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あなたのシンボルは何?

――貴方の"シンボル"は何だろうか?

シンボルとは象徴のことだ。そして対象との直接的結びつきのない、隠喩的な性質を持っている。

物語には時折、登場人物もしくは物語自体を象徴するシンボルが出てくることがある。シンボルが思いっきり物語に関わってくることもあれば、背景でひっそりとしていることもある。

現存する日本最古の物語「竹取物語」であれば、「月」だろうか。月をシンボルにしたものは多い。かぐや姫の輝きとその消失、届くことのない遠い存在である様子を月を用いて描写している。

歌詞にもシンボルは出てくる。BUMP OF CHICKENの「天体観測」なら"ほうき星"か。別にほうき星について伝えたい歌ではない。ほうき星を使って伝えたいことを伝えるのだ。

シンボルに注目して、物語や歌詞を見つめてみても面白い。

さて、今日のテーマは「シンボル」だ。
冒頭の問いに戻ろう。

――貴方の"シンボル"は何だろうか?

シンボルについて再考

別にシンボルを持つ必要などない。なくても生きていける。物語にしても同じだ。シンボルなんてなくても物語は描写できるのだ。

ではなぜシンボルを用いるのか。

ライブをイメージしてほしい。光や音響の演出があるだろう。
貴方はすべての仕掛けに気がついているわけではない。
しかしそれらが統合的に貴方の体験を演出しているのだ。

このような演出がなくても音楽は奏でられる。しかし大勢の人に伝えようと思うと必要になってくる。メッセージや雰囲気の伝達率を高めたいのであればやはり必要だ。

シンボルも同じだと思う。

別になくてもいいのだ。

でもあった方がいい。面白い。他の人に貴方というものを伝えやすくなる。

人生が物語だとして、貴方が主人公だとして

もし、貴方の人生が物語で、その主人公が貴方だとしたら。

そこにシンボルを用意するとしたら。

貴方の、貴方の物語のシンボルは何だろうか?

僕の場合、それは「ランタン」だ。
サイトの名前にもなっているし、アイコンにも使っている。

なぜランタンなのか。

誰かが挑戦しようとしている時、変化しようとしている時。
その道は暗いかもしれない。

その時、その道を照らせるような人間になりたい。
でもその道全体を明るくするようなことが僕にできるのだろうか。

僕はランタンでいい。
その人の周りを少しだけ照らす灯。でも暖かい灯。

そういう意味をこめてランタンをシンボルとしている。

シンボルに何をこめるか?

このように、僕はシンボルに対して生き方を重ねている。
僕が希望する生き方だ。

シンボルには何でもこめられる。

だが、一つ、伝えておきたいことがある。

今、シンボルを考えるのは貴方自身だ。
普通、シンボルというのは物語やその登場人物に対して外にいる作者が与えるもの。

G. H. ミードは、他者の視線を介してはじめて、僕らは自己を見つめることができると言った。

しかしここでのシンボルは自分で自分に送る視線だ。
ゆえに自分を対象化しなければならない。

メタ認知だ。

――シンボルに何をこめるか。

それは自分の現状を認識することであり、自分に対する期待を伝えることだ。

最後にもう一度。

――貴方の"シンボル"は何だろうか?

学習のアーティストを目指してます。学習ノウハウの体系化・学習体験のコンテンツ化を通して、学習者のレベルアップを手伝います。現状、お金よりも応援がほしい。