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数字から見るボカコレ2024冬ルーキーランキング

こんばんわ、アカヨウチュウです。
2024年冬ボカコレ終わりまして、しばらく時間が経ちました。ボカコレに対して色々思ったところもありましたので書き残しておきたいと思います。

先に本noteのスタンスを提示します。
私、アカヨウチュウは結構数字にこだわりがちな人間です。
ただボカコレも4回目となりまして、目を血走らせて数字を追いかけてたわけでもなく、結構俯瞰してボカコレというイベントを見ていました。
終わってから、この気持ちをどう文章として残しておくべきかと悩みました。かなりとっ散らかった内容になってきたため、数字の部分と感情の部分を分けて2本にしたいと思います。

こちらのnoteは数字に関するものになります。
感情篇については「ボカコレ2024冬 真っ黒ヨウチュウ篇」というものを同時に出しております。おすすめとしては本noteから読んでいただく流れがおすすめです。
そんな人間が書くnoteですので、興味ない、不愉快になるかもという方はどうぞ読まずにお帰りください。今回はなるべく不愉快になる人が少なくなるように、とかの配慮をあまりしていません。ご了承ください。

各人でご判断を。

ランキングとの向き合い方

本noteでは、ボカコレ2024冬 ルーキーの最終ランキングについて私目線の考察、というか数字を示したいと思います。
ランキングに載るためには?みたいな話ではないです。ランキングに載っている曲たちの数値をこう見ると印象変わるよねって話を長々と書きます。

最終ランキングの公式マイリストです。各曲が何位かはこちらからだと分かりにくいので公式サイトと並べてみる必要はありますが、再生数・コメント・いいね・マイリストの数字は一気に見れるので把握しやすいです。

前説:何を指標にすべきなんだろうか

自薦等々の影響が強くなったこの状況で何を見ることが求められるのだろうか。(あえて影響が強くなったとはっきり記載しておく。)ボカコレのランキングは、リスナーに優しくないランキングなのかもしれない。でもそもそも、ランキングから見に来てくれるリスナーってどのくらいいるのだろう?とも思ってしまう。リスナーが興味を示すだけの価値があるモノ、と思ってもらえているのだろうか。

冷静になった時に、きっとみんな【作品の実際の評価】というものを欲するのでないだろうか。多くの人に聴いてもらって、好きって言ってくれる人が増え、正当に評価してほしい、見つけてほしい。営業活動も行動の根源はそこだと思います。

ボカコレはいろんな状況でそれらが普段より見えにくくなると思います。なのでこの方法がどうか?と考えたものをここに提案、そして実際の数字を並べてみます。

ボカコレの数字を見る前提、少し。

ニコニコ動画には、各動画に対していいねをすることができます。
マイリストという機能は独特ですが、お気に入りリストとしてまとめて紹介したりとか、動画への再アクセスをしやすくする機能です。これら2点はボカコレでのランキングへの影響の大きい数値になります。

いいねはYouTubeにもある機能なので説明不要かと思いますが、マイリストが入れられる数が有限だったり、一般会員は100個までしか入れられなかったりと少々希少性が高い傾向です。基本的には近年アップされる動画ではいいね>マイリストのバランスになります。(昔はいいねがなかったので、古い動画はいいねが少ない)

マイリストの価値とかそういうところを説明しても長くなるだけなので省略しますが、ニコニコの文化圏ではマイリストに入れてもらえる事は、よりリスナーに気に入ってもらえた指標と言える、と私は思っています。
で、いいねは現状、見に来ましたよーという足跡機能(動画アップ側にも誰が来たか通知がいくので)という側面が大きいです。キレイな言葉で言えば「作品を上げてお疲れ様」みたいな気持ち、という事にしておきます。曲を完成して上げられた事に対して、それだけの行為だけでは尊くなんてない、と面と向かって否定できる方は中々いないでしょう。

あと、ランキングに影響があると言われる再生数、コメント数がありますが再生数については広告の影響で真値が見えにくくなる、コメントは動画の仕掛けで増やせたりする。なんてのがあります。ただこの再生数とコメント数は最終ランキングには影響が少ないです。(私にはそう見えます。)

唐突に私の曲の終了時の数値をのせておく。
集計終了直後▷4270💬794🩷708📁398

マイリスト/いいね率で見るランキング

なぜマイリスト/いいねに注目?

マイリスト/いいね率に注目して話します。なぜこの値をピックアップするのか。
いいねはニコニコのアカウントを持っている人が動画を見に来てくれた人数と仮定、その中でもこの動画に対して「イイ!」と思ってくれた人がマイリストに入れてくれると想定しています。この価値観はボカロPであればふんわりでも感じている、もしくは今聴いて納得してくれる方が多いのでないかと思います。逆にこれにピンとこない方はニコニコの文化への理解が浅いかもしれません。私も1年前はこんな値のことなんて何も考えたことありませんでした。
私の曲、作品の真の評価ってどうなんだろうって事に向き合いたいためにこの値に注目しています。

マイリスト/いいね率を以降、M/I率と表記します。M/I率は単位時間あたりの変化が少ない値と思っています。(自分の曲の数値があまり変化しなかったからという理由)

スクショをね、とって保存してからあとで数字を記録する

ランキングの中央値は概ね50%

集計が終わった2/25の17時から6時間後、ルーキーの最終ランキングが出た時の結果を私は記録していました。そこからM/Iを見てみます。この時のM/I率の平均値は52.9%、中央値は51.1%でした。
3/8にもう一度数値を確認したら、平均値は51.7%、中央値は50.7%と少し下がっていました。ただこれは他のパラメータと比べたら変化が少ないです。これ以下では、3/8の値をベースに数字を確認していきます。(みんなが今からでも確認しやすい数字で提示したいため)(ボカコレ期間中の広告効果も落ち着いた時点での数値の記録がしたかったのでしばらく経ってから2次記録しました)

M/I率が高いものに注目してみる

ランクインしている100曲のうち、M/I率が高い20曲のしきい値は59%、M/I率が低い20曲のしきい値は45%でした。
ひとつ断っておきますが、このマイリストの数値ですが低くなる傾向の曲というものが存在します。それはネタ曲と物語性の高い曲です。ネタ曲については家の裏でマンボウが死んでるpさんがネタ曲投稿祭の巡回の時におっしゃっていました。物語については私の個人的見解。

もうひとつ、M/I率が低い傾向の曲がありました。
それはランキング上位のものです。多分ですが、本当に上位に入ってくる曲は一般リスナーも注目しているのでないかと思われます。で、今ニコニコにいる一般リスナーは一般会員が多く、マイリストにいれる人が少なくなると予想しました。もしくは上位曲は後からでも発見し易いため、マイリストに入れなくてもいいか、という心理が働くのかもしれません。

公式ランキングのサムネの大きさに差がなくなったので、上位概念が薄くなった印象

上位20%をリストにしてみてみる。

今回はこのM/I率が59%を超えている曲たち(上位20曲)のマイリストを公開致します。ランキング発表されてからの値ベースでなく、3/8の値から示します。しかしM/I率の高い上位20位には、直後と3/8でほぼ変化ありません。下位も同様。

さて、皆様ここから何を見出すでしょうか。
ある人はニコニコで受け入れられやすい曲の傾向を感じるかもしれません。
ある人はボカロPのメンツをみて、何か思うところがある方もいるかも知れません。
全部が全部ではないのですが、私が感じた一つとしてコメント数が少なめの曲が多いな、というのは興味深い発見でした。
低いものは公開しません。気になるならご自分でどうぞ。
私は今回記録した数値に加えて、1年後にこの傾向にどのような変化があるかも見届けたいと思っています。何か他に見えてくるものがあるのかもしれないと思っています。自分の曲の行く末も含め。

自薦とM/I率の関係

ランキングには自薦を行った曲が何曲あるのか

期間中、期間後色々と話題になる自薦についても調べてみました。ルーキー100位に入っている方々の期間中のXのリプを(2/23~2/24)で検索して調べてみました。その結果、ランクインしている100曲のうち、48曲にあたる方が自薦を行っていました。サブ垢でやってる方とか、消しちゃってるとかで拾い切れてないかもしれません。なので増える方向には振れます。ちなみに特定の有名な人にだけ聴いてほしい!って送っているだけの場合なんかは排除してます。ちなみに私も8件ほど行っていました。
そしてさすがに上位層は自薦してない人が流石に多い。てかリプ自体が少ない。こちらの自薦の調査も3/8に調べたので、今から皆さんが調べてもおおむね同じ値になるかと思われます。

自薦とM/I率の関係

自薦ありの曲と、先ほどのM/I率には何か関係があるかを見ていきます。自薦している人が半分近くだったので、記録している時には有意な相関はほぼない印象でした。しかし、上記のM/I率の上位20曲、下位20曲で見たときに、明確に違いがありました。

M/I率の上位20曲において、自薦を行っていたのは15%に当たる3曲でした。M/I率の低い下位20曲において、自薦を行っていたのは70%の14曲でした。個人的印象では、M/I率の中間層では何かしらの傾向は感じられませんでした。
改めて言いますが、M/I率が低い=自薦した人ではないことはご理解ください。低く出る場合の傾向も多少あります。していなくても低めになっている作品もあります。逆もしかり、してても高い人もいます。叩くための材料としてこの数字の見方を提示したのではないです。

自薦をした方々に今一度、自分の作品の数字と向き合う時間を

私としては自薦という形でこのボカコレを走り抜けた方々に今一度、自分の作品、数字と向き合ってもらう機会になればと思います。私は他人に対して自薦するなとか、やっちゃってる時点でそんな事は言えないし、そもそも言うことに意味がないです。

ただ、色々とごたごたして自薦に対しての反対意見に対して「もうしない」ってつぶやいている方々。
半年後、同じ気持ちでしょうか。
ボカロPにとって、半年って結構長い期間だと私は感じます。
私はすぐに忘れます。もう、ほんと。
そして「その時」の感情を捻じ曲げて、都合よく解釈する。
みんなが自薦しているからと空気に当てられて、昔の気持ちは横において、またやる。
少なくとも、私はそういう行動をとってしまう人間です。
なので、数字的に自薦にメリットがあるものなのか?ということも考えてみてほしいです。
やるにしても、やらないにしても、明確な信念をもってやるのがよろしいのでないかと思います。

最後に

この界隈にきてまだ1年半くらいですが、やっと価値観のすり合わせとかが出来てきたのかなと思います。長くこの界隈にいる人や鋭い方はこういったスコアに対して敏感に見ているのかもしれません。
それはリスナーも。
ボカコレのランキングまで漁っているリスナーって、たぶん相当なヘビーリスナーです。
どんな風に、いろんなものが見えてるんでしょうかね。

以上。
私にしては短めにまとめました。
もう一本の方ではガッツリとお気持ちを表明したいと思います。私の今の真っ黒な部分を全部、一回デトックスしておきます。

それでは、また。アカヨウチュウでした。


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