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【山羊日記#12】またね、ジャガーさん

そうかぁ…
ジャガー星に帰還…
ジャガーさんの意思により非公表か…

寂しいなぁ
悲しいなぁ

ジャガーさんの帰還の報道はニュースのトピックで知っていた。
それにあれからだいぶ経っている。
なぜ今ジャガーさんのことを思っているのかというと「月曜から夜更かし」の再放送を観たからだ。
ジャガーさんの帰還特集だった。
冒頭からジャガーさんの所属事務所からの公式コメントがテロップと共にかしこまって読まれた。
バラエティー番組で真面目な空気になった。

あ、
これはジャガーさんへの敬意と感謝が込められている。
番組制作側の笑いもまじえての最大限の構成だ。
村上さんとマツコさんの巧みなかけあいに良い意味でジャガーさんの個性を尊重する為の曖昧さを残す仕上がりを肌で感じた。

チクチクと刺さる「帰還」の変換。
その意味は断定されないが、重みは感じた。

そもそもジャガーさんとは

ジャガーさんは千葉県の超がつく有名人。
今では日本中のジャガーさん。

私がジャガーさんを知ったのは六年程前。
職場で上司から
これ、面白い動画
と、みせてもらったのがきっかけだった。

「ハロジャガで~~~!み~んなげ~~んかあ~~~い」

お世辞にも聞き取りやすい音声ではなかったのでなんとなーくこのようなことを言ってるのかなーから始まり、サイケデリックなドヨンドヨンでギラギラな背景にタイトで派手な衣装のこれまた派手なメイクとヘアーのジャガーさんがゆっくり動いている映像。
その飛び抜けた世界観に笑いを我慢出来ず、職場で思いっきり大爆笑した。
自分の反応が嬉しくてニンマリと上司の人が誇らしげにスマホを持って立っていた。

その見た目から察するにヘヴィメタな激しい音楽が流れるのかとおもいきや、平和そのものの幼稚園のお歌の時間のようなメロディが流れ始めた。
そしてジャガーさんはハスキーボイスでうにゃうにゃと囁くように歌うのだった。

まだガラケーだった私にその上司は仕事中、休憩中問わず頻繁に前触れもなく突然目の前にその動画が流れるスマホをヌッと出してきた。

私は愛想笑いではなく心から面白かったので褪せることなく毎回初見のように大爆笑した。
ジャガーさんは予想以上に私にはどストライクにツボだったのだ。

時は流れその職場のことも思い出すこともなくなっていた頃だった。

スマホのニュースのトピックに記事があがっていたのを目にして正直「?」となった。

そこには断定的な解説もなく曖昧にジャガーさんが無期限でジャガー星に帰還とあっただけ。

ジャガーさんは年齢もないし病気もない、つまり亡くなることもない(という設定)
年齢による引退も否定される。
結局のところその記事の内容が掴めない。
ただ、メディアでの露出は無期限で予定がなくなったということだけは伝わった。

そして今「月曜から夜更かし」を観て
自分なりに思うところがあった。
自分なりの解釈にたどりつけた。

ジャガーさんらしく、最後までフレーフレー!と、前向きに明るく手を振って
いってらっしゃい!また、ジャガー号に乗って地球に遊びにきてねーと
そうしてくれと言われてるような気がした。

お姿をテレビで拝見出来ないのは寂しいが、ありがとうございましたと笑っていなきゃ。

ジャガーさーん!
ありがとーう!

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