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ぼくとハイエナズクラブの話

有り難いことに最近「ハイエナズクラブって何?」と聞かれる機会が増えたので、雑感のようなかたちで書いていく。疑問の答えは書かれないかもしれないし、ハイエナズクラブの総意でも会長の意思でもない、あくまでいちメンバー個人の考えということを前置きしておきたい。


●ハイエナズクラブとは

http://hyenasclubs.org/

2010年くらいから活動を開始したらしい。現在の会長(クラブなので会長というのが正しいのかは厳密にはよくわからないが、そういうことになっている)はzukkini氏。交代があったかどうかとか、立ち上げ時のメンバーなどはよく知らない。というか飲み会で聞くけど何回か聞いてもいまいちよくわからない。例のロゴマークについても最近誰が作ったのかを知ったばかりだ。

もともと広告収入、SEOなど、どういう目的で設立されたのかも不明だ。きっと要するに面白いことをやりたかったのだろうと推察しているが、まあ自分にはよくわからないのである。


●ハイエナズクラブの仲間たち

現在のメンバーは一度も記事を書いていない控え選手も含めて30人程度だと思う。昔は入りたいと言えば入れる、というシステムだったのだが、現在は収拾が付かないので基本的にはスカウト、メンバーの推薦、もしくは実績あるいはポテンシャルのある人であれば即採用という感じで運営している。この辺は今は大体ぼくとzukkini氏で決めている。自己推薦の人からの連絡も少なくないが、ブログを持ってない人すらいたりして、実力をはかりかねる場合もあり、そういうときは何が書きたいのかと問うている。また自己推薦の人のブログにマジのダメ出しをして結果的にファンを失う(たぶん、気を悪くしてると思う。でも本気で言わないと失礼だと思ってるのでそうしている)ようなこともしている。上から目線で申し訳ないけど、加入したいならスカウト狙いが一番近道なので、とにかくまずブログを書くと良いと思う。有名な人をスカウトというのはあまりせず、Twitterのフォロワー3ケタくらいの人を狙って、育てて売る弱小サッカーチームのようなことを志向している。

一時はギャラ払いをするかということをマジで検討したが、そもそもマネタイズの仕組みが無いこともあり、ノーギャラを突き通すということで決定し現在に至る。お金が発生するということは責任が発生するということであり、締め切りやノルマの設定をせざるを得ない事態も出てくることは想像に難くない。プロライターの人も何名か加入する現状では逆にノーギャラであることが書きやすいという部分もあるのかな、と勝手に解釈している。そもそもネットに何かを書く人というのは例外なく(元々はお金抜きででも)表現を人に見てもらうのが好き、見てほしいという衝動は持っているハズだから、そこにつけ込んでいるのである。

そんな無償の働き、ボランティアと言う名のタダ働きにもかかわらず、記事を書かずとも裏方として法的チェックをしてくれたりサーバメンテをしてくれたりするメンバーもいる。これはなんといっても会長のカリスマ性ゆえなのだろう。また最近では、何人かレビュアー的な人を置いて事前のネタや記事チェックをすることで炎上を予防する体制も取っている。過度に炎上を恐れる気は無いが、言い方ひとつで同じ事を言ってもそれがひっかかる/ひっかからないというのはあるので、客観視したレビューは結構大事だ。


●ハイエナズクラブをとりまく状況

この、「複数の書き手が寄せ書きする」タイプのサイトとして比較されがち(規模、人気という点はまだ比較対象にもならないが)なのはデイリーポータルZやオモコロ、けつのあなカラーボーイ、ワラパッパなどだが、ほかにも大塚ニューコーポ、モッケイエンタテイメント、あんぱんなどそれなりに色々あるらしい、と最近知った。

更にはLIG、gooいまトピといった企業系、はまれぽ、DEEokinawaといった地域特化系のメディアもある。まあ色々あるという話だが、ハイエナズクラブとしてはメンバーの繋がりなどでデイリー、オモコロあたりとは特に仲良くさせていただいていると思う。

ハイエナははっきりいって知名度はそれほど高くなく、サブカル気取りばっかりのネットにおいても更に通が知ってるみたいな丁度よい位置づけだと思う(2015年現在)ので、知ってる人はドヤ顔で宣伝していただけると嬉しいし、もっと有名になった暁にはハイエナはワシが育てたと是非言って欲しい。個人的には2chに感想(悪口)スレッドができたら有名サイトの仲間入りかな〜と思っている。


●ぼくとハイエナズクラブ

ぼくは初期メンバーではなく、2011年くらいに加入した。きっかけは妻が先にスカウトされて何度か書いていたところの繋がりで、あるハイエナのオフ会のようなものに参加したところで面と向かって改めてスカウトされたためだ。会った人にグイグイとハイエナのことを宣伝したりしてるので勘違いされるが、ぼくは会長ではなくいちメンバーである。ただたまたま時間があるのとインターネットが趣味みたいなものなので、よく運営に口や手を出したりシステム周りをいじったり営業したりしているため目立っているのかもしれない。組織としては会長以下は全員フラットだとぼくは理解している。

ぼくがハイエナズクラブで活動する動機付けは面白いから、というただそれだけであり(他のメンバーもそうだと思う)逆に自分の中で面白いと思えることが燃え尽きたら辞めるのだと思う。ただ、いつも言っているがゆくゆくはSEX教団化するつもりであり、それまでは頑張る気がしている。


●ぼくとハイエナズクラブ会長

ハイエナズクラブ会長のzukkini氏とは最近まで近所に住んでいたこともあり、よくホームパーティなど家族ぐるみの付き合いをしていた。今はzukkini氏が愛知のほうに転勤したのでほぼネットだけの情報交換だが、メンバー間での打ち合わせ用ツール等を用いて日々意思疎通はしている。ぼくにできない能力として、酒が飲める、カラオケが歌える、サッカーの話ができる、ということがうらやましい。


●ハイエナズクラブ会長についての所感

まずzukkini氏には不思議なカリスマ性がありファンも多いので、ぼくが同じようなサイトを立ち上げてもここまでにはならなかっただろうというのは素直に思う。ぼくは有り難いことに良くしてくれる人もいるけど同じくらい敵もいるが、彼は違う(あまり嫌われてないと思う)し、また彼には何かを「おもしろがる」才能(それが万人に通じるかはともかく)がある。ただその辺の考えは本人に聞いた方が良いと思うのでぼくからどうこうというのは控える。

運営についても、「イベントやりたい」「同人誌作りたい」と大体やりたいことをやりたいと言うだけ(というと語弊があるが……)で後はメンバーが動くという、上手くいく社長タイプの振る舞いなのである。つまるところ人に任せることができるのだ。男の仕事の8割は“決断”で後はオマケみたいなものだ、とはある人の言葉だが、それを地で行っている。ぼくは会長のバックアップとして諸々の雑用をやっているだけである。


●ハイエナズクラブのコンセプト

ハイエナズクラブのサイトに「ハイエナズクラブとは」という説明になってない説明があり、それを想像力を最大限に駆使して好意的に読み取ると、大手サイトの注目していない情報を積極的に拾っていこうという意味合いで、ライオンのような存在感のサイトに対してのハイエナという意味であると理解できる。後付けで知ったのだが、ハイエナは時にはライオンをやっつけるという話もあるらしく、最近になってようやく名前を気に入ってきた。

最近はハイエナズクラブでも結構広く読まれる(いわゆるバズる)記事も増えてきたが、基本的にはクソみたいな記事を許容する……というか積極的に「誰が面白いと思うの?」とか「誰が欲してる情報なの?」という記事を発信しているし、これからも発信するだろう。これはノーギャラサイトゆえの強みだろうと思っている。ただ、バズる記事も書けるけどクソ記事を書くのと、本当にクソ記事しか書けないのでは全然違うので、ドアラジオなどの出稼ぎ記事では真面目に広く読まれることを志向した記事も書くようにする。

たまに、記事公開の数年後に2chまとめサイトなどが引用リンクを貼ってるのを発見すると、我々は時代の先を行きすぎてるな〜と勘違いするが、それは勘違いなのであって、実際は芽が出る出ないにかかわらず種を無差別に蒔きまくっているだけなのである。


●ハイエナズクラブに対する周囲の評価

ぼくが聞いた話などに限るが、それなりに“真面目に”やっている(ふざけている)という雰囲気は伝わっているらしい。それと他のサイトと比べて安定した有職者が多いというのも特徴だろう。ネットでメシを食う必要が無いほど、趣味的な動き方ができるのだ。じっさい、士師業(サムライ業)に就いているメンバーも何人もいるし、無職のメンバーが逆にレアで無職が特殊技能のような扱いを受けている。


●ハイエナズクラブのこれから

イベントも同人誌頒布も経験したので、まずそれらの規模を大きくし、質を高めたものをもう一度行うというのは既に視野に入っている。

イベントは40名ほどのハコで一応満席だったが、これは未経験ゆえに見苦しい点も多かったと反省しきりで、次やるなら…というのはそれ以来意識している。当面の目標は阿佐ヶ谷ロフトでの開催なのだが、果たしてどうなるか(もうひと段階狭いハコのほうがいいかどうか……)。

同人誌は、数百部の在庫が1ヶ月強でほぼ完売してしまった。これは有り難いことに本当に予想外。中身は結構自信を持っていて、これも寄せ書きなのでひとつくらいは気に入っていただけるものがあったと思う。ただ個人的にはもっと分厚い本にしたいので、これも次回に向けて要検討である。

外部へのライター活動はハイエナズクラブとしても個人としても積極的に行いたい。これは最終的にはハイエナズクラブという場を維持するためでもあるし、出稼ぎで鍛えられたいというのもある。個人的にはネットで自分の懐を暖めるためのお金を稼ぐ気はあまりないが、そのお金がサーバ代や何らかの活動に使えるようになるのは有り難い。

最終的には、ハイエナズクラブとして1日1記事は更新されるようなメンバー数になると嬉しいなと思う。



以上です。

このようなことを会長が自分で聞かれてもいないのに書くとカッコワルイのでぼくが書きました。今後ともハイエナズクラブをよろしくお願いいたします。