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就活に”成功しなかった”僕がいま思うこと

こんにちは、横井です。早いもので社会人になってから1年弱が過ぎました。

ちょうど1年前の今頃は就活をしていて、周りの友達がちらほら内定を貰って就活を終えていくのを見ながら、「就活どうしたらええかな〜」とか思っている時期でした。

僕は学部卒で就職したので、院に進んだ同期の友達はちょうど今がそのくらいの時期だなあと思い、自分の就活からも約1年になるというタイミングで就活についてnoteを書いてみようと思いました。

約1年間働いてわかったことや同じタイミングで就職した友達の様子を見て感じたことなど、就活していた頃にはわからなかったこともたくさんあるので、「就活うまくいってないなあ」とか「このままでいいのか不安だなあ」と感じている人がこれを読んで少しでも気が楽になればいいなと思います。

就活でマジで大事なことはシンプル

まず結論から言います。就活でマジで大事なことは、

自分が納得できる選択をすること

これに尽きます。

は?そんなこと?当たり前じゃんwと思いますよね。

当たり前に思っていても、実際にはできていないということもよくあるので、改めて考えてみてください。

まず「自分が納得できる選択をする」というのは、「納得できる選択をする」「自分が選択する」という2つの要素に分けて考えることができます。


1つ目の「納得できる選択をする」について。

納得できる選択をする上で、いわゆる就活の軸と呼ばれるものをみんな持っていると思います。今全然軸とかないな〜って人はこれを機に考えてみて欲しいです。

なんかこの就活の軸って堅苦しい感じがしますが、言ってしまえば
「自分のわがままリスト」です。

『年収〇〇以上じゃないと嫌だ〜』
『大企業じゃないと嫌だ〜』
『IT業界じゃないと嫌だ〜』
『残業多いの嫌だ〜』
『Vision・Missionに共感できないと嫌だ〜』etc...

砕けた言い方するとこんな感じですよね。

これをどうやって自分の中で作るかって時に、なんか自己分析はこういう風にしてうんぬんかんぬん...みたいなこと言ったりしますが、あんまり好きじゃないので割愛します。

わがままリストをもう少しちゃんとした言い方をすると、

「何を」「どれくらい」「こだわるのかor妥協するのか」

のリストです。

ここで僕は、何を妥協するのか?が結構大事だなと思っています。

おそらく全てが自分の理想通り!という仕事はないと思うのでどこかで妥協は絶対に必要になってきます。

例えば、
「仕事内容にはこだわらないからとにかくお金がもらえるところがいい!」
という考えの人は業務内容を妥協して給与にこだわっているし、

「残業しまくってお金稼ぐより自由な時間があったほうがいい!」
という考えの人は給与を妥協して自分の生活の質にこだわっています。

こうしてちょっと考えるだけでも、これはどうでもいいなあとか、ここはやっぱ譲れないなとかがたくさん出てくると思います。

このちょっとしたこだわりポイントや妥協ポイントを積み重ねることで次第に納得できる選択に近づいていくと僕は考えています。


2つ目の「自分が選択する」について。

正直、1つ目はよく言われることだし、当たり前っちゃ当たり前なので知ってるわ〜っていう感じでしょう。

ですが、2つ目の「自分が選択する」というのは、実は見落としてる人が多い気がします。

いやいや、自分で選んでますよって気持ちで読んでるかと思いますが、本当にそうでしょうか?

例えば、こういう風に思ってる人はいないでしょうか。

『一流の大学だから一流の企業に行かないとダサいなあ』
『みんな大企業は安定って言うし大企業に行こう』
『Aくんはたくさん内定もらってるのに自分は全然貰ってないな...』

こんな人は自分が選んでいるとは言えないと思います。

肩書きだったり世間の風潮だったり特定の一個人によって選択していることになります。

ここまで極端じゃなくても頭のどこかで気にしている人はいると思います。

もちろん自ら意志があり、選んだ結論がこうしたものと一致する場合は悪くないですが、自分以外の何かに影響されて自分の選択が変わってしまうような状態なら今すぐ考えを改めるべきだと僕は思います。

なぜいけないか?の答えは単純です。

ほぼ間違いなく後悔することになるからです。

学生の間は学力という明確な指標があって、
「テストで周りよりもいい点を取ること=優秀、勝ち」
みたいな単純な構図がほぼ共通認識の上で成り立っています。

しかし、社会に出れば明確な指標はありません。

他人が良いと思うことを必ずしも自分が良いと思うわけではないのです。

社会に出てからの人生は何が良くて何が良くないのか全て自分で判断して生きていくのに、世間の風潮とか周りからの見られ方で自分の選択を決めていたら良い人生を送れる訳がない!と僕は思います。

まあこれも読んでる人からしたら他人の意見なので、すべて鵜呑みにするのは良くないと思いますが笑


僕の就活の話

ここまでは一般的に就活をする上で大事だなと思うことを書いてきました。ここからは僕の当時の就活を今振り返ってどうだったか書いていきます。
興味ない人は全然飛ばしてもらっても大丈夫です。

僕が就活というものを考え始めたのは2回生の夏頃だったと思います。

大学入学当初は理系だし院に進むのが当たり前だろうと思いながら過ごしていました。

しかし、入りたい学科と少し違ったということもあり、「大学院まで行ってこの学科で研究するのはちょっと違うかなあ」と思い始めていました。

転学科や院で別のところを受けることも考えたのですが、なんせ成績があまり良くなかったし、そこまで勉強や研究に対する熱量を持てませんでした。

そんな時、僕が所属していた学生団体で、就活イベント等の情報が流れてきたり自分のキャリアについて考える機会があったりして自然と就活を考える流れになりました。

正直、2回生の夏頃というと周りに比べたら就活を考えるには早いほうだったと思います。

じゃあ、周りよりも早く就活について考えていたはずなのに、どうして僕はタイトルにもあるように就活に”成功しなかった”のか?

これは先ほど書いた「自分で選択する」ということができていなかったからです。

そもそも僕は大学に入る前から、「食品メーカーで商品開発をする」「農業×テクノロジーの分野に携わる仕事をする」のどちらかの道に進みたいと思っていました。

もちろん思考の粒度は粗かったですが、この思いは就活の時も変わっていなかったので、これが間違いなく就活の軸になるべきだったと思います。

しかし、就活を始める前からここまで考えている人は全然いなかったし、何から始めたらいいのかわかっていなかったので、基本的な自己分析をダラダラとしていて結局周りに合わせて就活を進めるということになってしまいました。

しかも周りの友達の多くはいわゆるベンチャー志望や外資系志望といった自分と全く違う指向性で就活を進めていたということもあり、自分の思いが乗らないまま周りに合わせて

「あらゆる業種の会社をフラットに見るようにしよう」
「夏からインターンに行かなきゃいけないのかな」
「事業内容より理念に共感できないとダメなんだ」etc...

と考えていました。

今思うと、もっと自分のやりたいことについて考えるべきことや行動すべきことがあったような気がします。

さらに、

「選考でGDがあるところはクソだ」
「合同説明会は行っても意味がない」

みたいな偏った意見も鵜呑みにしていました。

こんな状態ではうまくいくわけがありません。

いざ本選考になって選んだのは、結局最初からずっと行きたいと思っていた食品メーカーの商品開発関係でした。

しかし結果は、1つ残らず全て内定はもらえませんでした。

色々原因はあると思うのですが、結局本当にやるべき準備が全くできていなかったのだと思います。

そして最終的に、僕が貰った内定は今働いている1社のみでした。

ここまで見ると、「ああ、就活に失敗した人だなあ」って思われてそうですが、僕自身は失敗したとはまったく思っていません。

その理由は次のパートで書いていきます。

就活に対する個人的な考え

タイトルには、『就活に”成功しなかった”』と書きましたが、実は僕自身はそうは思っていません。

これは一般的に見たら、成功してないだろうなあと思って書いただけです。

実際、第一志望の会社に内定を貰えなかったので、成功と言えないのは確かですが、

就活に失敗したか?今の選択に後悔しているか?

と聞かれると、まったく後悔していないし失敗したとも思っていません。

なぜこう答えられるかと言うと、最終的には「自分が納得できる選択」ができたからです。

じゃあどうしてそれができたのかというと、就活中に僕の中で就活に対する考えが変わったからです。就活というか人生に対する考えかもしれません笑

その考えが以下の3つです。

①就活に成功も失敗もない
②大学院に進学していた自分を超える
③新卒入社した会社はキャリアの1社目にしか過ぎない

①就活に成功も失敗もない

この記事では就活に対して成功だの失敗だの書いてきましたが、そもそも『就活』という1点において成功や失敗が判断できないと思ったのです。

就活はただ就職先を決めるというだけに過ぎません。

会社で仕事をして初めて、「この就職先に決めてよかった〜」と思うわけで、この時やっと就活が成功したかどうかの判断ができるのだと僕は思いました。

あと、はじめの方にも書きましたが、就職先というのは高校や大学のように学力で上から並べられているわけではないし、同じ指標で良し悪しを測れるものがありません。

こうしたことをぼんやりと思い始めて、

他人ではなく自分自身で良いか悪いか判断するもんだし、会社に入ってからよかったと思えるように過ごせばいいだけ

という考えに至り、他の人と比べようと思うことをやめました。


②大学院に進学していた自分を超える

そうなったら、比べるべきは他人ではなく、別の道に進んでいた時の自分だ!と思いました。

もともとは大学院に進学するつもりだったし、そこで得られる知識や経験などを超えられる就職先を選べばいい、という思考になりました。

僕の場合、大学院に進学していたら、きっとそれなりに勉強はするけど修論を書き上げる以上のことはしなかっただろうし、そこで得られる専門的な知識を使って就活をすることはなく、学部卒と同じような就活をしていたでしょう。

それなら、よっぽどのことがない限りどんなところへ行っても大学院に進学していた自分を超えるだろうと思い、だいぶ気楽になりました。

③新卒入社した会社はキャリアの1社目にしか過ぎない

これが自分の中では一番大きな考えの変化でした。

就活中、僕は

「これで人生が決まるから死ぬほど大事な選択だ」
「3年以内に辞めるような会社に行くのは悪だ」

と、はじめのうちは考えていました。

しかし、終身雇用が当たり前ではなくなってきているこの世の中で、どうせ転職するなら別にそんなに新卒入社の会社にこだわらなくてもよくね?と考えるようになりました。

そこで、これまで絶対食品メーカーに行きたいって思ってたんですが、もし食品メーカーで働くとしても別に今じゃなくてもいいな〜と思い、少し方向性を変えてみるきっかけとなりました。

そんな時、自分のもともとやりたいと思っていたことの1つである農業×テクノロジーを扱っていて、どんな仕事でも役に立つスキルを身につけられる環境が整っていて、残業も少なく自由に活動できる時間のある今の会社をたまたま見つけ、1社目としてめちゃくちゃいいな〜と思い、内定を貰えたので入社することを決めました。

結果的に今とても有意義に過ごせているので、僕の就活は成功だったと思います。

最後に

いかがだったでしょうか?

個人的な考えなので、1つの捉え方としてこういうふうに考えてる人もいるんだなあと思っておいてください。

これを読んで就活の悩みや不安が少しなくなったという人が1人でもいてくれたら本当に嬉しいです。

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!

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