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青に恋して世界の輪郭に触れる幸せ者の話。(正敏)

こんちは!正敏です。なんか軽くいきたいのでこんちは!

最近青い似顔絵を少しずつ知っていただいて、似顔絵以外のイラストのお仕事もいただけるようになっています。ありがたいです。

それとは別に、相変わらず「あなたを青に染めたい!」ということで、主にインスタで拝見した素敵な写真の投稿者の方に連絡してこちらから似顔絵を描かせていただく企画も続けています。これは武者修行みたいなもので、僕が日々感じたことや考えたことが身体の中で醸成されているのを吐き出すような活動です。そのためにお顔をお借りしているのです。だから、これに関してはこちらのわがままなのでお代はいただいていません。

できるだけほぼ毎日、顔を見つめ、輪郭を辿って線を引き、青と戯れています。少しずつ僕にとっての似顔絵というものがどういうものか、わかってきています。

僕は青に恋している

晴れた日に公園を散歩していて思ったんです。

綺麗な青を見るとギューンってなるんですよね。この感じ、子供の時から一緒。庭で一人寝っ転がって空を見上げてたんです。基本的には工作したり絵を描いたり本読んだりゲームしたりするインドアっ子だったけど、空を見上げるのは好きだった。

なんで青が好きなんだろう、どうやったら青い似顔絵を描いている「理由」を説明できるんだろうって考えてきましたけど、恋してるならしゃあないですよね(笑)

解決しました。

世界の輪郭に触れる

僕は似顔絵におけるテクニックや歴史をほとんど知りません。もちろん全然誇れることじゃないんですが、もうそこは諦めてます。もともとそういうことができないんです。ギターも、2年くらい習ってたことあったけど、それ以降は我流のままきてます。僕のギターは長澤知之さんの『誰より愛を込めて』の歌詞、

僕のギターのほとんどは嘘だから 半分弾けても半分弾けちゃいない

(引用:『誰より愛を込めて』 作詞作曲 長澤知之)

という感じそのままです。長澤さんでもそう思うのか!という気持ちと、わかる!という気持ちの両方がありますが。


話が逸れました。とにかく僕が似顔絵を描くときは、「できるだけよく見る。そして自分の思い込みを疑って壊す」ってことをやっているつもりです。

「目ってこれくらいの大きさだよね」「口ってこの辺にあるよね」っていう認識の波を避けながら、でも避けきれずに水をかぶりながら、それでも「本当はどうなんだ」と問いかけて描く。

このプロセスはこうして言葉にしていると結構ストイックな感じですが、その中にやっぱり楽しさがたくさんあるんですよね。僕は基本的に怠慢で、しんどいことが嫌いなので、そうじゃないと続かないです。

そうして人を描くことで自分の認識の幻でぼやけた世界の輪郭をちょっとずつちょっとずつ手探りで確認してるんだと思うんですよね。うん、そうなんですよ、多分。
だから、これだ!って思える線が引けたとき、ものすごく気持ちいい、ものすごく救われる。生きてていいんや!って思える。別に普段から生きてていけないとは思ってないですけど。

線を引いたら、あとは本当に青と戯れるだけ、青にまみれるだけ。

日々を過ごす中で浮かんできた恋人(=青)のイメージを、つかまえた世界の輪郭(=引いた線)に流し込んでいく。

これは恋ですね。僕は恋人と生きることを毎日紙とペンとインクでしているんですね。びっくりした。そんなことしてたんか。人の力を借りて。なんと幸せな人生か。

言葉遊びでもいいんです。僕は言葉で自分をドライブさせてきたから。

青に恋して世界の輪郭に触れる幸せ者の話。

僕の恋のアルバム2018


青い似顔絵
赤阪正敏
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