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甘えん坊

ペットのハムスター🐹「もちこちゃん」かなりの甘え上手です。ハムスターとはいえ性格はしっかりあります。人間と同じですね〜〜

甘え上手といえば、私だ!と家族の間では通っています。だけど私はそう思えない思い出があります。

私はおじいちゃん子です。とにかくおじいちゃんが大好きでした。寡黙で、優しくて、何でも言うことは聞いてくれるし、何をしても(嘘を言わなければ)OK🙆‍♀️

寝ているおじいちゃんの瞼をグイィーと開けても、ふくらはぎをずっとパンチしても、絵本や紙芝居を何十回も読み続けてもらっても、許してくれます。

素敵な理想的な男性です。

そのおじいちゃんの愛は私だけに注がれていると思っていました。いえ思いあがっていました。

私はただ甘えかたがストレートで、甘えさせてもらっているアピールが上手な性格だっただけです。

ある日、3歳年上の姉とおじいちゃんと私でオヤツを食べていました。案の定私は欲張って、おじいちゃんのも頂きました。

私が可愛いからくれるんよね〜お姉ちゃんより可愛いんよね〜とかなり性格の悪い女炸裂させながら、とんでもない事を言って満面の笑みを浮かべながら、オヤツを食べていました。

するとおじいちゃんが

「どっちも同じだけ大事で、どっちも可愛いよ」

と静かに諭すように、喋ってくれました。怒るではなく、静かに二人を見ながら。

ガ〜〜ン!!!

私だけじゃないのね。私だけじゃないのね!

当たり前です。

姉は私とは正反対の静かな読者好きの女の子でした。ベラベラ喋るような事はないからおじいちゃんに好き好きアピールはしないけれど、おじいちゃんには伝わっていたのです。

当たり前です、素敵な男性ですから。察知しています。

私は姉こそ、甘え上手だと思った瞬間でした。そう長女の特権、動かずとも物事は動いていくをフルに自然に使いこなした女の子なのです。

完敗です。持って生まれた性格には勝てません。努力をして身につけた性格も本物だとは思いますが、天性の甘え上手には勝てません。

以後、きちんと意地悪な事は言わず、おじいちゃんの愛を半分こしようと心に決めた瞬間でした。

オヤツもね。

そんな完敗の思い出でした。


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