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情熱という非合理な価値が照らす未来

この記事はMOSH Advent Calendar 2023の17日目の記事です。


自己紹介

情熱がめぐる経済をつくりたいMOSHで、ビジネスサイドの副責任者をしている秋葉です。
私自身は「可能性を最大化する」ことをライフテーマに掲げていて、MOSHでは”情熱を持って可能性にチャレンジしているクリエイター”と、毎日を自由研究のように過ごさせていただいています。
今回の記事は、なかなか外からは見えづらいクリエイターエコノミーの現在地が伝わるような内容を書きたいと思います。


個人の専門性が買われる時代へ

Too many people overvalue what they are not, and undervalue what they are.(自分にないものを過大評価し、自分にあるものを過小評価する人が多すぎる)

Malcolm Forbes (マルコム・フォーブス)

最近ありがたいことに、数名の友人と同じようなお話をしました。
友人A:「MOSH伸びてるらしいけど、どんな事業してるの?スキルシェア?」
私:「情熱がめぐる経済をつくる」というミッション実現のために、オールインワンのEC販売プラットフォームを提供していてるんだよね!モール型じゃなくてストアフロント型で….

わかりづらいですね…。 横文字のカタカナが連なる説明を聞いてもいまいちピンと来ないと思います。
百聞は一見に如かずということで、MOSHがどんなことをしているかの一端が伝わる、ひとりの象徴的なクリエイターのエピソードをご紹介します。

YouTube広告収入 月商20万→MOSHパンスクール 月商250万

「パンでみんなを笑顔にしたい」
こんな素敵な情熱を持たれた幸せパン職人・大野有里奈さんのお話です。

大野有里奈さんのInstagram

社会人のはじまりはインストラクター。教えることは得意だけれど「何か自分のやりたいことと違う」というモヤモヤを抱えていました。
そこで、幼い頃から大好きだったパンの職人になるために決意をして単身フランスへ渡りました。男社会の職人世界や国籍による差別、幾度となく苦難や挫折を乗り越えながら本場フランスで腕を磨きました。フランスでパン職人として認められて日本に帰国。日本では培った技術や経験をもとに一流のパン屋で働いていました。
しかし、ライフステージの変化やCOVID-19でパン作りから少し離れることになりパン器具の卸売の会社へ転職。
小さなきっかけからYouTubeチャンネルを開設することになり、パン作りの情熱が蘇るとともに動画制作にのめり込みました。
「私の大好きなパン作り。これを仕事にしたい!」 そんなタイミングでMOSHと出会いました。

大野さんとのご面談でのお話より

情熱と専門性はあるけれども方法がわからない。

"YouTubeでも見られる動画なので月商50万円でも届いたら上出来です"

新しい挑戦に少し不安な表情で、サービスを始める前に目標金額は50万円と言われていたのを今でも鮮明に覚えています。

MOSHがコンセプトやサービス、販売動線や提供方法の設計支援をさせていただき、結果的にサブスクリプションのオンラインスクールで月商250万円(年商3000万規模)の事業になっています。
さらに、事業の基盤が整ったことで、パンスクールの講師養成講座やデジタルフランチャイズ展開、物販事業にも取り掛かろうとされています。
(スクールを無事開講した後に大野さんから頂いたパンの詰め合わせが美味しくて子供たちが大感激。初めてパパの仕事を感謝されました。とても嬉しかったです。)

MOSHには初公開のサービスの通知が届く [#ブランド誕生] のSlackチャンネルがあるのですが、こうした情熱と専門性を持ったクリエイターが毎分のように誕生して自分自身の新たな人生を切り拓いています。
他にも、フィットネスのオンラインスクールの販売で年商2億円の事業をつくっているクリエイターや、個人起業を支援する講座の販売で月商1億円の事業をつくっているクリエイターが数え切れないほど生まれています。

冒頭の友人からの質問の話に戻りますが、MOSHは単なるサービス販売サイトではなく、”クリエイターのビジネスインフラ”を目指しています。
そして、専門性を有したクリエイターのサービスを買いやすい状態を作ることで、何かを学びたかったり、困ったことを解決したいゲストが”よりよい情報やサービスにアクセスしやすくなる状態”につながり、結果的に世の中の課題を解決する総量を増やせると信じています。


成長する市場:2034年10兆円市場

たったひとりのクリエイターのお話でしたが、個人の活躍する時代は確実に近づいてきています。
クリエイターエコノミーの国内市場規模は、2034年に10兆円超に拡大が見込まれる成長市場と予想されています。

国内クリエイターエコノミーに関する調査結果(2022年)

現在の市場規模は約1兆円とされて、MOSHがメインで事業を展開するスキルシェア市場は3000億程度。市場規模マップを参考に他の業界と比較すると、映画市場(2612億)宇宙機器産業市場(2544億)と同程度の市場になります。

国内クリエイターエコノミーに関する調査結果(2022年)

転職してわずか1年程度ですが、この成長している市場に何か関わられたい大手企業さんとのアライアンスや協働のお話が月2~3件は転がり込んできていて、市場全体の勢いと盛り上がりを肌身で体感しています。

アテンション領域とコンテンツ領域

成長しているクリエイターエコノミー市場ですが、大きく2つの領域があると言われています。(少し古い記事ですが、個人的にはとてもしっくりくる内容なので引用します)

IS THE CREATOR ECONOMY CRATERING? BY ADAM RYAN

原文はAttentionとIntentionに分けて書かれていますが、大いに自分の解釈を交えて以下の括り方で書かせてください。

  • アテンション領域(Attention):認知

    • 注目を引く投稿内容や演出で人々の認知を獲得する

  • コンテンツ領域(Intention):提供

    • 投稿内容の専門性やナレッジに関心を引きつけ人々にサービスを提供する

YouTuberやインスタグラマーといった、いわゆるインフルエンサーと称されるクリエイターが市民権を得て、みなさんもSNSでフォローをしたり投稿を見られていると思います。
多くのインフルエンサーはアテンション領域で、面白い・わかりやすい投稿をすることで認知を獲得し、企業からのPR案件やタイアップ広告、アフィリエイトといった方法で【認知量を価値(お金)】に換えて活動しています。効率よく認知を獲得したいクライアントの企業は、フォロワー数やPV数といったわかりやすい指標を重要にする傾向があります。
インフルエンサーの事務所や広告代理店の方ともお話しますが、このアテンション領域はとてつもないスピードでインフルエンサーが誕生し、競争やトレンドの波が激しいため、活躍し続けることは簡単ではないのが実状です。(直近のステマ規制の影響を大きく受ける領域でもあります)
※誤解のないように補足しますが、PR商品の認知獲得のみならず購買までを指標にしている素敵なクリエイターや企業、サービスも増えてきています。

MOSHはこの分類でいうところの「コンテンツ領域」でサービス展開をしています。高い専門性や技術をメインに発信しており、何十万・何百万といったフォロワー数はいないがコアなフォロワーがついていることが特徴です。驚かれるもしれませんが、このコンテンツ領域ではたったフォロワー3桁(1000名以下)で月商500万程度のサービス販売をしているクリエイターもいます。

どっぷりとクリエイターエコノミーのコンテンツ領域に浸かりながら、直近は2つのトレンドをひしひしと感じています。

  1. アテンション領域で活躍しているクリエイターのコンテンツ領域進出
    フォロワー数十万人を抱えるインフルエンサーが、自身の専門性やSNSノウハウなどを題材にコンテンツ販売をする

  2. コンテンツ領域ネイティブのクリエイターの登場
    ニッチな専門領域特化でコンテンツ販売を目的にSNSで集客/発信する

こうした背景もあり、MOSHでも数多くのユーニクなコンテンツ領域のサービスのご支援をさせてもらっています。
マナー講師を養成する講座や、スポーツの身体能力を高めるスクール、囲碁の打ち方や戦術を学べるレッスン、眉毛の描き方を学べるメイクスクールといった百人百様のコンテンツが販売されています。

一度、クリエイターエコノミーの視点に戻りますと、
アテンション領域においても、6兆円といわれる広告市場のまだまだ極一部がクリエイターに投資されているに過ぎないと思います。人々の接触時間は確実にマスメディアからSNSに移行しているので、これからも途轍もない速度と規模で成長していくと考えています。
またコンテンツ領域においては、まだまだ黎明期だと感じています。各業界のトップクリエイターがコンテンツ領域でのマネタイズを成功させ始めて、徐々に業界内に広まっている状況にあると考えています。この勢いを加速させて増幅させることがMOSHに与えられた使命と思っています。
(※本当はもっと事例をふんだんに使ってご説明したいところですが、それだけでも2~3つのnoteに分けられる内容なので割愛します)


成長するMOSH:3期連続GMV成長率200%超

MOSHに入社してようやく一年と少しが経ちましたが、時空の歪みを疑うような速さで一日一日が過ぎていってます。この一年も、市場成長率を大きく上回るペースで事業推進ができ、3期連続GMV200%超の成長を継続しています。

↓事業開発の苦悩や葛藤はこちらのnoteで詳しく書いています。

雨後の筍のように新しいサービスが出てくる成長市場において、MOSHが成長し続けられている理由は【人と組織文化】が根底にあると感じています。(戦略的な観点はもっと成長できたら振り返りとして記したいです)

私がMOSHへの転職を決めた理由の1つも、人と組織文化が間違いないと確信できたことにありました。転職前に1年ほど副業で関わらせてもらっていたのですが、とにかくとにかくコミュニケーションが心地よかったです。(←語彙力…)
こんなにも思いやりを持ちつつも、しっかり物事を進める会話やテキストコミュニケーションができる組織があるのかと、感動すら覚えた記憶があります。

この感覚は入社してから1年が経ち、人数が2~3倍になっても変わっていないと感じています。前提としてMOSHで働く人たちが素敵な人ばかりということも多分にあると思いますが、組織で大切にしている4つのValuesも大きく影響していると思います。

4つのValues

すべてのValuesが大切なのですが、なかでも【Start With One / ひとりの生き様からはじめよう】というValueがMOSHの成長の源泉になっていると感じることが幾度となくあります。

平たく言うと顧客視点・顧客起点に近いニュアンスになるのですが、このValueがビジネス、PM、エンジニア、データアナリスト、CS、法務などあらゆる職能のメンバーで細胞レベルで(?) 浸透しているため、クリエイター起点で最適な情報収集や意思決定を淀みなくスピーディーに実行できます。

この1年間でも、大規模から小規模まで含めると100件以上のリリースをしていますが、【Start With One】が成長サイクルを加速させていると思います。
①クリエイター視点だからこそ、深い課題や機会が捉えられる
②クリエイター視点だからこそ、課題や機会を素早く的確に解決策を導ける
③クリエイター視点だからこそ、解決策へのフィードバックを素早く貰える

これからも事業の成長に伴って組織も大きくなると思いますが、人や文化が競争優位になり続けるような組織であり続けられるようにしたいです。

MOSHはなぜこの領域にBETしているのか?

最後になりますが、そもそもMOSHはなぜこの領域に賭けているのか?(なぜBETしているのか?)
このあたりは、弊社代表の籔さんが視ている世界観がとても示唆深く魅力的で惹き込まれるので、お言葉を少しお借りしてお話できたらと思います。

テクノロジーの進化であらゆる物事は効率化や合理化されていくことは間違いないと思います。例えば仕事を始めるときにボタン1つで自分用に様々なツールがセットアップされているような世界もそう遠くないのではないでしょうか。全ての物事が合理化していく未来において、非合理なものにこそ価値が宿ると思います。そして非合理なものの中で過小評価されているのが"人々がもつ情熱"だと考えています。数値化も合理化もできない"情熱"にこそ価値があり、この情熱の灯火が消えないように、より大きくできるように「情熱がめぐる経済を」つくっていきたいです。

MOSH代表の籔さんとのお話より勝手に解釈して記載(籔さんすみません)

どうしても二番煎じになってしまい魅力が伝わりきらないので、少しでもビビッとくるものがあった方は、ぜひ代表の籔さんとお話されることをおすすめします。人の才能を見つける能力や、個人が活躍している未来の見通しが本当におもしろいです。(DM大歓迎とのことです)

これからも、情熱を価値に換えていく方法がわからずに悩んでいる多くの人が、もっと自分らしく生きられる社会を目指して、”クリエイターのビジネスインフラ”をつくっていきます。

I have no special talent. I am only passionately curious. (私に特別な才能なんてない。ただ情熱的な好奇心をもっているだけなのだ。)

Albert Einstein(アルバート・アインシュタイン)

もしこのnoteをお読みになられて、少しでもMOSHに興味をもっていただけたらお気軽にお話しましょう!クリエイターエコノミー、事業開発、Startup転職、どんなテーマでも大歓迎です。全職種、絶賛採用中です!

X(Twitter)→ https://twitter.com/akibashunnosuke


次のアドベントカレンダーはエンジニアのひがしさんです。
ぜひ楽しみにしてください!


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