宝物の釣竿🎣とおじいちゃん
我が家の近くには大きな川が流れています。だから秘密基地も遊びも犬の散歩も川原が中心。父は鮎釣専門でしたが、祖父は小さな魚🐟雑魚釣が専門。
雑魚釣行くよ。
おじいちゃんが声をかけてくれたら、
はーい🙋♀️
大好きなおじいちゃんとお散歩ついでに魚釣り。楽しいなぁ〜〜!
楽しいなぁ〜〜のはずが、
暇だなぁ〜〜😞
毎回毎回、行ってから気づく。魚釣は釣れたら楽しいけど、そうそう釣れない。なぜな、おじいちゃんは餌無しで釣るのです。しかもお手製の竹の釣竿で。器用な作りで、5本の竹の太さを活かして、太い竹に細い竹を入れて組み合わせ、伸縮させて一本の釣竿とする。使わない時は一番太い竹に4本の竹を入れてコンパクトにおさめる。市販の釣竿は当たり前のことですが、自然の竹の太さを器用に組み合わせたお手製の釣竿。
あけちゃんも欲しい〜〜
無いから、暇なんよ!と意味のわからない主張をした、またまたワガママ娘。いつもそのワガママで釣りを中断する事となるおじいちゃん。ハイハイと帰り仕度をします。
ある日学校から帰ると
じゃ〜〜ん!!!🎣
ありました!あけちゃん専用の小さな釣竿
やったー!あけちゃん、おじいちゃんに勝つよ!釣るよ!!!
行こう!!!おじいちゃん行こう!
早速行きました!楽しい!私の釣竿だ!
ハイ、釣れません。
おじいちゃん〜〜帰ろ〜〜。
釣竿は宝物。おじいちゃんも宝物。
でも
私は釣れない釣りは苦手だ!と確信しちゃいました。ワガママ言ってごめんなさい、おじいちゃん。いつもありがとう。
今ならきっと付き合えるのになあ…もう一度あの何もない時間をおじいちゃんと過ごしたいなぁ。
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