見出し画像

黒川あかね 研究結果報告

1.はじめに

本記事をご覧いただきありがとうございます。
愛知のカードゲーマー、アキ(@aki_yui0420)と申します。
初めましての方は初めまして。お久しぶりの方はお久しぶりです。それ以外の方はいつもお世話になっております。

以前の記事から半年以上経ってしまいましたが、久々の自信作ができあがったので紹介しようと思い、再び執筆活動を行うこととしました。

今回は、2023/12/08に発売された【推しの子】から、《完璧なトレース 黒川あかね》を採用したデッキを紹介させていただきます。

目の光すらトレースするのは凄すぎんか…?

発売翌日に開催されたWGP京都地区ネオスタンダードでは、今の50枚になる前段階の山で挑みましたが、予選3-2と勝ち越しはできたものの結果は振るわずとなってしまいました。しかしながら、相当なポテンシャルは感じました。

前置きはほどほどに早速本題へと移っていきます。

2.デッキリスト、各カードの採用理由

こちらのリストを基に解説を進めていきます。※今回も互換名を使用して解説しています。ご了承ください。

● レベル0

採用枚数は合計17枚。

《陽東高校芸能科 ルビー》

CX入れ替え+「霞」互換。
システム兼アタッカーとなり、デッキスロットの圧縮にも役立っています。
アタッカーとしては、パワーが2000しかない為に少し物足りないと感じますが、後述する《スカウト アイ》でサポートすることにより、3500アタッカーとしての運用が可能になります。
デッキの性質上、CX連動をし続けなければならない為に増量も視野ですが、現状は1枚採用にとどめています。

《スカウト アイ》

互換としては、プロセカの天馬司や、ホロライブの常闇トワ互換。
タイトル的に0レベルのキャラは、パワーラインが500~1500あたりの低いものが多く、レベル0帯の攻防で相手のキャラを倒せないことがしばしばあります。そんなカード達もアタッカー並のパワーに変えられ、なおかつ手札アンコールも与えられる為、使い勝手が非常にいいカードです。
競合相手としてはちびアクアが挙げられますが、パワーを先振りする《ちびアクア》を採用してしまうと、デッキの性質上、マーカーチェンジ後の《完璧なトレース 黒川あかね》にパワーを振ることができない為、後振りできる《スカウト アイ》の採用となっています。
3枚採用。

《大人の役目 アクア》

「収録中」互換。
デッキに門トリガーのCXを大目に採用している性質上、手札にCXを抱えやすいデッキとなっています。そのケア用で採用しています。
ではなぜ4枚も採用しているのかというと、複合の記憶テキストで山札の上2枚の中から好きなカードを手札に加える効果が強い為です。
たとえこのカードの登場前に、手札にCXが1枚も無かったとしてもCXにアクセスできる可能性がありますし、またCXが必要無いタイミングだったとしても、
①山札の上2枚からCXをゲット
②収録中テキストで控え室のキャラに変換
という動きが可能になります。
潤滑油的な役目が非常に大きい為、厚めに4枚採用としています。
《"B小町" アイ》が思い出にある状態でプレイすると記憶テキストが強制発動してしまい、最後に手札を1枚捨てなければならない点には注意です。
記憶条件下では、最低でも山札の上1枚は手札に加え、手札を1枚捨てなければならないということだけは覚えておきましょう。

《お仕事デート 黒川あかね》

このデッキのエンジン。
伝わる人はあまり多くないと思いますが、冴えの英梨々に近しい効果を持っています。後述する《お仕事デート アクア》の起動効果のコスト軽減、共鳴テキストでの手札補充と、まさにエンジンです。
引かなきゃ始まらない為、文句なしの4枚採用。
マーカーに入れる効果は、山札を見たら強制で入れないといけません。「山札を見たらCXだったから止める」ということはできない点は注意が必要です。

《花火イベント 黒川あかね》

「星杏」互換+Xルック。
主な仕事はCXを手に入れることです。
保険の意味合いが強い為、1枚採用。

《"B小町" アイ》

「レイア」互換。
正直入れたくない。
このカードのせいでレベル0帯のパワーが下がっていると言っても過言ではない。でも入れないと、《完璧なトレース 黒川あかね》のテキストが発動しない為に入れざるを得ない。
思い出に1枚はないとデッキが成り立たない為、泣く泣く4枚採用。


● レベル1

採用枚数は合計7枚。

《父親との繋がり アイ》

最大6000アタッカー。
アタックした際に山札を2枚まで見てトリガーを操作できる為、《お仕事デート 黒川あかね》との相性から採用しました。
レベル1のメインアタッカーの為、4枚採用。

《炎上対策 有馬かな》

レベル2「ガッツンダー」。
複合テキストとして、CX発動時にキャラ1体にパワー3000を振ることが可能です。
タイミングがCXが置かれた時なので、マーカーチェンジ後の《完璧なトレース 黒川あかね》にパワーを後振りすることも可能です。
2枚採用。

《悪役 アクア》

レベル1のCXコンボキャラとして採用しました。
レベル1のCXコンボキャラとしての競合相手は間違いなく目立つ為の努力 黒川あかねとなると思いますが、今回は《悪役 アクア》を採用。
この連動を選択した経緯は後述します。
1面連動で事足り、《"B小町" アイ》等から持ってくればよい為、1枚採用。


● レベル2

採用枚数は合計8枚。

《メモ魔 黒川あかね》

助太刀発動時、相手の山札の下から<芸能界>のキャラ体数分のカードを控え室に送ることができる、3000助太刀。
早出しした《プロファイリング 黒川あかね》を守ることはもちろんですが、ホロライブのぐらや、パズドラのネイのCXコンボの成功率を下げる可能性のある、攻め札としての見方もできます。
1枚採用。

《犬猿の仲? 有馬かな》《犬猿の仲? 黒川あかね》

謝罪会見クロヱマリン」互換。
レベル2で《完璧なトレース 黒川あかね》を早出しした際に横に添えたいサブアタッカーとして採用。
手札のキャラ1枚をコストに、1ストックを踏み倒しつつ登場する為にコスパが良い。パワーラインも自ターンで最低10500と11000となる為に優秀。
ただ《完璧なトレース 黒川あかね》を2体早出しできた進行の際は、後列のシステムをどかさないといけなくなる為、この枠はタチの悪い勧誘 アクアと採用を迷っているところでもあります。
現状は2枚ずつ採用。

《お仕事デート アクア》

レベル比例応援。
起動効果は4コストと重たいですが、《完璧なトレース 黒川あかね》のマーカーチェンジ前である、《プロファイリング 黒川あかね》を手札から早出しすることができます。
通常の8門構築だと自身登場+起動効果で最大5コストかかってしまいますが、今回の構築はレベル1のタイミングでスタンバイCXから登場させることが可能な為、道中でストックを使う選択肢を増やすことができます。
相方である《お仕事デート 黒川あかね》で起動効果のコスト軽減も可能な為、都合良くデッキが動けば最低1コストで《プロファイリング 黒川あかね》を早出し可能です。
ホロライブのトライアルデッキに似たようなレベル比例応援達がいますが、あちらと違って起動効果の発動条件に自身のレベルが指定されていない為、稀にレベル1から《完璧なトレース 黒川あかね》で攻めることも可能となっています。
手札に集まってしまっても困る為、2枚採用。
場合によっては3枚でもありです。

《本番前 ルビー》

思い出飛ばしの3000助太刀。
《メモ魔 黒川あかね》同様、早出しした《プロファイリング 黒川あかね》を守るために採用。
「アタックの終わり」条件や「他4体」の条件の詰めカードや防御札が増えてきており、それらを見る為に《メモ魔 黒川あかね》と散らしての採用です。
1枚採用。


● レベル3

採用枚数は合計10枚。

《プロファイリング 黒川あかね》

登場時に手札1枚をコストに、山札のキャラを2枚サーチすることが可能です。
複合効果は何やら難しいことを書いていますが、要するにクライマックスフェイズの始めに手札の《完璧なトレース 黒川あかね》をこのカードの上に重ね、ターン終了時に重ねた《完璧なトレース 黒川あかね》が手札に戻ってくるだけです。
ただ注意すべき点は、手札に戻るタイミングがターン終了時な為、アンコールステップで重ねていた《完璧なトレース 黒川あかね》が控え室に送られてしまうと、このカードもろとも控え室に行ってしまい、手札を1枚欠損する羽目になります。不用意なチャンプアタックや助太刀圏内でのアタックには十分注意しましょう。
デッキの核の為、4枚採用です。

《完璧なトレース 黒川あかね》

お待たせいたしました。メインコンセプトとなるカードです。
CXコンボの記憶テキストは《"B小町" アイ》が思い出にあり、かつこのカードの下にマーカーがあれば、アタック時に相手だけモカ+ストックヒールができます。
オバロのアインズのように、CXコンボを多面連打すればするほど強いカードとなっている為、積極的に毎ターン狙っていきたいところです。
自ターン中はパワーが3000上がる為、レベル比例応援+CXで14000でのアタックが可能です。
《プロファイリング 黒川あかね》で述べたデメリットもある為、相手の助太刀やパワーラインには最新の注意を払ってアタックしましょう。
今回のデッキでは先に述べたようにCXにスタンバイを採用していますが、このカードは下にマーカーが無いとCXコンボが発動できない為、相手がプリコネでアオイに友情コンボをしてもらわない限りは、スタンバイで登場させる価値がないことを覚えておいてください。
コンセプトの為、4枚採用。

《吸い寄せられる天性の瞳 アイ》

特徴1500応援。
ペルソナのアルセーヌのような発動条件と詰めテキストを持っています。
盤面のパワーラインの底上げは当然ですが、2,3回目のアタックでスタンバイをトリガーして前列への登場に成功し、かつ相手の前列を全員リバースできていれば、ダメ押しの実質4パンが可能となります。
2枚採用。


● クライマックス

当然8枚です。

《徹底した役作り》

《完璧なトレース 黒川あかね》の対応CX。
これに関しては減らす理由がなく、減らす意味も分からない為に当然4枚採用。

《打算と策略のキスシーン》

おいアクア、そこ代われ!
…失礼しました。

今回は採用していませんが、《打ち上げ アクア》の対応CX。
イラスト見てるとムカついてくることもあった為、一時は劇団ララライの天才役者の方を入れて、「マリガンで捨てて1連動詐欺をするんや!」となんとか自我を保っていた時期もありました。
…いい加減本題に入ります。

初期段階は《吸い寄せられる天性の瞳 アイ》を多めに採用した上での4スタンバイ4門で構築していましたが、レベル0-1でスタンバイをトリガーした時に出したいものがあまりにもおらず、過剰と判断したためスタンバイを減らして空の門トリガーを採用することとしました。
しかし、今現時点でも2スタンバイ6門か3スタンバイ5門とするかは非常に悩んでいます…
一旦1枚。

《漫画原作ドラマ》

《悪役 アクア》の対応CX。
《お仕事デート アクア》の早期召喚はもちろん、レベル2以降は《吸い寄せられる天性の瞳 アイ》《プロファイリング 黒川あかね》の設置と仕事がかなり多いです。しかし先に述べたように、1ターンで複数トリガーしてしまっても腐ってしまうので、少し枚数を抑えた採用です。
現状一旦3枚。


3.なぜ8門構築ではなくスタンバイを入れているのか?

どうして8門構築ではないのか?と気になる方も多いと思います。
《目立つ為の努力 黒川あかね》採用の8門構築のメリットはいかにあると思います。
①手札が増える
②ストックが増える
③CXの連打がしやすくなる

①は《目立つ為の努力 黒川あかね》のCXコンボで《完璧なトレース 黒川あかね》《プロファイリング 黒川あかね》がサーチできる為、手札が増えるとまではいかなくとも枚数消費は減らすことができます。
②も同様に、シンフォギアの響のようにCXコンボでコストのいらないツインドライブができる為、純粋にストックが1つ増やせます。
③は言わずもがなですが、CXでCXを拾えるので連打がしやすくなります。

しかし、スタンバイCXを使用しても《悪役 アクア》のCXコンボで手札が増やせ、《お仕事デート アクア》をコスト0で登場させることがコンセプトなので実質ストックが1つ増えているとも考えられます。つまり、①と②はどちらでもほぼ同じということになります。(暴論)
そして③に関してですが、デメリットで述べたように《プロファイリング 黒川あかね》がバトル負けしてしまうと、性質上手札が-1となってしまいます。門をトリガーして門を回収しても、《プロファイリング 黒川あかね》が舞台から去ってしまっては元も子もありません。そこでバトル負けしないようにスタンバイをトリガーさせて《吸い寄せられる天性の瞳 アイ》を登場させ、少しでも生存率を上げようと考えた結果、現在の構築になっています。

あとネガティブ発言をするなら、「オカケン」互換が無くて「フィレス」互換しか無いこのタイトルで、1連動を集めてくるのはなかなか骨が折れそうと感じたところもあります。


4.プレイ方針やマリガン基準など

■プレイ方針

・レベル1でのアタック時には、最低でも1ストック持った状態を目指す

《お仕事デート アクア》の起動効果は4ストック必要な為、最低限それだけはストックがあるように動きます。またこの時に《"B小町" アイ》は極力アタックに参加させ、可能であれば相手のキャラに自らチャンプアタックし、積極的に思い出に飛ぶように動きます。
《"B小町" アイ》がデッキの要すぎる為、相手に踏んでもらった時に思い出に飛ぼう等という甘い考えは捨てたほうがいいです。意地の悪い人は一生サイドアタックを繰り返してきます。一方的に負けるのも勿体無いので、可能であれば《スカウト アイ》《悪役 アクア》などでパワーをサポートし、パワー相打ちができるようにバトルするとより良いです。

・相手が早出しメタ系統を持っている場合は不用意にマーカーチェンジをしない、もしくはサイドアタックを駆使する

早出しメタを受けてしまうと一気に手札と盤面のリソースを失ってしまいます。
可能ならマーカーチェンジをせず、《スカウト アイ》《プロファイリング 黒川あかね》に手札アンコールを与えつつ戦ったり、サイドアタックが可能ならサイドアタックを駆使して点を入れることを心がけましょう。
脳死のフロントアタックは禁物です。

■マリガン基準

《漫画原作ドラマ》《お仕事デート アクア》がある場合
元コンセプト通りにレベル1時点で《お仕事デート アクア》が控え室にいる状態を作り出したいので、《漫画原作ドラマ》とレベル0のキャラを残して《お仕事デート アクア》をマリガンで捨てる。

《漫画原作ドラマ》《お仕事デート アクア》のどちらかがある場合
レベル0のキャラと上記どちらかを残してあとはマリガン

《漫画原作ドラマ》《お仕事デート アクア》のどちらもないが、《お仕事デート 黒川あかね》がある場合
8門構築のように《お仕事デート 黒川あかね》を後列に2面配置してレベル2から早出しを行う進行の方がスマートですので、それを狙います。
もちろん、途中でパーツが揃ってきたならコンセプト通りの進行に路線変更しても大丈夫です。

④何もない場合
全てマリガンし、人生を天に委ねましょう…


5.環境における有利不利

規制前のタイミングですので、一旦は何も書きません。
強いて言うなら、レベル2までレベル1の延長を行ってくるデッキには有利、先上がり面取りを行ってくるデッキには不利といったところです。
来期の環境が見えてきたら追記するパートにします。


6.今回は不採用となったカード


《目立つための努力 黒川あかね》

一瞬、夏を満喫しすぎてとんでもなく日焼けしたのかと思った

まあまず語るならこれでしょう。
デザイナーズとしてこれを使えと言わんばかりのカードですが、レベル1までにこのカードを複数枚と対応CXを集めるには、とてもじゃないけど向いてないプールだと考えたので不採用としました。

■《私たち目線の今ガチ》

《お仕事デート 黒川あかね》で持ってこれる対象のカード。
レベル2までとレベル3から効果が変わってしまう為に非常に使いづらさを感じて不採用としました。

■《大根役者 鳴嶋メルト》

通称「コロンビア」互換。
レベル1でスタンバイをトリガーした際に一番出したいカードです。
今回は「謝罪会見」セットに枠を取っている為に不採用としていますが、このカード+何かという組み合わせで枠埋めをしてもいいかもしれません。


7.おわりに

いかがでしたでしょうか?
今回は前回と違って実績としてはそこまでですが、いい感じに仕上がったのではないでしょうかといった感じです。
TVアニメの2期もあり作品人気的には追加も見込めるんじゃないかなと期待しています。
その際は《B小町 アイ》の同名異能力が欲しいなーと期待しています。

テンプレートの理解も大事ですが、ヴァイスの楽しみ方はそれだけではないので、皆さんもいろんな形のデッキタイプにぜひ挑戦していってください!

お次はマクロスΔか青ブタあたりを考えていますので、そのころにお会いしましょう!

では!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?