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結婚式って最高にクリエイティブ //ムービー制作編

こんにちは、Webディレクターのakazunomaです。

この度4/27(土)に挙式・披露宴を行い、70名強の参列者の皆様にお越しいただきました。
今回はその際に流した4つのムービーについてお話ししたいと思います。

使用したもの
・Adobe Premiere Rush CC
・Adobe After Effects(EDのみ)
・iMovie
・Quick Time Player
・その他Fire Alpacaなど画像編集ソフト
・フリー素材

1.オープニングムービー

Youtubeでよく使用されているらららコッペパンのBGMを使った2分弱のシンプルな構成にしました。

参列者がただ眺めるような映像ではなく、参加型の会場を温める演出を入れたいと思い、いくつかの参考動画からインスピレーションを受け、「拍手の練習」という参加型要素と、Webディレクター/エンジニアのLTスライドをイメージした「参列者の構成要素」をアニメーショングラフで演出しました。

当初はアニメーショングラフをAfter Effectsで制作する予定でしたが、私が動画編集ソフトを初めて触る素人だったためそのレベルまで到達できず、新郎がJavaScriptを使用し

・参列者の人数(カウントアップアニメーション)
・参列者の従事産業(円グラフ)
・参列者の職種割合(円グラフ)
・参列者の肩書き、新郎新婦との関わり(円グラフ)※拍手演出にて使用
・参列者の肩書きの比率(カウントアップアニメーション)※拍手演出にて使用

を書き上げました。

参列者のクラスターが圧倒的マジョリティ(28%)がいたものの、圧倒的に少ないというマイノリティが現れず、拍手の演出がやりやすかったです。また、参列者が情報系に偏っており円グラフにした際に極端な数値となり、見た目が面白かったのもグラフを採用した理由になります。

音声なしで拍手のタイミングを指示するのが難しかったため、文字で「ここで拍手!」とテキストを入れるのも考えましたが、UIを考え歓声と拍手のSEを入れたところ、自然と会場の皆さんが拍手してくださり良かったです。
歓声と拍手2 -効果音ラボ https://soundeffect-lab.info/sound/voice/people.html

最後のみ結婚式らしいテンプレ要素として新郎新婦入場の絵とカウントダウンムービーを入れて書き出ししました。どよめきと笑いが出るオープニングで良かったです。

2.司会者原稿背景ムービー

挙式3日前に急遽追加されたものです。元々会場側に指定された演出として、司会者が二人のプロフィールを読み上げるというものがありました。読み上げ原稿をfixしたところ、かなりの長文になったことやテストで作った映像素材が余っていたため、「読み上げてる背景に流してもらおう」と音無しのディゾルブで写真が切り替わるだけの簡素なスライドショームービーを作成しました。
(名前の部分のみタイプテキストアニメーションでGoogle検索風)

当日司会者の方がどのような速度で読まれるのか不明だったため、式場に「合わせずただ流すだけで構わない」と伝えた上で、写真を厳選し少なめで1枚1枚尺を取りムービーを制作しました。画像の切り替わりやそれぞれの尺は自分で読み上げた音声を録音し、全体で6分弱だな、学歴や職歴は長めだな、とだいたいで制作しました。

ところどころ可愛い、ウケるといった笑いが聞こえとても嬉しかったです。
司会者の方にはぶっつけ本番にも関わらず、明瞭にプロフィールを読み上げていただき、大変感謝しております。

3.プロフィールムービー(けものフレンズパロ)

お色直し再入場前に流すムービーです。一番最初に出来上がりました。けものフレンズのアイキャッチ代わりに入る「動物紹介」のパロディ動画になります。参考資料がネットに溢れているほか、有名アニメにも関わらずシンプルな画面構成になっているため一番作りやすかったです。

作るぞ!と決めてから二人の日常動画を撮り始め、
・しんざきおにいさん(サーバル)
・なんぶおねえさん(タイリクオオカミ)

のナレーションを参考に原稿を書き上げ、映像を見ながら自宅でアテレコしました。本番ではどよめきとともに拍手や笑いが起こり良かったです。本来こちらに真面目な「二人の生い立ち」や「新郎新婦の出会い」といったプロフィールムービーが入るはずのところ、思い切りネタ方面に振り切ってしまったため、バランスを取り2の司会者ムービーを入れたという経緯もあります。

結婚式においてアニメのパロディ動画自体はよくある演出ですが、この後「ようこそジャパりパークへ」を流しけものフレンズのコスプレで入場したため、予想外で盛り上がり、前座として大変良い演出となりました。

**

4.エンディングムービー**

映像素材と写真の切り替わり+参加者クレジットといった結婚式EDの基本構成ながらも、一部AfterEffectsによるループアニメーションなどを使用しており、一番工数が掛かっています。一曲フル尺で使用したことや、写真の枚数が多かったことも時間がかかった要因です。バラバラのタイミングでバラバラの設定で撮られた写真が切り替わると彩度や明度が気になるかなと思い、全ての写真に共通の画像フィルターを掛け、下部に透明度低めで柄のレイヤー画像を入れました。

※会場内のスライド画面で見るともっと彩度低め
曲はけものフレンズのEDの「ぼくのフレンド」です。米津玄師のorionやアイネクライネなども好きな曲なので悩みましたが、新郎新婦共通の「人との縁を大事にしたい」という気持ちにおいてものすごく共感する歌詞だったことや余興演出などでOPを使う時点で使用が決定しました。元々映像を作る予定のなかったときから式場から流せるリストの中にあったためもあります(米津玄師は曲がリビングデッドユースしかなかった)

Youtubeで公開されている「ぼくのフレンド」のMVで歌詞が手書きで出てくる部分を参考にし、背景透過PNG画像で全ての歌詞を手書きフォントで書き出すといった荒技を使用しましたが、結果として「あの曲はずるい」「良い歌詞過ぎた」と言われ要所要所で泣きのくる映像となり大変良かったです。

所感

動画を制作しようと決めたのが大体式から1.5ヶ月前のことでしたので、かなり怒涛のスケジュールで動画完パケが式前々日となり式場にはご心配をお掛けしました(時間の枠自体は取ってあり、最悪無くてもいいよなぐらいの精神で進めていました)
ただ、絵コンテ作成はかなり早く、結婚式で流れる映像の傾向や関連動画の仕様といった事前調査を深め、要件定義はガチガチに決めることができました。また「動画を作るにはどのようなレイヤー構成にするか」といった部分も想定内に収まったため、制作において乗り越えなければいけない点が「動画ソフトの使い方」と「本数」のみだったところが完走できた大きな理由です。

(OPの雑絵コンテ)
初めて動画編集ソフトを触ったので基本的に難しいことやすごいことはしておらず、素人の荒技の組み合わせといったところがあります。
※新郎の書いたJSを除く 
RushCCはスマホでもアプリを提供しており、ドラック&ドロップを基本操作にした視覚的に大変使いやすいソフトの反面、AfterEffectsはスクリプトなどを使用する部分があり、1.5ヶ月では技術習得が叶いませんでした。普段からYoutubeなどをよく見ていますが、動画クリエイターの皆様を本当に尊敬します。時間があればPremiereProなども使ってみたかったです。

最後にこれだけは言います。

メモリを積んだMacは人権。

おわり。

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