｢秋元康の歌詞＝自転車｣というイメージを抱いているのはきっと僕だけでは無いだろう。何を隠そう僕は秋元康の書く自転車ソングの世界観の大ファンなので、僕の主観で勝手にジャンル分けして紹介していこうと思います。選曲は本当にただの僕の好きな曲です許してください･･･

 

今回は48グループと46グループに限定したが、何となくおニャン子クラブの歌詞を覗いてみたら｢真っ赤な自転車｣を始め自転車がたくさん登場していた。どんだけ自転車好きなんだあのおっさん･･･

 

〇単なる乗り物としての自転車

いつもの道を(いつもの道を)
走る自転車(走る自転車)
立ち漕ぎの汗が揺れる
9月のそよ風

(言い訳Maybe / AKB48)

秋元康のAKB48＝自転車のイメージに大きく貢献している1曲ではないでしょうか。

少しづつ傾いてく
夕焼けに残された
自転車まばら
右側の5番目は
まだ部活終わらない
君の存在がやがて影になる

(奇跡の流星群/SKE48 Passion For You選抜)

歴代SKE48楽曲の中でも最高傑作だと僕は思います。ほんと1回僕に騙されたと思って歌詞見てゆっくり聞いてください。めちゃくちゃいい歌なので･･･

 

晴れ渡る秋の空
自転車を走らせた
国道の脇の道
あと5分 間に合うかな
公園の突き当たりの
あの家まで

(コスモスの記憶 / SKE48)

これまた果てしなくいい歌。

そういえば｢国道｣も頻出ワードな気がするな･･･



 

〇時間の比喩･機会としての自転車

後述する｢ハートのベクトル｣もこれだと思う。



学校の中に一歩入ると
話すだけでも噂になるよ
自転車通学 行きと帰りが
僕のチャンスなんだ

(偶然の十字路 / AKB48 アンダーガールズ)

後でもう1度登場します。｢秋元康自転車ソング部門｣(無い部門)において｢抱きしめちゃいけない｣や｢放課後レース｣とならんで人気曲ではないだろうか。

 

どんなに好きでいたって
別れはやってくるんだね
僕たちが自転車をゆっくり漕いだとしても

(今君といられること / SKE48 チームKⅡ)

珍しくゆっくり漕いでいる例。

 

川沿いの土手の上を自転車を押しながら
沈む夕陽 惜しむように ゆっくり歩いた

(抱きしめちゃいけない / AKB48 アンダーガールズ)

珍しく自転車を押している例。個人的にAKBのカップリングでは｢永遠より続くように｣とツートップで歌詞が好きです。

 

〇Hello Projectとの比較
 

一緒に帰ろう この道を...
君は電車 そして僕は
チャリンコで
一緒に帰ろう この道を...
時刻通りに待ち合わせて
ハートは同じベクトル

(ハートのベクトル / チームサプライズ)

聞いたことない人は全員聞きましょう、いいので(語彙力0)

 

君は自転車 私は電車で帰宅
で 扉が開いて 反対の窓に
電車が動き ゆっくりと走り出す
君も自転車こいでついてくる
危ないから気をつけて

(君は自転車 私は電車で帰宅 / ℃-ute)

多分これを読んでいる人は48のヲタクの人が多いと思うのでこの曲を知らない方も多数かと思うんですけど、いい歌なんですよこれがまた。


ここで何が言いたいかと言うと両者を聞けばわかるんですけど、同じように｢帰宅の仕方が電車と自転車で別々なカップル｣を描いた曲なのに前者はその状況を楽しく明るく捉えた王道アイドルソングなのに対し後者が別々なのが寂しい、気をつけて帰ってねという切ないしっとりバラードソングになっているんですよね。

 

僕が先に知ったのは君は自転車〜だったので、マジで最初アンサーソングかと思いました。是非1回ゆっくり歌詞を見ながら聴き比べてみてほしいです。

 


 

〇歌のメインとして描かれる自転車

 

君のマンションの近くまで
自転車でやって来た
今日こそはこの気持ち
ちゃんと伝えたかった

だけど前には坂があって
僕のことを試そうとしてる
脚を着けずに登りきれたら
告白しよう

(略)

君は思ったよりも手強くて
ふいにペダルがもう動かない

(急斜面 / 乃木坂46)

乃木坂に疎いので曲の背景を知らずに好きになったんですが、メンバーとか曲の背景も含めてめちゃくちゃ人気な曲みたいですね。
とても好きです。

 

2人乗りをした自転車のその後
振り返ることも無く 僕はそっと呟いた
(略)
勝手な思いに 代償は要らない
ペダル漕いでいるのは
そこに道があるから

(2人乗りの自転車 / AKB48)

好きすぎて全アイドルソングで1番好きと言っても過言ではない。


君より先に先に着いたよ
自転車を僕は押しながら
目指したゴールのベンチへ
ところが君が君がいたんだ
笑顔で僕に投げキッス
私の方が好きよ 余裕の恋人レース

(放課後レース / SKE48)

サケカスからの圧倒的な支持率に加え他店ヲタクからも支持される大人気ソング。MVがまたいいんですわ。衣装もかわいい。

 

〇前向きな気持ちの比喩に使われるペダル

 

ペダル漕いで回った車輪の分だけ
夢に近づけばいい
呼吸は乱れて 汗が溢れ出す
急な坂道は続いてる
もっと もっと 先へ

(ペダルと車輪と来た道と / STU48)

沸ける･いい歌のコンボでヲタク人気はもちろんメンバー人気も高い1曲。

 

愛しさのペダルを踏み
僕の自転車は走る
君の自転車は走る
僕と君は風になろう

(偶然の十字路 / AKB48 アンダーガールズ)

再登場。本当にいい歌なんですわ。大好き。ライブでやらないかなぁ。スポットライトの当たって欲しい1曲です。

 

走れ ! bicycle 急げ ! 恋
全力でペダル漕ぐ
寂しくさせてしまった
君に追いつきたい
走れ ! bicycle 風になれ !
先に歩く運命を
振り返らせてみたい
僕も君が好きなんだ
両思い

(走れ!bicycle / 乃木坂46)

乃木のシングルで一番好きかもしれない。対抗は夏のFree&Easy、ジコチューでいこうあたりでしょうか。乃木坂、いや坂道グループを代表する自転車ソングですよね。


今がイチバン つらい坂道
頑張り時だ
さあ 自転車漕ぐんだ
重くなる ペダルの上に
体重かけて
さあ立ち漕ぎするんだ
あきらめるな あきらめるな

(今がイチバン / HKT48 うまくち姫)

兒玉遥ちゃん曲。眠らせてしまったのはあまりに勿体ない。卒コンでやるもんだと思ってたとかこの話し出すと長いのでしないですけど｢花の命が短いのは 悔いを残さず咲きたいから｣という歌詞も含めめちゃくちゃいい歌。

 

 

〇やや気恥しい結論のようなもの

余談:｢鈴懸なんちゃら｣の正式名称を完璧に言えるヲタクは全体の30%くらいだと思っている(偏見)


ここまでごく1部ではありますが秋元康の自転車関連の歌詞を色々見てきましたが、秋元康が使う自転車(とそれに付随するもの)の意味は僕は大きくわけて2パターンだと思っています。


①｢自転車｣＝｢学生｣｢青春｣というイメージ

②｢ペダルを踏む｣事で｢前に進む｣

 

1つ目のパターンは｢自転車｣という概念に学生時代の青春＝恋愛を投下しているパターン。

自転車通学を題材にした曲はもちろん、自転車というワードにどこか青春の香りを感じるのは僕だけでしょうか？多くの人は大きくなるにつれ自転車に乗る機会は減ると思います。アイドル以外のMVとか映画のワンシーンであったり、スポドリとかカロリーメイトとかのCMとかでも｢自転車＝青春｣みたいな描かれ方をしたシーンはよく見ると思います(それにしても48/46のMVは自転車乗りすぎだと思うけど)。

 

あの頃はあんな自転車乗ってたのになぁ、通学であれだけ乗ってたのにな、という気持ちから｢自転車｣というワードはいつしか｢制服｣や｢休み時間｣、｢部活｣｢放課後｣と言った学生時代を想起させるワードに近しいものになっていったのではないか(特に秋元康の中では)と考察しました。

まあ僕は中学は徒歩3分、高校は電車通学だったのですが･･･(誰も聞いてない)

 

2つ目のパターンは｢自転車を漕いで前に進む｣という行為を｢前に進んでいこうよ｣という応援ソングに変えたり(ペダルと車輪と来た道と)、｢勇気を出して一歩踏み出す｣(走れ!bicycle)という曲に変えたりするパターン。｢自転車＝青春｣という点で後者は1つ目と被る部分があると思います。

またこれはフォロワーさんに指摘されなるほど確かに！と思ったのですが欅坂46の｢結局、じゃあねしか言えない｣もどちらも当てはまる曲だと思います。これも余談ですが欅坂46では｢結局、じゃあねしか言えない｣が一番好きなんですよね。とてもいい曲です･･･
 

〇まとめ

長々と語ったんですけど何が言いたいかと言うと秋元康が書く自転車ソングは神なんですよね。打率が本当に高い。今回は尺の都合で紹介しませんでしたが｢全力グローイングアップ｣｢やさしさの地図｣｢初恋の踏切｣｢太陽が坂道を昇る頃｣とかもめちゃくちゃいい自転車ソングです。

紹介した曲はいい曲ばっかりなので知らん曲あった人はほんと聞いて欲しいです･･･

 

 

これからも秋元康にはいい自転車ソングを書いて欲しいものです。では次回、｢秋元康、バス停好きすぎ説｣｢秋元康は何回砂浜に行けば気が済むのか｣でお会いしましょう。

 

 
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