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混沌(カオス)の中でもがくけど【レベルアップするのは】

上手く行かないことは多いし、型にはまらない状況にぶちこまれることもある。

凡夫と秀才の間にいる僕は型にはまらない状況が苦手である。努力によって型を身につけることは得意だ。平時はそれを認められる。

しかしひとたび「混沌」が顔を出した時、僕の陳腐な「型」は脆く崩れ去る。あっけなく散っていく。

知っている。

そんな「混沌」を糧として生きていく連中を。
彼らは当たり前のようにその泥を掻き分け、前に進んでいく。道なき道を進んでいく。

僕は混沌の中でもがきながら、輝く彼らを見ている。

彼らを「天才」と呼ぶことを、僕は自分に許していない。
それは彼らと自分の間に線を引く言葉であり、何かに取り組んだであろう彼らに対して礼を欠く言葉であり、あまりにも自分をみじめにする言葉だからだ。

混沌が嫌いだ。
それで崩れ去る僕の陳腐な型が嫌いだ。
もがくけれど、道を創れているわけではない僕の有様が大嫌いだ。

秩序ある世界であれば戦える。そんな情けない偽物にすがりそうになる。
言い訳をすればいい。型が使えないからと。型が使えれば僕は戦えるのだと。

そんな偽物になることはできる。自らを凡夫であると決め、地を這って生きることは恥ずかしいことではない。立派だ。かっこよさすらある。光ある日々だ。

それでも僕はその光に背を向ける。

本物の輝きに憧れてしまったなら。道なき道を行く彼らに何かを見てしまったなら。

僕は「混沌」でもがきつづける。

もがく手足が、いつか何かを掴むのだと信じて。

「もがくことは嫌い?」

学習のアーティストを目指してます。学習ノウハウの体系化・学習体験のコンテンツ化を通して、学習者のレベルアップを手伝います。現状、お金よりも応援がほしい。