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0511/いいじゃないか(やっぱり思春期)

「あら」
「どうする…?」
「いいんじゃないかしら…あと2駅だし」

ああまた、マタニティマークをつけていることで気を遣わせてしまっている…。いっそ、ほっといてくれた方が居やすいのに…。

友達の結婚式のためすこし遠出をするので、ひとりだし、流石に今日はマタニティマークをつけて出かけている。おもむろに立ったのが優先席前だったと気がつき、やってしまった、と思う。(乗り換える予定なので、乗車時間は10分くらい、立っていてもなんとかなる)

すると、こそこそ相談をしていた夫婦の旦那さんが、すくっと立って「どうぞ」と言ってくれた。

はじめて、マタニティマークをつけていて席を譲ってもらった。うれしい。ただ動揺してしまって「あと数駅なので大丈夫ですよ、お気遣いありがとうございます」遠慮してしまった。(よくみると初老のご夫婦だった)

すこしだけ、空気が和らぐ。
にこにこおなかを見ている老夫婦。

旦那さんが予定の駅を降りる前、少し早めに席を立って譲ってくれた。奥さんの方は「いつ生まれるの?」「大変だけど可愛いわよ〜」と色々話しかけてくれる。

あ、気が付いてもらって、いいんだ。
はじめてそう思えた。

悪いことしてるわけじゃないもんな。
堂々としていよう、そう思えた。

結局私自身も自意識でがんじがらめになっていて、過剰なのだ、なにもかも。まるで思春期、まるで思春期のつけはじめのブラジャーとか生理で休むプールか何かみたいに。はじめてのことだから仕方がない。
(妊婦って思春期みたいだとつくづく思う)

マタニティマーク恐怖症がほんの少しやわらいだ。(においのするサラリーマンたちはまだ怖いけれど)

袖振り合う人たちからの
小さな祝福って、うれしい。

………

明日は地元の友達の結婚式。
彼女のお腹にも、この子より1ヶ月先輩の女の子がいるらしい。(招待状のアレルギーの欄に「妊娠したよ」と書いたら、実は私も!とLINEがきて嬉しかった)

元年ベイビーたち。
新米ママになる私たち。

あしたは2人(もう3人?)のしあわせを
めいっぱい祝ってこよう。

懐かしい友人との前夜祭もたのしみ。

#妊婦 #妊娠 #日記 #コラム #エッセイ #ちあきろく #マタニティーマーク #ジレンマ

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