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電子書籍をいかに売るか Ⅰ

電子書籍をどのように売るべきかという問題は、有名ブロガーのような知名度がない人にとって実に切実な問題です。

せっかく一生懸命書いたのに誰も買ってくれない。

そればかりか誰にも気づいてもらえない可能性も十分あり得るのです。

では、私たちは有名ブロガーたちのマネをして、今からブログを立ち上げてせっせと記事を書いていくべきなのでしょうか?

ある意味、その方法はもっとも地道で確実な方法だといえるでしょう。しかし、今までほとんどブログ向けに記事を書いてこなかった人が、いきなり1日に何本もの記事を書いていくのはなかなか大変なことです。

それに、いくら多くの記事を書いていったとしても、有名ブロガーの記事数にはとうていかないません。

そこでここではそうした方法と全く違った方法で電子書籍を売る方法を紹介していきます。

自分が書きたいのは「ブログ」ではなく、あくまで「本」と心に決めている人は、この方法を参考にして自分なりの売り方を模索してみてください。

「電子」の常識を知る

一般的な紙の本と電子書籍では何が違うのでしょうか?

まず、どうしても知っておかなければならないのは出版にいたるまでのスピードの差です。紙の本では一冊の本を完成するまでに数ヶ月かかるのに対し、電子書籍は準備さえ整っていれば、わずか1時間程度。遅くても1日あれば出版できてしまいます。

その結果、電子書籍は今、ものすごい勢いで増え始めているのです。もうお分かりでしょうが、そんな中であなたが仮に一冊の本を出版しても、膨大な数の書籍の中に埋もれてしまうのは当然のことです。

これは例えば、ブログの世界でも同じです。あなたがどんなにすばらしい記事を書いたとしても、1記事しかなければほとんど気づいてもらえません。10記事、50記事でも同じです。100記事でようやくわずかに読まれるようになる感じです。

ではいったいどうすればより読まれるようになるのでしょうか?

その答えは簡単です。通常の人では難しいほどに記事数を増やせばいいのです。現在でいえば、100記事~500記事程度のブログは努力さえすれば誰でも作成できます。しかし、1000記事以上となれば話は別です。これだけの数のブログをコツコツと作成するのはなかなか難しいことです。

つまり、ブログは1000記事以上作成して初めて「一人前」と認められ、市民権を得られるのです。

電子の世界では「圧倒的な数がすべてを支配する」という原理原則があります。これは「100記事は多い」という通常の感覚とはまるで別物です。数千や数万、数百万の単位が基本となるのです。

ここから分かることは、どんなに内容がすばらくしても、数が少なければ少ないほど確実に埋もれてしまうという事実です。そして逆に数が多ければ多いほど、その内容に関わらず、読まれる可能性が高まる傾向があるということです。

電子書籍においても同様です。

一冊から数十冊レベルであれば、たいていの人はクリアできます。しかし、数百冊レベルというのはなかなか難しいでしょう。その数で販売されば、必ず何冊か売れるはずです。

そして、その中からヒットしたものを改良したり、シリーズ化したりすることによって、さらに利益を拡大することができます。

電子書籍は分割して売るべし

しかし、数百冊の本を販売した方がいいと言われても、どうやって書けばいいのか分からないという人もいるでしょう。

たしかに一冊の本を仕上げるのはなかなか大変なことです。時間も労力もかなりかかってしまうに違いありません。

しかし、電子の本は決して紙の本と同じではありません。電子書籍を利用している人は、紙の本と違ったところに魅力を感じている人も多いのです。

例えば、本の長さです。紙の本に親しんでいる人からすると、数百ページあるのは当たり前のことです。一方、電子書籍を利用している人は「長ければ長いほどいい」とは決して考えません。短くても自分の興味のある部分だけ読めればそれで十分なのです。(※これはPCやスマホ、タブレットのディスプレイ上で読書する人が多いことが原因。電子書籍リーダーを使っている人はまだ少ないです。)

おまけに十章ある千円の本が、一章あたり100円ほどで販売していたら、とても得をしたような気分になります。そうなると、再び電子書籍をリピートして買う確率も高くなるでしょう。

つまり、電子書籍として販売する場合、数百ページあるものは分割して安く販売した方がはるかに売れる確率が高まります。電子書籍で100冊出版するというのは多いように感じてしまいますが、実は10冊分、紙の本を仕上げるのと同じ労力で済むのです。

「いかに売るか」よりも「いかに生み出すか」が大事

もちろん、紙の本を一冊仕上げるというのもなかなか大変なことです。コンスタントに原稿を書き続け、それと同時に宣伝もしなければならないことを考えると、かなり大変になることは明かです。

そこでなるべく創作活動に支障が生じずに、同時に出版する本の広告にもなるような方法が必要になります。SNSを使って自分の本の宣伝をする方法はその主たるものです。

しかし、ここでは、あくまで「創作」そのものに焦点を当て、生き生きと創作に打ち込みながら同時に宣伝していく方法を考えていきましょう。

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電子書籍をいかに売るか Ⅱ

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