見出し画像

華やかなマツムシソウ

マツムシが鳴く頃に咲くので、マツムシソウ。と言うことは、写真としての表現は、わりと自由な気もするが、マツムシが鳴く秋を連想させるのは、この花の華やかさから、難しいかもしれない。気象変動の中、秋の訪れを表現するのが難しいが、チャレンジしがいのある、被写体としても好きな花だ。

画像1

2021年 霧ヶ峰高原、八島湿原にて

昨年の出会いから1年、まだ緊急事態宣言は続き、収まる気配がないまま、再び出会いを求めて霧ヶ峰高原へ撮影に出掛けた。

望遠レンズで狙う

八島湿原に限らず、立ち入り禁止区域では、望遠レンズで撮影することになる。花そのものもそうだが、探し求めるのは、背景だ。背景がボケてくれて、花が際立つ背景との距離にある被写体探しが楽しいのだ。

画像4

DC-G9 LUMIX G VARIO 100-300mm / F4.0-5.6 - f5.6 1/200s ISO:100
2021/08/11

瞬間を捉える

良いなぁ、と思った瞬間は、やはり撮影するのが良いだろう。この一枚は、背景がごちゃごちゃしていて、他の花も微妙な加減で写り込んでいる。クロップすれば良くなるかな、と思ったが、そうでもなかった。決定的瞬間の撮影は運任せか。運も実力のうち、と言うがそうなのかもしれない。

画像5

DC-G9 LUMIX G VARIO 100-300mm / F4.0-5.6 - f5.6 1/640s ISO:100
2021/08/11

大口径レンズのボケ

大好きなボケレンズ。F0.95で絵画チックに仕上げるのが好きなのだが、それ以外に良い点がある。この花は、駐車場の看板脇に咲いていて、コンクリートの土台が気になったが、それも良い感じの背景になってくれる。どちらかと言うと、背景で遊ぶレンズなのかもしれない。

画像6

DC-G9 SLR Magic 50mm F0.95 - f0.95 1/3200s ISO:100
2021/08/11

瞬間を捉える2

この大口径レンズは、絞るとパキッとした絵になる、お気に入りのレンズだ。先程のマツムシソウを撮影中に、お客さんが訪れる。絞った分、コンクリートがややダーティになってしまった。蜂と花弁でクロップしても良かったのかな。

画像7

DC-G9 SLR Magic 50mm F0.95 - f2.8 1/800s ISO:100
2021/08/11

秋の訪れ

この花で秋の訪れを表現するのは、難しそうなので、実も散った茎で表現してみた。痛々しいので開放でソフトに仕上げる。まだ、緑が濃いので、秋というよりは春な感じになってしまった。

画像8

DC-S5 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art - f2.8 1/160s ISO100
2021/08/24

モノクローム

マツムシソウは、造形も面白いと思う。造形を楽しむには、やはり、モノクロームが良いと思う。

画像9

DC-S5 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art - f4.0 1/160s ISO100
2021/08/24

しっとりと仕上げる

濃霧のためか、紫が濃く見える個体を見つけた。コントラストを少し上げて、しっとりとした仕上げに。少しは、秋を感じられるだろうか。

画像10

DC-S5 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art - f2.8 1/320s ISO100
2021/08/24

フラッシュ撮影

視界2m程度の濃霧、かなり暗い。風も強いので、長時間露光も無理だ。自然光撮影を主にしているが、こんな時はフラッシュ撮影をする。自然光とは違った世界観になって面白い。この花は、あまり露玉は乗らないみたいだが、少し水滴が付いていて綺麗だ。

画像11

DC-S5 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art - f8.0 1/125s ISO100
フラッシュ発光
2021/09/07

満開のマツムシソウ

この時期の霧ヶ峰高原は、まさに名にふさわしい霧に包まれる。暴風にさらされる鷲ヶ峰に、ツクバトリカブトを撮影するために登った。八島湿原はすっかり秋になり、一輪も咲いていなかったが、この峰にひっそりと、しかも満開で咲いていた。八島湿原では、満開に出会えなかったが、こんな時期に出会えるとは。暗いのが残念だ。

さて、来年はどんなマツムシソウに出会えるだろうか。

画像12

DC-G9 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro - f4.0 1/100s ISO:100
2021/09/22

画像2

2020年 車山にて

夏には、よく訪れていた霧ヶ峰高原。新型コロナウィルスの影響で行き場を失くしていた中、おそらく誰もいないだろうと、撮影に出掛けた際に出会った、マツムシソウ。

出会い

暗闇の中、車山に登頂。朝日の撮影を終え、まだ薄暗い山道を下山途中に目に止まった。本格的に花の写真を撮ろうと思った、出会いだ。

画像3

DC-GH5S LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 - f4.0 1/200s ISO:100
2020/09/10

画像13

画像14


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?