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文字診断

文字診断なるものを受けて、思い出したのは、私の文字が汚い事に悩む母。

母は文字はその人を表すという思いからか、私の文字の汚さが気になって仕方がないらしく、小学一年の時に書道教室に通う事になりました。私の小学校区ではない地区に行く事が嫌な私は、今度から頑張って綺麗に書くから〜と交渉しましたが、無理でした。

だって今度っていつ?今度を待ってたら人生終わるよ!ぐらいの勢いで母に押し切られ、教室に通う私。

ため息しかでません。知らない子ばかりだし、正座だし、楽しい土曜日がなくなるし。先生はヨボヨボのおじいちゃん先生だし。

帰りたい。硯をだし、筆を出してもやる気が出ず、ため息ばかり。

そこに先生が来ました。後ろに立ち、私の手をとり「いけ」と書いてくれました。

その「いけ」は今まで見た事がない文字に見えるぐらい、イキイキとしていて、大きな池が見えた気がして、振り返って先生を見てみると、とても優しい笑顔を私に向けてくださっていて、嫌なら帰ってもいいけど、もう少し書いてみたら楽しいよ、と言ってもう一度一緒に書きました。

楽しい!楽しい!

私も先生に笑顔で答えました。何枚も何枚も書いて、いっぱい丸をもらって、家に帰りました。

それを母に見せると母は本当に安堵した顔で褒めてくれました。文字はその人を表すと同時に周りの人の心も喜ばせたり、悲しませたり、色々な表現をすると感じた時でした。

今の私の文字はまっすぐで芯がしっかりとしている分、人に頼らず、自分で解決してしまいがちな面が見えるらしいです。

あの教室に通い始めた頃の私の文字診断が聞いて見たかったなぁ。母を喜ばせれる面が少しは診断されたかなぁ。かなり困った子だったはずだから、きっと文字診断ではダメな事だらけだったかも😊

文字は意識をして書くと、心が落ち着くらしい。私も落ち着きのある女性になる夢が叶いますように。

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