「機械が仕事を奪う」という言葉は好きではない。被害者的な発想だからだ。なぜ「機械が仕事をしてくれる」と思わないのだろうか。

ここでいう「機械」とは、今流行りのAIからいわゆる工業のマシーンまでを含めた「ヒトの仕事を代替するシステム全般」をいうことにする。

いつの時代も、「機会に任せれない」と言う人の存在によって業務効率化が憚れてきた。身に覚えがある人も多いのではないだろうか。

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僕は機械が好きだ。24時間疲れず働けるし、ミスもない。作業の内容によってはヒトの100倍とも1,000倍とも早く作業を終わらせることができる。そんな機械が同僚にいたら、僕ならちゃんちゃらおかしくて、さっさと自分の仕事を彼に任せて別のことをする。僕がやっても効率が悪すぎるからだ。

だから、もしあなたの仕事が機械に代替できるのであるならば、あなたも機械に任せたほうがいい。

「機械に任せれる仕事じゃない」？ じゃあ任せれるところまで導入すればいい話だ。そもそもキチンと考えたのか？その仕事に労力をかけるだけの意味があるのかと。

「機械に任せて間違えたらどーするんだ」？ では聞くが、あなたの仕事は毎回100%で評価できるような成果を出しているのだろうか。機械は優秀な助手と考えたらいい。大部分はスピードの速い彼に任せて、不安なら最後のチェックをあなたがすればよい。（そもそも、ヒトでも100%の結果を判断できるような仕事は『作業』だ。そーいうものこそ機械に任せよう。）

機械が仕事を代替する世界。いやー、最高じゃないか。どんどん進めて、ヒトが仕事から開放される世の中にならないかと思う。

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機械は仕事熱心だ。過去と未来の話をしよう。

産業革命以降、それまでヒトの仕事だったものが機械に代替されることは日常茶飯事であり、機械の発展によって人々の生活は便利になってきた。そして、この進化のスピードは急速に進むだろう。

例として自動運転を挙げてみる。自動運転が普通になった社会では、運転という技能は趣味・嗜好の範疇になるだろう。19世紀の馬車をイメージすれば分かりやすいが、一般道で馬車を走らないように、ヒトが自動車を運転できる場所は限定的になる。（調べると馬車は軽車両扱いとあり、一般道を走れるようであるが、やはり現実的ではない。）

自動運転が普通になった社会では、ヒトの運転技術は自動運転が導入できない悪道や大自然の中のレジャー・スポーツなどで活躍する特殊技能となる。

自動運転の実社会への導入にはいくつかの段階がある。法整備など課題は多いが、確実に言えるのは「ある程度まで一般化したらイッキに進む」ということだ。

理由は、ヒトの運転という不確定で危険な運転があることによって、自動運転がいつまで経っても安全にならないからである。自動運転はヒトより圧倒的に安全なのだが、これは全てが自動運転に変わったときに享受されるのだ。

現在はまだテスト段階の技術だが、ヒトの手が介入することによって効率化が悪化する最たる例になるだろう。

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未来の世界では、ヒトの仕事は最終的な判断するような内容か、機械もやらないような効率の悪い作業かの二極化が進むだろう。作業をヒトに任せると効率が悪くなるから、お金をあげてでもヒトが介入するところをどんどん削る。機械化がある程度進んだ社会ではそうなっていくはずで、今は過渡期である。

今後は機械化は確実に（かつ急速に）進むのだが、いつの時代も反対する者がいる。それが「機械が仕事を奪う」と言っている者だ。彼らは仕事が好きなのか、効率が悪いことを好む。

もちろん、「仕事をしたいヤツが仕事をすればいい」という考え方も分かる。「やりたいんだからやらせておけ」と。また、ものづくりを機械がする社会では同品質（もしくは機械より品質が低い）の商品だとしても「ヒトが作った」というだけで価値を見出す者がうまれる。

だがそれはもう少し未来の話であって、今ではないのだ。

ああ。もう言ってしまうが、仕事をしていないそこのお前のことを言っている。お前が目の前の仕事を効率悪く行っているせいで、機械化が進まないんだよ。お前が機械に仕事を任せれば、もっと世界は効率良くなって、そのうち皆が仕事をしなくてすむ世界がくるようになるんだ。こーいうのは皆で一気に進めたほうがいいんだよ！（導入コストが高いとか、エンジニアが足りないとかもあるけど、意識のところで問いかけたい。）

あーーー、失礼。取り乱した。話を戻そう。

そうなのである。課題はたくさんあるが、重要なのは「この仕事は機械に任せれるか否か」をどれだけ考えられるかである。皆が「あぁこの仕事はヒトのやる仕事じゃねぇな」と思えば、その仕事の機械化は急速に進み、そのうちコストとも捉えられなくなるほど効率が良くなるのである。

全ての仕事をヒトより機械がやったほうが効率が良くなる、その閾値を達した未来はそう遠くない。

効率悪い『作業』をこなして仕事をした気になっている、そこのお前。その効率の悪い仕事のせいで、いつまで経っても機械化できず、みんなが仕事するんハメになるんだ。

ほら。さっさとそんな仕事やめちまえ

記事：アカ　ヨシロウ
編集：ホン サチ

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