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強いチームの定義

やる気、元気、根気、勇気に加えて、換気が必要な季節になりました。ご自愛ください。

今日は僕のスタンドFMに質問が来ていたので、【強いチームの定義】について答えたいと思います。

赤﨑秀平のスタンドFMはこちら↓↓↓




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【強いチームの定義】

赤﨑秀平が考える強いチームの定義は
この3つの条件が揃っていることです。

①ジムが綺麗であること
②選手が洗濯のおばちゃんたちと仲が良いこと
③真のバンディエラがクラブにいること

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ウェイトトレーニングやバイク、補強トレーニングなどを行うジムスペースは、クラブハウスのなかで、全選手がほぼ毎日使う場所であり、トイレや洗濯と違い、掃除のおばちゃんたちが普段立ち入らないスペースです。
そこが綺麗ということは、選手自身が片付けを行なっているということ。
もっと踏み込めば、選手が道具を使いやすく、そして自然と片付けやすい仕組みづくりがジムの責任者が設計できているということ。
選手の心に余裕があり、片付けられていない道具に対して、違和感を感じ、あるべき場所へ片付けられる生活を過ごせているということ。
これは練習や試合に見事にそのまま反映します。
どれだけジムを綺麗にしても、継続できずにすぐ汚くなってしまうなら、それはヒューマンエラーではなく、システムエラーです。


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選手は毎日必ず洗濯のおばちゃんたちと顔を合わせます。それはトレーニングウェアをすぐに洗濯できるようスタンバイしてくれているから。選手同士はロッカールームで他愛もない話をします。が、洗濯のおばちゃんたちと顔を合わせても、世間話ができる選手はほとんどいません。
気さくにクラブハウスで誰とでも話せる選手は何が違うのか。それは何故サッカー選手でいられるのかを俯瞰で見える器を持っているから。

そんな選手は洗濯のおばちゃんだけでなく、クラブハウス内にいる全ての人へ敬意を持った対応ができます。
チームに1人そのような選手がいるだけで、良い雰囲気が醸し出され、波及し、真似する選手が増えてきます。そのおかげでクラブハウスの中にいる全ての人間が、成績に惑わされることなく、常にチームの勝利のために貢献したいという、素晴らしい雰囲気でシーズンを過ごすことができます。
ちなみに名古屋グランパスの千葉ちゃんは、遠征の度に、地方のお土産を洗濯のおばちゃんたちに買ってました。


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チームは生き物です。良い時と悪い時を常に繰り返し、その幅を最も少なくできたチームが優勝できます。良い時はほっといても、誰が出ても勝ちます。ここでバンディエラの出番はありません。
チームが悪くなった時、苦しい時、チーム全員の視線が集まる選手、それがバンディエラです。
バンディエラの言動次第でチームの生死が決まります。これはとてつもなく責任重大で、クラブの未来を左右し、想像もできないようなプレッシャーだと思います。
このような状況で、チームを正しく導き、クラブの将来を示せる選手こそが、真のバンディエラではないでしょうか。
それを何回も繰り返した先に、誰もが納得し、理解できる、クラブのアイデンティティが築き上げられていくのかなと感じます。


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僕が考える強いチームの定義はこの3つですが、所属クラブや世代、生い立ちによって選手の中でも全然違うと思います。このテーマについて、ディスカッションしている映像があれば面白いし、見たいなと感じました。

興味深いテーマを頂き、ありがとうございます!

では、また。

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