『物見の文士-狸囃子が聴こえる-』電子版コミックのご紹介
著作紹介にあたってのご挨拶
こんにちは、晏藝でございます。
今回は私、漫画描き晏藝(芸)嘉三の著作『物見の文士』シリーズの『狸囃子が聴こえる』についてのご紹介をさせていただきたいと思います。
本作はR5年の10月現在、広域WEB書店様にて電子書籍にてご配信いただいております読み切りの短編漫画作品です。
本来はTwitterXに、発行元さんの公式試し読みがありまして、自身のマンガフォリオにリンクを作成して楽をし…
いえ、時短しておりましたのですが、
マスク卿の変より以降、Xではログオフユーザーに容易に見ていただけなくなってしまったため(マジかぁ~…)気を取り直して、これからは自作品一つ一つについて、noteさんに作品紹介文や作中では省かれている説明と裏話に、試し読みを添えてアップしていきたいと思います。
どれも、丹精込めて制作した作品です。
これを機に、この場で作品との良い出会いをしていだたける方がいらっしゃいましたらば、作者も幸いでございます。
一回目の今回は拙作『物見の文士』シリーズから、
私の最後のアナログ原稿でもあります『狸囃子が聴こえる』篇のご紹介でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
▼ともかく漫画の試し読み!
というお方は、下記の目次リンクからお試し読みをご選択くださいませ。
『物見の文士-狸囃子が聴こえる-』作品紹介
《ストーリー》
時は明治初期、怪奇幻想ものを得意とする人気文筆家「先生」こと夜都木周平がまだまだ無名だった頃のお話です。
怪奇幻想譚や化け物話を愛好する夜都木先生は、同じ趣味を持ち、自身の作品の愛読者でもあるお光という少女と繁く文を交わしていました。
昭和風に申し上げると、ぺんふれんどでございます。
先生の作品が少しずつ世に出回り始めるようになった頃、突然、お光からの便りが絶えてしまいます。
心配になった先生は、お光の住む本所の住所を訪ねてみようと思い立ちます。
霧雨の降る初夏の本所にて、先生がお光の行方をあたってみると、
この辺りでは「そのような娘は聞いたことがない」と近所の人から言われてしまいます。
そして何と、お光からの文を見た大家さんから「これは近くに住む重婆さんの字だ」と告げられます。
さて、夜都木先生がずっと文通を続けていた少女、お光は重婆さんが騙った存在しない少女だったのでしょうか。
いよいよ所在を訪ねて見るとそこには…
という所までが『物見の文士-狸囃子が聴こえる-』の冒頭です。
この辺りまでの試し読みページの画像を巻末にお付けしておりますので、よろしければぜひご一読くださいませ。
さて以下は、制作裏話など入りのオマケ記事でござます。
制作の裏話とか雑学とか
▼【東亰】
『物見の文士』は、明治初期の日本を舞台にイメージした作品です。
明治初期、江戸から東京になった頃の東京の表記は【東京】または【東亰】だったりします。
後者の表記は、少し時代が初期から下がるとあまり見られなくなってきます。
試し読みをご覧いただくと分かりますが、本作では私は東亰表記「とうきょう」読みを採用しております。
ちょっと現代と違う表記にする事でファンタジー感を出したかったのと、「何だろう?この字」と知らなかった方にも、人の積み上げる歴史の面白さを調べていただく取っ掛かりになるかもという願いでもあります。
さらに、これらの読み方も昔は「とうきょう」と「とうけい」のどちらも二通りあったようですが、次第に「とうけい」とは言われなくなります。
消えたとうけい読みについては資料を読んだ時にも、特に理由には調べあたらなかったのですが、これは個人的に思う所があります。
東京は初めは、東京府でした。そして東京市が出来ます。最後に両方が廃止されて、東京都となります。
これを関東弁で発音すると「とうきょうふ⤵」より「とうけーふ⤵」の方が若干言いやすい感じです。
次に「とうきょうし」はそこそこ言いやすく「とうけーし」はすらっと言えるけど、聞き取りにくい感じ。
最後に「とうきょうと」は言いやすいですが「とうけいと」はもはやキツイ。チカラが入って若干コケコッコみたいになる。
このへんが「とーけー」発音がなくなった理由では?と勝手に思っております。
▼【三つのB】
映画などでは、三つのBを出すと支持を得やすいの法則があるそうです。
これすなわち
BABY (子供、赤ちゃん)
BEAST (獣、動物、野獣)
BEAUTY (美人、素敵なおねいさん)
ですね。
これは読み切りのお話どうしようか、題材は本所七不思議が良いなぁと思っていた時に枠組みが決まらず、そうだこの3Bを使ってみよう!と、キャスト配置を決めた作品です。
実際はBABYに少女お光、BEASTポジションに長吉狸、そしてBEAUTY役には先生でよかろう。おねいさんは出ん。我慢せよ。
みたいになっておりますが。
往復書簡ものも一度描きたかった題材でした。
しかしやはり、伝統的な怪奇幻想ものには人感のない人外めいた美人がロマンだね!
と思っておりまして『物見の文士』シリーズの昼行燈、夜都木先生のビジュアル設定は一応それに準じたものにはなっておりますので、一応これも3Bのくくりという事にてご容赦いただきたく。
では、最後にお試し読みと作品主要リンクを貼って締めたいと思います。
電子版総ページ数32ページの読み切り『物見の文士-狸囃子が聴こえる-』冒頭だけでも。よろしければ製品版でもお試しいただけたら幸いです。
***お試し読み***
カラー表紙と冒頭二色漫画はデジタル描きおろし、モノクロ本編はアナログ作画です。
写植・タイトルロゴ・書籍化デザインなどのご編集は発行元の株式会社コンパス様でございます。
それでは『物見の文士-狸囃子が聴こえる-』冒頭6ページ試し読みをどうぞ。
と、各電子書店様での試し読み可能ページはこちらまでとなっております。
発行元公式様のTwitterですともう少し読めたのですが…
しかし、Xでも貼るには貼れそうなので二枚貼り付けておきますね。こちらは冒頭9Pまで読めます。
左上のコマタッチから左方向にスワイプでお読みください。
いつまで表示できるかなぁ…頼みますよイーロンさんnnn…。
ここまで読むとちゃんと表題の狸さんまで出て来ます。
▼マンガノさんの晏藝嘉三マンガフォリオ・単話版『物見の文士』シリーズの、主要お取り扱い電子書店様のリンクまとめです。
現在、一部ストア様にてセールもやっておりますのでこれを機によろしければ。
開催期間は、2023/09/30~2023/10/13となっております。
対象ストア様(敬称略・順不同)
Renta!、Kindle、ebookjapan、LINEマンガ、dブック
DMM.com、Amebaマンガ、pixivコミック、BOOK☆WALKER
ブッコミ、ブックライブ、auブックパス、Reader Store
U-NEXT、DLsite
それでは、最後までお読みいただき有難うございました!
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