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つながっていてもつながらない SNSのもう一つの使われ方


先日、衝撃的なブログを読んだ。

ぼくのフェイスブック術:「全ての人」の「フォローをやめる」


ブログを読んでわかる通り、この方はFacebookを利用してながらも全ての友人のフォローを外している。

Twitterでも同じような使い方をしているらしく、友人のフォロワー数は実質「0」のようだ。

SNSといえば、友人や知人などはごく当たり前にフォローするもの。

仲がいいのにフォローしないのはリアルな関係にも影響を及ぼしかねない恐れがある。

それなのに関わらず友達をフォローしないのはなぜだろうか。

SNSで友人をフォローしない理由

ブログでは「フォローをしない(してない)3つの理由」が説明されている(※理由は3つのはずだが、なぜか4つ目の理由も含まれている)。

①心がざわつかないように!

②全て見てる時間がない!

③自分のタイムラインは極力自分の投稿オンリーにしたい!

④24時間オンライン状態を防止するため

この方のFacebookでの友人数は1,000人を突破しているようなので、②の「全て見てる時間がない!」というのは当然の結果だろう。

空き時間では多少チェックできるかもしれないが、それを1日中やっていると、①にあるように心的な負担も増えてくる。

また、④にも書かれているように、24時間オンライン状態を続けていては、自分のための時間もなくなってくる。

自分の投稿だけを見る?

SNSで友人をフォローしない理由の中で、最も興味深かったのは、③の「自分のタイムラインは極力自分の投稿オンリーにしたい!」である。

ブログの中では③の説明として以下のようにコメントされている。

自分のタイムラインは、極力自分が関わっている事で満たしたいです。

先に述べた通り、SNSで流れてくる膨大な情報の渦に巻き込まれると、自分の時間が持てなくなったり、心理的な負担が増えたりする。

それを避けるためにはタイムラインから流れてるさまざまな情報を見ずに、自分の興味のある情報だけを受け取った方がいい。

この考え方は、現代のように膨大な情報が飛び交う状況で、自分の身を守るための「護身術」として受け取ることができる。

SNSから得られる情報はさまざまなものがあるが、それがすべて自分にとって必要なものではない。

ある程度情報を取捨選択するのは仕方がないことなのだろう。

SNSの2種類の使われ方

これまでの考察で、SNSには2種類の使われ方があることが分かる。

一つはSNSの情報を取捨選択しつつ情報を発信する使い方。

そしてもう一つは情報を取捨選択せず他者の情報をただ受け取るだけの使い方である。

前者はSNSであっても主に検索を利用し、必要な情報だけを取得して自らの成長に役立てる。

一方、後者はタイムライン上からそのまま情報を受け取り、その引き替えに時間と心的な負担を強いられる。

両者の差

SNSは現在最も影響力を持つメディアだと言われている。

そのため個人だけでなく企業ですらフォロワー数を増やすことにやっきになっている。

しかし、実は実際に影響力があるのは情報を取捨選択しない無防備な人に限られている。

彼らは好んでタイムライン上から流れてくる情報を読み続け、そこで何か特別なものに出会うことを期待する。

そして、膨大な時間を費やしたのにもかかわらず、結局何も得られずにそこで消耗する。


情報を取捨選択して情報を提供する者とそれをただ受け取るだけの者。

両者の差は今後ますます大きなものになりそうだ。






ぼくのフェイスブック術:「全ての人」の「フォローをやめる」

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