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前にあるものは、横を歩く人は。

去年のことを考えると、辛かったことが浮かんでしまう。
どうしようもなかったことと、どうにかできたことが入り混じる。
それでも、引っ越しをしたり、本を作ったり、ポッドキャストをしたりと何もしなかったわけではない。仕事もちゃんとやるべきことはやってきた。(成果につながったかはさておき。)
踏ん張っていた。弱音を垂れ流しながら、踏ん張っていたと思う。

12月末にやるはずだった1年の振り返りを、遅ればせながら友達とやってみた。
2人とも常に何かに挑戦していて、踏ん張っている。楽な道を選ばない。やりたいことを、ちゃんと選んでいる人たち。
私は、去年1年間でやりたいことが見えなくなり、自分のできないことばかり見つかって、全てをやめてしまおうかと思っていた。でも最近は少しずつ、やってみたいことを考えていた。まだ誰にも言わないで。
やりたいことをやっているからといって、なんでも上手くいっているとは限らない。好きなことをしているからといって、なんでも乗り越えられるとは限らない。使命感と、理想と、希望と、やらないと自分が救われないというある種の恐怖と。どうにか折り合いをつけて、進んでいる。進めない時もあるけれど、でも前は向いていると思う。

前を向かないと何も始まらないと思った。下や後ろを見ていても、一歩は踏み出せない。前を見ていない一歩は、誰かを踏みつけてしまう。
理想と現実のギャップの話をした。差をどう埋めていくか。埋められるようなものは理想と言えるのか。
できることをやるべきか、できないことに挑戦していくべきか。
全ては、自分のやりたいことに繋がるかどうか。

2人と話をしていると、大変な現実は変わらないんだけど、私も動き続けないとなと思い始める。
本当に元気がなくなってしまった時は、やりたいこともわからなくなってしまった時は、止まって休んだ方がいい。
でも今の私は、動くことができる。人と話すことができる。前を向ける。
やりたいことを、やりたい!と言わないと始まらない。
動き続けないと、きっと私は呼吸ができなくなる。
仕事は、仕事。それ以外にやりたいことをやらないと、生きて行き方がわからなくなる。
やりたいことがあるって幸せなことよ、という魔女の言葉を思い出す。
そんな言葉に背中を押されて、今までやってきたのだ。

上手くいかないことが重なると、できる!っていうイメージもつかなくなってしまうんだなと思った。できる!というイメージを取り戻すのが、今年だ。

横を見ると、前を向いて歩いている人がいる。まじでやばいです、と言いながらそれでも前に進んでいる人がいる。
前にはきっと何かがある。横には人がいる。
きっと私たちは、一緒に歩いていける。

大丈夫だ。私はこの町で、1人で歩いていたわけじゃない。一緒に歩く人たちに出会ってきた。
この町は、私を1人にしない。

今の状態から離れるのも、戦略的撤退だ。
何も変えずに、死ぬのを待っているわけじゃない。
撤退!撤退〜〜〜〜!

元気になれない時もあるし、なんのために生きているのかわからなくなる時もある。全部やめてしまえば体が軽くなって、リセットすれば良いものだけが残るような気がしてしまう。
人生は仕方ないことばかりだし、「まさか」という出来事に振り回される。
1日のうちでも気分は変わるし、簡単に絶望してしまうし、人を信じられなくなる。

マイナスの感情すら私なのだと思う。心配なことが無いことに心配になってしまうのが私だ。

でも、前を向ける日が時々ある。横にいる人と楽しく話せる日がある。それでいい。毎日じゃない。時々そんな日があれば、それで進んでいると言える。

そんな振り返りができて、私は幸せなのだ。


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