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申し訳ないが…

最初から同じ事しか言ってない。

教えてる事の話。
あさきさん、間合いやら叩き方やら、理屈に関して話をよく聞いてくれるし理解も早いんだけど…
解らない事は分からない。

そして、突然話が通じる時が来る。
教えてる醍醐味でもあるんだけど、これは必要になったから聞けるようになったんだと思ってる。
それまでは必要無いから解らない、使えない…使わない。

それが必要なレベルになったからこそ、目が向くようになったんやね。
こちらはそれまで、同じ事を言い続ければいい。
できないなら悪いんじゃなくて、芽吹くまで体を通してやればいい。
趣味ならそれで良いのよ。
仕事でも、本来はそうなんだけど…居る以上金稼げという態度で、露骨に責任押し付けてくるのはよくある話。

それはともかく。
構えからフックから鍵突きから中段廻し蹴りまで、結構な見直しができた。
特に大きいのが、今までは嫌がってた数をこなす稽古への理解が進んだ事かな。
勉強でも何でもだけど、数をこなす、というのはとても大事なのは何故か?というと。
知った理屈を試して、自分にフィードバックする作業なのよ。
だからこれが無いと、頭でっかちになる…私もよく言われたw
理屈は大事だけど、自分が納得できるまで続けてみて、自分に合った動き方を見つけるのが稽古だよ、と。

まあ、そこに辿り着く前に飽きてやらなくなったりするんだけど。
続けりゃいいのよ、飽きて投げてもまたいじって…死ぬまでには時間がある…まあ大分少なくはなったけどね私も。


これが分かるようになったみたいだから、理解も進むと思うよ。
実際、何故こう動くのか、どうしたら危なげ無く次の動作に繋がるのか、など一気に進んだ。
組手で中段上段への蹴りを止められなかった、というのも大きいのかな。

受け止めるにも方向がある。
しっかり攻撃の方向に向く、というのを、皆忘れがち。
蹴られる側の腕は、しっかり畳んで「当たっても被害を減らすように」備える。
間違っても、「受け止める」なんて考えない方がいい。
何故か?
当たらないに越した事は無いからよ。

刃物だったら?
体重倍以上ある相手だったら?
何人も相手居たら?
目に頼るのが人間という動物だから目視できない状況は避けるしかないけど、どうにもならん状況はある。
だとしたら、いちいち全部受け止めて消耗するのは避けないと。

「負けないのが大事」なのよ。
負けるのは、ころされること。
しななきゃ良いのよ。
となると、どうするべきか、という指針も見えてくるわね。


背中向けて受け止めるのも、「最悪ではない」。
でも避けるべき。
そのためにも脇をしっかり締めてあばらを締め、折られんようにして…
もう一つの手でポン、と攻撃を叩いて止める。
「はじき返す」ではなく。
「押しのける」でもなく。
「向かってくる力を邪魔してやる」。

それには力いっぱい叩かなくても、上がってくる膝を止めてやれば蹴りは無効化される。
もちろん、他が手薄になるのは承知の上で、無効化したら意識をさっさと切り替えないと危ないけど。
タイミング合わせれば相手の膝を挫けるよ。
間に合うなら足の裏で受け止めてやってもいいけど、
間に合わなければ中段なら膝を上げて変化にも備えるとなお良い…そのまま踏み込む準備にもなるし。
上段なら蹴りの反対方向へ踏み込みながら「受け流す」…これも反撃に繋ぐため。
危なくない場所への移動も兼ねて、常に居着かず動き続けるのよ。

今日のテーマはこれだったみたいね。
Sさん親子や、第一部の親子にもこれを教えた。
軽く当てる稽古の弊害で、片手で弾けると思い込んでしまっておざなりになってたんだね。
いいタイミングで指導できた。