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【山羊日記】禁句

私がnoteで詩やエッセイや雑多な文章を書いていることを知っているリアルな人間は片手で数えるほどだ。
(リアルとはSNS以外の関わりがあることをさしている)

そもそも私が詩を書いていることすら周りは知らない。

なのでたまに無性に寂しくなる時がある。

ふと、スマホのLINEを押してしまいそうになってはやっぱりやめようとひっこめるを繰り返す。

でも、今話したいことがあるのに…。

きっと信じてないのだと思う。
リアルの友人に話してしまったら、ここだけの秘密ですまなくなるに決まってる。

あっという間に「誰から聞いたの?」となるに違いない。

別に知られて困るわけでもない。
悪いことをしてるわけでもなし、何をそんなにおそれているのか。

友人は友人でSNSをしているわけで、詳しいことは知らずともひとりひとりに不特定多数のネットワークが存在している。
その見えない線から枝分かれして私も関わってしまうのが厄介だと警戒しているのだと思う。

もともとこういったソーシャルネットワークとは無縁でどちらかといえば抵抗の方が強かったし、今も慣れたわけではない。Twitterをはじめるのにどれほど勇気が必要だったか…。

ただ、はじめたころよりはさすがに今は落ち着いて使っているとは自覚している。(本当に少しだけだが)

リアルの友人に創作していることで生じるほんの些細なあれやこれやを話したい。聞いてほしい。知ってほしい。

短い今年の秋、残暑から突然の晩秋の夜にうっかりするとLINEのアプリを押してしまいそうになる。


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