ロマンではあるのだけど…

骨を鍛えるというか、部位鍛錬はやったなー、と。

相手に蹴られて肉離れしたので悔しくて、全力で蹴ってもらってスネで受け止める稽古したり。

ビール瓶でスネ叩いて固めたり。
スネがギザギザになるまでガチゴチ叩いたなー。
ギザギザの正体が微細な欠け…骨折と聞いたのをこの記事見て思い出した。

今の生徒さんがバチバチと蹴り合って私に蹴り負けてるのは、そういう経験差もあると思うよ。

拳は地面が一番効果あったと思う。

よく樹や壁を殴っては拳を割って、しばらくして治りかけたら叩いて壊して、とあほなこともやったけど…

拳の硬さよりも、握りのタイミングや手首の角度、顎の締め、いちばん大事な「拳頭から肘までの、骨で衝撃を支える一本の線」など、上半身だけでのコツだけど、打ち方のほうを覚えたら拳も壊したり皮を剥いたりしなくなった。
これは地面を打ち込むことで覚えた。

サンドバッグは拳を包み込むから、しっかり垂直に打ち込めないとうまく打てないし揺れて不安定だし。
まず据物をしっかり打ててから、ミットやバッグなど動くものを打ってもいいと思う。

叩いて固めるなら、地面より巻藁のほうがいいと思うけど。


裏拳や手刀も、コツコツ当てる稽古しとくと、当て負けしなくなると思う。
当てる場所を知る意味もあるし、力の出し方、体の使い方も分かるようになる。

甲の細い骨で当てないで、力がかかっても壊れにくい場所で当てないとね。
これも鍛えるのには違いない。
コツコツ当てて覚えないと痛いだけだし。


つま先などもできるんだけど…
最近ではHaさんが熱心にやってんな。今度ミット持って当てる稽古させんとなー。

でも、実は蹴る場所と蹴り方とタイミングで、鍛えなくてもやれるのよ?
費用対効果としては、とても悪い稽古ではあるのよ部位鍛錬て。

じゃあなんで延々と鍛錬するのか…
部位を強くするというよりも、
確実に使えるという自信のためやないかな、と。

信じられる武器というのはこだわりにもなるけど、頼れるものでもあるし。
単純に破壊力というのは威圧になるし。

素手の拳を捌ける人も、メリケンサック握った相手には途端に受け損ねてくらってしまうという話がある。
これは、当たれば重傷を負うというプレッシャーが判断を誤らせるみたい。

この辺が「ロマン」の由縁よね。


ても、いくらロマンとはいえ、経験としては「やるに越したことはない」のよなー。
確かにコツコツ続けることによって、本当に丈夫にはなるのだし。

身体能力高かろうが、最後の衝撃を伝えるやり方に気づかず、見た目なだけのKさんみたいなひとは、じっくりとこの辺の稽古を練り直さんとあかんのやけど…
まああの人の性格じゃ無理やな。