通常営業、ライブ後もオーダーいただけます。

ご予約 sentence.info@gmail.com までお願いします。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

サポートいただけましたら私たちの活動のために大切につかわせていただきます。

ありがとうございます!
7

畑とロックとカリーとわたし

赤阪まゆの日々(2018年5月12日〜)。センテンスのギターヴォーカル。アカサカバタケの長。「畑とカリー@なやカフェ」店主。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。