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安心してくださいね

コーヒーが飲めて、静かなBGMが流れていて、充電ができて、適度にガヤガヤしている…そうスタバ。ニュースレターに取りかかろうとスタバに来た。家と店は誘惑が多い。コーヒーとスマホとノートオンリー。スタバに来れば強制的にニュースレターモードに脳がシフトされると期待を込めて。

コーヒーを受け取って席について、書きたかったメモを開いた。メモというかお客さんの予約のノートなのだけれど、端っこに『とにかく明るい安村!!』とだけ目立つように書かれていた。
いったい安村がどうしたというのだ。

最近、整体に通いはじめた。会社の皆も行っているし、お客さんでも同じ場所に通っている人がいて、評判が良い事は知っていた。

「めちゃくちゃいいよ!治るし!めちゃくちゃ痛いけど!!!!!」

と別々で聞く皆が口を揃えて言っていた。

期待マックス上げといてからの、脅し950パーセントに落とされて、怖っ!!となるのだけれど、それでも行きたいと思わせられる何かを求めて、恐る恐る門をたたいた。

皆がもれなく痛っっったいよ!と小さい『っ』が3つ付く位に言っていたので、どんなしごきの道場なのかとビクビクしていた。
痛さを我慢するのは大丈夫なのだけれど、私は、はじめての、こう、なんと言いましょうか、、、行ってみないとわからない環境がどうも苦手だ。
たぶん先生の感じできまる。むしろ行かなきゃ良かったと思ってしまう事さえある。

行くとまずはイケメン枠の人がお迎えしてくれた。もれなくこの方が先生。
荷物を預けて、ここに乗ってくださいと言われて、回転ロールが身長分、線路みたいに連なって回っているベッドに仰向けに横たわった。

「ワレワレハ、ウチュウジンダ、、、」と声を発すれば、そういう発声になる位の振動はある。

この時点で痛い人はもう痛いらしい。私はというと、全然痛くなかった。気持ちいい。ウチュウジンダベッドに仰向けになりながら不調も話しつつ触診をしてもらった。

次に普通のよくある診察ベッドみたいな所でうつ伏せに寝た。

先生は、背骨や頚椎を丁寧に診ながらその周りの筋肉をほぐして、ここ痛いですねの場所を黙っていてもついてきて、ほぐしまくってくれた。体制も色々に変えて。

まあ、少々は痛いです。でもイタキモの範疇、そして丁寧。首のリンパも背骨の癖もしっかりと入念に診てくれて不調の説明も受けた。

自分では、立ち仕事な上おまけに姿勢の悪さも自覚があり、他にも不調はあちこちに感じていて乱れまくりだろうと思って臨んだけれど、

「特にすぐどうこうした方がいい所もなくベースもいい身体ですよ。」と言われた。不調の具合や程度によって、施術を受けた時の痛みの感じ方が違うらしい。

皆に聞いていた痛い試練を乗り越えるはずの道場は、私にとっては日常の疲れを癒してくれるご褒美の極上リラクゼーションサロンだった。
先生の施術や人柄が総じて気持ちがいい道場(整体院)です!!!これからも整えてもらいに行かせていただきとうございます!!!!!

「自信もってくださいね!」

毎度帰り際、先生が見送ってくれる時の言葉が私の肩を叩いてくれるようだった。

それはとにかく明るく心地よく『安心してくださいね!』にも感じた。だから「自信持ってくださいね!」と言われると「はいてますよ!」と答えそうになった。

とにかく明るい安村みは微塵もない先生に感謝を込めて会釈をし、身も心も軽くなった私は安村ポーズで整体院を後にした。

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